文明人の水平移動

タイ料理が大量に。

タイ旅行3日目(2023/05/03)

朝6:00に起床し、ホテルの朝食を食べた。バイキング形式なので、タイ料理を堪能できると思っていたが、まさかの洋食スタイルであった。

 

「万人受けする料理は洋食なのかな・・・」と考えつつ、エレファントツアーの送迎の時間が近づいてきたので急いでご飯を食べた。

今回申し込んだエレファントツアーだが、予約完了の連絡はあったが、どこに、何時集合するといった情報はなかった。HPをみると7:00~7:30にピックしますという記載があったので、7:10くらいから待っていたが時間になっても送迎が来ない。

詳細は追って連絡する、困ったときは”We Chat”というアプリを使用という記載があったので連絡しても返答はない。

時間が分からないので、8:00まで待ってみたがそれでも送迎はこなかった。

電話をして問い合わせしようにも、タイ語が話せない。これは困ったと、丁度宿泊していた宿にツアー申込の窓口があったので、相談をしてみた。

 

窓口のおばちゃんに意図は通じたようで、予約完了メールに記載されていた連絡先へ電話をしていただいた。

どうやら、予約したツアーの送迎バスは既に行ってしまったようである。おばちゃんにやり取りいただいたおかげもあり、自分たちは半日コースを申し込んだが、1日コースのメンバーに混ぜてもらえることになった。(但し、コースとしては半日で終了)

本当に良い方に相談できたと思う。感謝しかない。ただ、本音を言うと、集合時間7:00~7:30に対して、自分たちも7:10と遅れてしまったが、7:30までは待っていて欲しかったなと思う。

 

再予約して10分もたたないうちに送迎バスが来たので、乗り込んでエレファントセンター(Save & rescue elephant center)へ向かった。

バスに乗って進むこと1時間ほどでセンター駐車場へ到着した。

向かう道中にて”象”や”象の像”をみかけた。チェンマイ北部の一画が象を保護する区域になっているようだ。

その為、今回訪れるセンター以外にも多くの施設が存在する。値段はピンキリで、施設によっては体験後に像使いの免許を取得できる、象使いの服を貰えるなどオプションも多様である。なので複数施設を比較した方がよいと思う。

 

ドライバーの運転手が「ついてこい」というので、参加者それに続く。

途中でセンターが一望できる場所にて施設を俯瞰した後、「後は降りて行け」ということで運転手とはそこでお別れ。人がいる方向へと進んでいく。

 

センターに到着すると、流暢な英語を話すオジサンが登場した。靴を履き替えて着替えてくるようにと服を渡され、更衣室兼シャワー室へと案内された。えんじ色で好きなデザインである。

 

着替え終わったら象の餌やり用にバナナを半分にカットする作業を行った。バナナを半分にカットするだけなのだが、楽しくて無限に実施していられる。

カットしている机の下に飼い犬が潜り込んでくる。1匹ならいいのだが、4~5匹いるので困ったものである。立ち上がったときに犬に足先が触れてしまいビクッとしてしまった。命名するに、ドッグクレイモアである。

 

カットしたバナナを持って象に大人の象に餌やりをした。象は人間が1年で食べる食事量を1日で取るそうだ。

おそるおそる近づきバナナを前に突き出すと、鼻で器用に持っていくではないか。鼻がいいのか、バナナの臭いを感知して鼻の穴から涎がダラダラ垂れている象もいた。

鼻の穴からバナナを吸って食べることもあった。何でバナナをカットしたのか疑問だったが、おそらく鼻から吸って食べれるようにするためだろう。

鼻がバナナを求めて手のように動くので可愛い。一匹が塀を乗り越えてバナナを取ってこようとしていたが、施設の方が必死に止めていた。

大人の象が終わると、子供の象に餌やりに行った。子供の象への餌やりはトレーニングも兼ねているようで、餌やり後はジョー?(キスを意味するタイ語)といい服にキスしてもらうよう伝えられた。

実際にやってみたが、鼻先をスタンプのように押し付けてくるので、鼻先から出ている涎でベトベトになってしまうので、私服のときはノーセンキューである。

また、口から直接バナナを食べてもらうこともできた。分厚い舌にバナナを乗せると、器用に奥の方に4本だけある歯の方へ運び、食べてくれた。

横から見ると口角が上がっていて、優しそうだし可愛い動物である。

次は象への栄養食兼おやつ作りをした。

作り方は簡単で、もち米、バナナ、胡麻を混ぜてこぶしサイズのおにぎりを作る。

 

