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タイ料理が大量に。

MAE PLOY Green Curry Paste

冷凍庫の中に、タイ食材一式の余りがあったので解凍してカレーを作ってみました。

選択したカレーペースト※はMAE PLOYのGreen Curry Paste。

※ペーストと記載した理由はルウの定義から外れるためです。ルウとはフランス語のrouxに由来しており、小麦粉と油脂を炒めて固形状にしたものですので、小麦粉が未使用であるタイカレーには不適な表現になります。

 

MAE PLOYはTheppadungporn Coconut Co.,Ltd.(発音はテッパドゥンポーンココナッツで、通称TCC)のブランドの1つになります。

他のブランドとしてはインディアンの格好をしたロゴとココナッツで有名なチャオコーですね。再生数は少ないですが、8年ほど前からYoutube投稿もされています。Coconut Pickerというココナッツ収穫時の動画Coconut Picker - YouTubeは見ていて新鮮です。

竹を使ってココヤシから椰子の実を落としているのですが、実は重さが約4kgになりますのでヘマをして頭にぶつけでもしたら・・・

農家の方が命がけで収穫していることに感謝ですね。

MAE PLOYのパッケージですが、青唐辛子がこれでもかというほど盛られております。見てるだけで胃がキリキリし、お尻の穴がすぼみますね。

このように辛い印象があるタイ料理ですが、ルーツが中国にあるものはあまり辛くありません。カオマンガイとかはその代表にあたるのではないでしょうか。その為、中華系のタイ人が多く住むタイ中央部では辛いのが苦手なタイ人も多くいるようです。

でも何でこれほど唐辛子を使用するかと思うかと疑問に思いませんか?

理由は2つあり、両方ともタイの暑さが理由になっております。

1つ目:殺菌・防腐作用

タイは熱帯が故に、菌が繁殖しやすいです。唐辛子のもつ成分"カプサイシン"には殺菌・防腐作用があるので昔から料理に使用されております。この考えは日本にも存在しており、米びつに唐辛子を入れることがこれに該当します。お婆ちゃんが何気なくやっていることは全て考えられてのものだったのです。”先代の知恵"は馬鹿にしちゃいけないですね。”風邪を引いたときは葱を首に巻く”ことは納得できませんが笑

 

2つ目:発汗作用

カプサイシンを摂取すると、副腎髄質に働きかけ、アドレナリンの分泌が促進されます。アドレナリンは副腎髄質を支配する交感神経を活性化させます。交感神経は自動車でいうところのアクセルに血液循環や代謝を上げる役割を持っております。

つまり、カプサイシンにより交感神経が刺激され、発汗が促進されているのです。

発汗によって身体の表面へ出た水分が気化する際に表面が冷やされ、身体が冷やされる仕組みとなっております。真夏に見かける打ち水を身体で実施していると思えばいいと思います。

 

いざ開封。中身はペーストがパンパンに詰まった小袋が入っているだけ。袋に注意書きも、何もないのがタイスタイル。日本は「誰も読まないでしょ!」というほど細かく袋に情報載せすぎ。この細かさが"日本品質"や"職人の存在"に繋がっているだろうけど、それよりも内容量とか増やして欲しい。

ココナッツミルクはチャオコーブランドを使用。使用前によく振らなかったので、一部固形化していた。どのみち温めれば液状化するので大した問題ではないですが。

 

解凍したタイ食材と一緒に煮込みます。思いのほか野菜から水分が出てこず、濃厚なグリーンカレーになってしまいました。水を加えたり、ペースト量多くすれば対処可能でしたが、面倒くさかったのでたまには濃厚なのも食べてみるかということで続行。

最終的には水分が飛び、程よい濃厚さに落ち着きました。ラッキーボーイ改め、ラッキーおじさんここに健在。まあ計算通りですな。

味はいいのですが、冷凍していた食材を使用したせいか、食感がしんなりしていて微妙。でも冷凍庫に切った食材を入れておけば、食べたいときに30分もあれば本格的なグリーンカレーを作れるのはよかったかな。

今日も今日とてタイ料理でしたとさ。ジューガンマイクラップ。