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タイ料理が大量に。

OCTA Green Curry Chicken Stir-Fry

OCTA FoodsのSMART EATシリーズの1つであるGreen Curryを食べてみました。

OCTA FoodsのSMART EATシリーズは以前も書いておりますのでよかったら。

OCTA SOUTHERN CURRY PASTE - 文明人の水平移動

前回OCTAシリーズを食べた時は気付かなかったのですが、パッケージ表面には『No added MSG and Preservative』と表記がありました。

MSGですが、うま味成分であるグルタミン酸ナトリウム(monosodium glutamate)を指しております。グルタミン酸ナトリウムが入っていれば、人間は強制的に美味しいと感じる魔法の成分になります。

 

グルタミン酸ナトリウムと聞いてまず思い浮かぶのが、"味の素"ですね。タイ人は"味の素"が大好きでどんな料理にもパッパと振りかけます。池田菊苗氏が昆布だしのうま味からグルタミン酸を発見したのが始まりとされており、そこから"味の素"として商品化、世界に広がっております。味の素がアジア食材店にてキログラム単位で販売されていることからも、人気ぶりが分かりますね。

ちなみに、人間の母乳にもグルタミン酸が含まれているようで私達は生まれながらにしてうま味を知っていたのです。人間の機能って凄い!

 

しかしながらMSGですが、1960年代に中華料理店症候群の原因として世界的に取り上げられております。概要としては、中華料理屋で料理を食べた人が手足の痺れや動悸など体調不良を訴え、その原因が過剰摂取したMSGと疑われたという内容。

結局のところグルタミン酸と体調不良の間には因果関係を示す科学的根拠は今現在まで示されておりません。また、グルタミン酸の過剰摂取は味覚障害を引き起こすとも問題視されておりますが、こちらも科学的根拠はありません。安全な調味料とはいえ、食材本来の味を楽しむのであれば使わない方がいいと私は思います。

 

残念なことに、”グルタミン酸=危険”という一度付いたネガティブイメージは払拭することはできず、欧米では未だにNo MSGという表示をパッケージに入れている企業がいるみたいです。裏を返せば、”No MSGという表示を入れていない=危険”と誤認されてしまうので悪循環になっているとか。知識を得ることで、思い込みをせずに物事をみれるようになっていきたいものです。

 

また、No Preservativeは防腐剤が未使用のことを指しております。防腐剤により微生物や真菌の繁殖を抑制することで食中毒を防いだり、長期保存を可能となっております。しかしながら累積摂取による発癌性などが問題視されております。そもそも食品添加物食品衛生法により安全性の確認が取れているものしか提供することができません。とはいえ消費者側からすると添加物を入れないリスクには目もくれず、「摂取すると危険。食品メーカは安全なものを提供すべき。」という考えになってしまうのでしょう。

私個人は食品添加物が生まれたことで、食の廃棄量が減り、手軽に多くの料理を食べられるようになる良い面が多くあると思っております。食品添加物については賛否両論ありますし、リスクとデメリットを各自がどう考えるかなのかと思います。

MSG同様に一方の考えだけを聞き、思い込んだり、思考停止するのではなく、中立的な立場で物事をみることで判断していきたいですね。

 

相当な脱線でしたが、カレー自体は甘くて美味しかったのです。量としては茶碗1杯分くらいなので手軽にタイカレーが食べたいとき用かな。ただ、成分表にある茄子は入っておらず、ひよこ豆?がありました。タイらしいけど表示上いかがなものか。

最近タイ料理ばかり食べてることに気付いた今日この頃です。