関西国際空港を利用するついでに、梅田でタイ料理を食べてきました。
梅田は何度か訪れておりますが、さすが日本第二の都市だけあって人混みが凄い。
さながらインドの人員超過バスのようです。(ちょっと盛りすぎか・・・)
そして梅田名物の梅田ダンジョン。
地下に入ったら最後、永遠に脱出することはできません。とまではいきませんが、とにかくどこの地下街にいるかが分からなくなります。
元々は田園地帯であり、田んぼを埋めた=埋め田にちなんで梅田になったよう。
JR線、阪急線、阪神線、御堂筋線など複数駅が交錯していることもあり、地下を介して各線に辿り着けるようになっていることがダンジョン化の原因ではないだろうか。
では、地上はどうなの?ということだが、こちらは立体構造で人が動きやすいようになっているし、目印になる建物も多いので慣れれば迷うことはなくなりそう。
でも立体構造であるためか、歩道橋を使わねばならない場面も多く、歩道橋まで歩くことが億劫になるのだ。道路を横切るにも、回り道をしなければならない。
そんなとき、地下への入り口が目の前に登場するのだ。
そして梅田ダンジョンに吸い込まれていき、迷い込んでしまう。東京駅や新宿駅の地下街も分かりづらいが、梅田はそれを超えてくる。
初めて訪れる方は、時間に余裕をもっておくのがよいだろう。
そんな梅田にあるのが、スワンナプームというタイ料理屋だ。
タイに行ったことがあるものなら、「空港じゃん!」となるだろう。”黄金の土地”の意味を持つお店である。(ジョジョ第5部、黄金の風と間違えないように。)
大阪梅田第4ビルのB2にあるのだが、第4ビルに行くのも迷うし、地下2Fに行くのも迷う。どこもダンジョン化しているので、面白い。そのうち暴漢や猛獣でも登場するのではなかろうか。ビルはどこにでもある古ビルな雰囲気です。
お店は一目で分かります。何せタイ国旗が堂々と掲げられているからです。いや、掲げすぎでしょ。これは心臓を捧げる覚悟ができてそうですね。
店内はタイ雑貨で溢れた落ち着いた雰囲気。店員さんは全員タイ人で、タイ語が店内に響いております。
チムチュムなど、イサーン料理を食べることができますが、少々割高でしたのでランチメニューを選択。流石に梅田という一等地では安さを売りにはできないか。
パットプリックゲンタイ(豚ハーブ炒め)、カオカームー(豚八角煮のせ)、3THAIプレートを注文しました。
3THAIプレートはヤムウンセン、ポピアソット、ガイトート?でした。
味付けは日本人向けになっており、ヤムウンセンは辛さ控えめでした。ガイトートはヨーグルトソースがかけられており、辛さのないヤンニョムチキン風の味付け。
タイらしさはありませんが、美味しく食べることができました。
そしてメインメニューである、カオカームーです。
臭いも味も完全にルーローハンです。味変するために、高菜や紅生姜、スイートチリソースが添えられておりました。
でもタイ人は紅生姜や高菜を食べるのか?タイ料理であるが、タイには存在しないオリジナルの料理ではないかと疑問が浮かびます。
調べてみたところ、パッカードンという名称で存在はしていましたが日本の高菜とは違い、酸味が強いのが特徴のようです。以前食べた、Pegion Brandのマスタードレタスがタイの高菜ですね。
では、紅生姜はどうなのか?タイ生姜であるガランガルについての情報はでてきますが、紅色に色付け(梅干し漬け)されたものはありませんでした。大阪では粉ものが食べられる機会が多く、簡単に手に入る紅生姜を添えたのかもしれません。
つまりは、これは日本オリジナルのタイ料理だと考えます。
でも正直滅茶苦茶美味しい。大盛で注文すればよかったと後悔するレベルです。角煮は当然柔らかく、味付けも辛すぎず、甘すぎず。某牛丼チェーン店でも提供して欲しいと思うくらいです。
そしてもう1品のメインメニューであるパットプリックゲンタイ。
豚肉とタケノコ、人参をカレー粉と一緒に炒めておりました。味からすると結構な量のココナッツミルクもしてました。タケノコがあると一気にタイ感がでてきますね。
添えられている香草は、葉の形状や味からするとコリアンダーではなく、ホーリーバジルかな。でもやはり日本人向けの味付け。甘くて非常に食べやすかったです。
胃袋も満たされたので、ダンジョンを後にし、関空へと向かいました。
梅田にはマンゴツリーなど他にも行ってみたいタイ料理店がありますので、立ち寄ったついでに食べて、ダンジョンも攻略していきたいですね。
でも大阪はいい思い出がない場所ですので、近づきたくないですがね。
ジューガンマイクラップ。