それから笹で包んだら完成である。臭いは少し酸味がかっているが、人間が食べても死ぬことはなさそう。

おやつに加えて、再び大量のカットバナナを持って広大な敷地に移動し、1匹の大人の象に与えた。もう柵はないので、象が暴れだしたら、The ENDである。

そんなとき、施設の奥から若者が大人の象を4~5匹引き連れてやってくるではないか。気付けばあっという間に象に囲まれていた。例えるなら、ライオンの群れに囲まれたシマウマ、校庭裏で先輩ヤンキーに囲まれる新入生である。

そして今、象の餌を持っている私がどうなるか。皆さんお察しの通り、象が餌を血眼になって要求してくるではないか。前から来ると思ったら後ろから、斜めからと八方塞がりである。

「次の体験コーナーである池まで象を引き連れていけ」と施設の人は言う。ただ、象の歩く速度の早いこと。最高速度は40km/hほどになるそうだが、逃げきるにはウサインボルト並みに加速しないといけない。また、象は鼻の長さがあるせいが、間合いがつかみにくい。

ただ、分かったことがある。象は餌を食べるときに停止するのだ。これはヒット&アウェイで攻めるしかない。(正確には逃げる)

武井壮諸葛亮公明も賛同しそうな妙案を編み出し、実行。無事に池まで辿り着き、私は生還することができた。

 

池に到着すると象はどんどん浸かっていく。次は象をブラッシングする時間だ。

ブラシと桶をもって、自分たちも水に入っていく。池と言っても茶色く濁っているので、最初は躊躇ったが、水が冷たくて暑い身体も冷えるので快適。象も同じ気持ちなんだろうなと思った。

象にもみくちゃになりながら、背中をブラシで擦った。皮膚は厚く、皮膚から生えた毛も硬い。「引っ張って抜いたらどうなるんだろう」と思ったが、万が一怒らせてしまったら、命はない。私の理性が好奇心を上回ってよかった。

水中で2匹の象にサンドイッチになりそうな場面が何度かあったのが怖かったが、それ以上に普段することのない体験ができて新鮮で楽しかった。

池から出たときにズボンの紐がほどけ、危うく私の象が登場するところだったが、出番は無かった。そして今日のために水着を持ってきたのに、履き忘れたことに気付いた。

 

そして半日コースは終了した。

シャワーを浴び、服を着替えてパンツを干していると、同じツアー参加者の方に「濡れたパンツ用に」と小さなビニール袋をいただいた。半日という短い時間であったが、仲が深まるもので、縄文時代の人間の活動風景を思い浮かべた。

 

コースにはお昼ご飯も含まれているので、バナナをカットした部屋へと移動した。

出てきたのはパッタイとフルーツ一式である。パッタイは肉不使用の食事嗜好を配慮したものであり、シンプルながら味が濃くて美味しかった。マンゴーは甘く濃厚、スイカは水気があるが甘い。

タイらしい自然の中、集団で食べるという環境もあってか凄く美味しく感じた。

 

自分以外の方は1日コースだったので、「Have a nice day」と別れを告げ帰りの送迎バスに乗り込み、宿へと帰還した。

宿でくつろいでいるとルームメイクのお兄さんが訪れ、強制退室することに。

 

日本から持ってきた米ドルやユーロを換金して旅行資金を作ることに。当面アメリカやヨーロッパに行く予定はないし、持っていても紙切れになるくらいなら使える機会に使おうという考えだ。

換金所は評判のよいSuper Richという店舗を選択。店内は豪華絢爛で、レートも評判通りだったので約2500Bほど軍資金を得ることができた。

 

その後はチェンマイ旧市街にある3大寺院(ワットチェンマン、ワットチェディルアン、ワットプラシン)を巡ることにした。

ワットチェンマンは象が埋め込まれた寺院で、いかにもタイらしい雰囲気であった。

3つの中でもワットチェディルアンはその大きさに圧巻された。上部のレンガ造りは均一性が無いため、見る角度により異なる見え方をするのがよく、美しい。そしてこのワットチェディルアンは宿からもみることができ、夜はライトアップされてより美しかった。

 

小腹が空いたのでワットプラシンの前に、SP チキンというお店でガイヤーンを食べようと思ったが、チキン売り切れでCloseしていた。

すっかりガイヤーンの口になってしまったが、喉も乾いていたのでSamlan Thai Dessertというお店に入った。店内は付箋が大量に貼られてポップな色合い。

鉄腕アトムクレヨンしんちゃんなど日本のアニメキャラのフィギュアが置かれており、客層からも若者に人気があるお店だった。少々場違い感はあったが、気にせずに注文をした。

