業務用食品スーパー アミカにて見たことないグリーンカレーペーストがありましたので、反射的に購入をいたしました。
購入したKanokwan Green Curry Pasteの輸入元は1990年に許 順安 氏が貿易会社として創設したユーキトレーディング㈱という企業になるのですが、実はこの企業意外な歴史を持っておりました。今では東南アジア料理に欠かすことのできない、ナンプラーやライスペーパーを日本国内で初めて輸入販売した企業になるのです。
ベトナム戦争が終わり、多くのインドシナ難民が東京で受け入れらておりました。しかしながら難民の方は日本の食事が口に合わず、瘦せ細ってしまいました。
そこで許 順安 氏はビーフンを提供することにしたのですが、足りない要素がある。ということで東南アジアに馴染みのある味であるナンプラー(魚醤)の輸入を開始したのです。ナンプラーの輸入にあたり、”税番がないこと”や”独特の匂い"により通関が通すことができなかったのですが、説得を重ねることで輸入ができるようになり、現在に至っております。
ユーキトレーディング㈱は輸入に関してはコスメ分野にも手を広げており、㈱コティファーというコスメ専門の企業を立ち上げて輸入販売をしております。以前に私がスペインを訪れた際に購入したラチナータの商品も取り扱っておりました。(地域限定商品かと思い、お土産として買ったら近所の百貨店やスーパーで購入できたときの複雑な感情です・・・)
また、輸入だけでなく、輸出も積極的に行っており、タイで回転ずしが流行った際に日本酒を販売しようと、取扱い商品のラインナップとしております。
パッケージ情報について
表面は食欲をくすぐるカレーの写真やグルテンフリーやVegetarian(ベジタリアン)の認証マークがついておりました。Vegetarianの"V"は植物を表している瀟洒なデザインですね。ヴィーガン向けの味覇も販売するみたいですし、世界的に食事の嗜好が種類が増えてきているのを感じ取れますね。私は食事に制限はかけず、様々な料理を食べたいタイプですので気にせず食べてしまいます。
裏面にはカレーペーストの成分一覧や簡単な使用方法が表示されておりました。ペーストの内訳は以下の円グラフの通り。やはりグリーンカレーの象徴ともいえる”緑”を出す青唐辛子を多く含んでおりました。次点でレモングラスというのは意外でした。香りづけ程度に少量含まれているだけかと思っておりました。(唐辛子とレモングラスだけでグリーンカレーの半分を占めているんですね。。。)
調理方法は次の通り。
①ココナッツミルク240mlとカレーペーストを油が表面に出るまで混ぜる。
②200gの好きな肉を加えて、火が通るまで混ぜる。その後240mlの水を入れる。
③茄子、スイートバジル、赤唐辛子を加えて煮立つまで待つ。
④調味料(小さじ1杯のナンプラーや塩、小さじ3杯の砂糖)で味を調整して完成。
英語をみて気付いたのが、茄子はEggplantと表記するのですね。日本の茄子は紫色で長いのですが、アメリカの茄子は見た目が卵のように白くて丸いことに由来しているみたいです。ナスビという呼び方も最初は夏に実をならすので夏実(ナツミ)だったのが、言い伝わる中で訛ってしまいナスビになったとか。
調理手順に従い、作ってみました。
基本は具材をカットしてフライパンに突っ込んで煮ていくだけなので簡単です。日本のカレーライスよりも楽ですね。
ニンニクやライムリーフを追加したり、マッシュルームを舞茸にしたりと申し訳程度のアレンジはしております。ココナッツミルクは以前100円で購入した粉から作ってみました。粉ミルクと同じく、水と溶くだけですので簡単に作ることができます。
水に強引に溶かそうとしたのですが、当然ですが溶けきらなかったので結局レンジで温めてから溶かしました。
ココナッツミルクにペーストを溶かして、鶏肉を茹で上げます。この時点で完成でいいのではと思うくらいよく見るカレーの姿になりました。
茄子、タケノコ、赤唐辛子、舞茸をどんどん投入して煮込んでいきます。具材のオンパレードでしたので具材から水分でカレーが水っぽくならないか心配でしたが、まるで魔法をかけられてのように煮込むほどカレーの色が濃くなっていきました。(濃度が単純に高くなったからでしょうが。)
ジャポニカ米によそって完成です。見てください、この具材の量。お店で食べるグリーンカレーと違い、ふんだんに使われていますので食べ応えも十分。
そしてグリーンカレー特有の辛くて甘いという矛盾した味。使いかけのココナッツ粉を240mlに薄めたので、ココナッツ感は薄めになっていますが、そのマイナス点を差し引いても美味しい。2~3人前ですので御替わりもできますね。
世間ではスパイスカレーが人気を高めておりますが、タイカレーも注目されるとよいと思いましたとさ。