 

最初は注文方法がよく分からず戸惑った。まずはアイスかシャーベットかを選択、そしてトッピングを3種にするか4種にするかを決めるのだ。

トッピングが20種類以上あるのでこれを決めるのに苦戦した。英語が併記されているものもあれば、タイ語のみのものがあるのだ。タイ語が話せればよかったが、結局は店員さんがショーケースの前にでてきてくれたので指差し注文をした。

自分はココナッツアイスをベースに”映え”を狙ってカラフルなトッピングをしてみたが、統一感がなく下品な配色になってしまった。

馴れないことはするものじゃないですね。

 

ワットプラシンは金色の象が飛び出ていたり、本物の僧侶と間違えるクオリティの人形が置いてあるのが特徴である。人形は近くでみてもその精巧な作りに驚かされる。夜中に見たらまず間違えると思う。

 

アメリカ系の観光客が「僧侶の人形と一緒に写真を撮ってくれ」というので撮ったが、まさかのやり直し。光のあたりが強すぎる、僧侶に当たっている光の量と同じになるように撮ってくれ」というのだ。丁寧に光の調整の仕方も教えてくれた。

調整して撮影したらご満悦の表情をして去っていたっが、インスタグラマーなのかな。写真へのこだわりを感じた。

寺院観光も終わったので、Grabを使ってアヌサーン市場へと行った。

チェンマイでも服や雑貨を多く扱っている市場であり、市場内には屋台も並んでいるので食事をしながら買い物を楽しむことができる。

 

 

自分はタイに関するプリントされたTシャツが欲しかったので、そちらを中心にみていた。店頭には金額表示が無いので基本は言い値での売買である。シャツであれば180Bから始まり、最終的には130~150Bに収まる。

適正価格かどうか分からなかったので、140~150Bくらいで購入したがそれでも高いのだろう。(後にボーベー市場で仕入れ価格を知ることになる。)

タイにお金を落としたい気持ちもあるし、多少ぼられても安いのには変わらないので納得の価格である。

1つ面白かったのは、とある店舗を訪れたときにおっちゃんが280Bでふっかけてきて、帰ろうとすると「待った、安くする」と言って180Bに下げてくるのだ。

180Bは始値であり、ここからどこまで安くするかで終値が決まる。「180Bでも高い」と言って去ろうとするが、また安くしてくれる。はたから見ると面白いやり取りだったと思う。

結局は140Bにて購入したが、気に入るデザインだったし、日本もこれから夏に向かっていくのでよい買い物ができたと思う。結局は買い物とは単に値段で無く、納得できるかどうかだと思う。

 

後悔した買い物はタイパンツである。

前日にエミタさんが購入しており、涼しくて買った方がいいよと薦めてくるので一着購入してみたが、なぜかポッケが片側しかないので。

エミタさんが持っている奴は両側ポケットなので、ちょっとやられた感がある。メイン使用はパジャマなので困ることはないが、ちょっと買い物に行くときに不便だ。

よく物をみて買わなかった自分が悪いのだが、勉強になる一件であった。

 

屋台ではシェイクやドリアン、カオソーイを食べた。あとサイウアとカオニャオマムアン。(いや、食べすぎだね)

 

カオソーイはドイプイ村と食べたオリジナルと比べると、天と地の差である。麺はぐにゃぐにゃしており、スープはさっぱりし過ぎて薄い。タイキムチは唐辛子がついていないわで、あまり美味しくなかった。少なくとも自分が日本で作ったのよりは美味しいが、現地で食べても当たりはずれがあるものだなと感じた。

 

その後はチェンマイナイトバザールを歩き、物色していた。エミタさんはアクセサリを購入していた。

買い物をしていて気になったのは、露店で売られている商品はどこも同じであることだ。おそらくどこかで大量生産したものを購入して、売っているのだろう。

面白いのは、イヤホンや充電器などを販売しているお店には何故か防水バッグも売られているということ。摩訶不思議な組み合わせである。これを売るには、これも取り扱う必要があるというルール的なものがあるのだろうか。

 

途中、スコールにうたれたので屋根のある場所に避難し、最終的にはタイを代表するスーパー Big Cへ行った。

タイでのお土産は何を買おうか物色し、飲料水と砂糖入り牛乳を購入して宿へ戻った。砂糖入り牛乳大好きなんですよね・・・

 

タイ入りして2日目も充実した1日を送れたと思う。体調もタイに順応してきて絶好調。明日も楽しんで行きたいと思う。

 

ジューガンマイクラップ。