文明人の水平移動

タイ料理が大量に。

タイ旅行4日目(2023/05/04)

6:30に起床し、着替えやトイレを済ませて朝食へ。

タイのウォーターガンには慣れたものだが、水でべたべたになるのは変わらない。も少し接触面が減る設計になればよいのだが・・・

 

朝食は昨日と同じ、バイキング形式。全く同じ料理が並んでいるかと思いきや、微妙に異なっている。ガパオが置いてあったので、ハート形の目玉焼きと一緒に食べたがタイ仕込みのピリ辛仕様であり、朝から目が覚めてよい。

 

今日は大ナマズ釣りを楽しむ予定である。

旅行先でしかできないことをしたいのが私の拘りであり、大切にしていることである。

ただ、HPの予約フォームよりを予約したが、受付完了の連絡がきていない。

前日にエレファントツアーでは送迎バスに乗れない事件があったので、心配をしていたが8:10に送迎車が来てくれて一安心。

車で30~40分ほどで目的地であるBo Sang Fishing Parkに到着した。

到着すると直ぐに陽気な小太りのお兄さんが奥から登場し、釣り竿を受け取った。竿1本あたりで金額が変わるので、エミタさんは付き添いである。(すまない・・・)

  

施設の裏には巨大な池がある。ピン川から流れ出てきたものかな。

まずは餌づくりを始める。小太り兄さんがバケツから謎の物体を取り出した。

「何これ?」と聞いたところ、パンともち米、マンゴスチン、ココナッツミルクを混ぜ合わせた特別な餌らしい。人間でも美味しく食べれる食材の組合せなので、ナマズには贅沢な餌である。下手したら人間も食いついてくるのではないか。ナマズが釣れたと思ったら、エミタさんだったという結果は勘弁したい。

 

撒き餌の臭いに引き寄せられたナマズを釣り針で引っかけるという王道の釣りである。

投げて、5分待ってかからなければリールを巻きあげて、再投を繰り返すのだ。

針先に餌をつけていざ遠投。普段は渓流釣りくらいしかしないので、巨大魚用の竿を投げるのも新鮮である。中々遠くへ飛ばすのが難しい。

 

「半日投げて数匹釣れればいいかな。」と思っていたが、第1投でいきなりヒットした。ドラグを少し締め、ロッドを引き上げる。あとは魚の動きが弱まったタイミングでリールを巻くことを繰り返せば釣り上げることができる。

 

あっという間に釣り上げてしまった・・・

念願の巨大ナマズを釣り上げたと思ったが、小太り兄さんは「これはまだまだ小物だ、最大は全長180cmで、幅は60cmくらい」という。

とんでもないモンスターがいるのだと驚くが、気付けば、それよりも巨大なナマズを求めて竿を振っていた。

 

その間、エミタさんは小太りのお兄さん(Prawitさん)と談笑をしていた。小太りといっても丸々しており、100kgは軽くオーバーしているとは思う。

 

バイクと釣りが趣味の37歳で、彼女はいるが、趣味が楽しすぎるので結婚はまだしていないそう。また、無類の日本アニメ好きであり、中でもワンピースやNARUTOワンパンマンといったジャンプ系が好きだそう。

アウトドア好きは日本やタイでも似たような趣味になりがちだと思った。ここから派生するなればカメラやキャンプといったところだ。自分がチェンマイ住んでいたらよく一緒に行動しているだろうな。

 

チェンマイからバンコクプーケットまでのツーリング、妹の旦那さんや父親と釣りを楽しむFacebookの投稿もみせてもらった。バンコクは忙しいし、お店は高いのであまり好きではない感じで話していた。

 

「どこに住んでいるのか?」、「今乗っているバイクは4年ローンで買った」など他にも色々話すことができ、笑いの尽きない時間を過ごすことができた。

Prawitさんは英語が堪能であり、気遣いができ、表現も豊かである。本当に良い方で、一緒に写真を撮ったり、Instagramをフォローし合ったりした。

 

話の合間で大ナマズも釣り上げることができた。引きは第一投で釣り上げたナマズとは全く異なる。絶対に逃すまいと、無理にリールを巻いたり、糸を張ったりしないことを徹底した。私は体感で10minほどであったが、超大物であれば30min以上格闘するときもあるそうだ。目的も達成することができて大満足である。

 

あっという間に楽しい時間が過ぎ去った。Prawitさんに別れを告げて、送迎バスへと乗り込む。既に私のタイ旅行は最高の状態である。

釣りの最中に飲んだはDOI KHAMのグアバジュースは酸味が合って美味しかった。

このジュースは先日エミタさんがBig Cにて謎の外国人の方に声を掛けられ「オススメだぞ」と紹介されたジュースである。タイ王室プロジェクトが発端となった食品ブランドのようで、他にもパッションフルーツやマンゴーなどタイらしい味が揃っているようだ。紹介されなければ買うことはなかっただろうし、謎の外国人には感謝である。

 

宿に戻り、一休みした後はSP チキンへと向かった。鶏肉が売り切れの為Closeとなって食べれなかった先日のリベンジを果たすためである。

こちらのお店はどうやらミシュランを取得しているようで、店の外まで焼かれた鳥の香ばしさが溢れ出ている。

 

店前に置かれている注文用紙にチェックをうち、お店の人に渡せば注文完了である。

ガイヤーン1羽、蟹の甲羅入りソムタム、カオニャオを注文した。

噂通り、鶏皮がパリパリしていて美味しい。しかも焼きたてなので鶏は柔らかく、ソースとしてかけられたニンニクが食欲を刺激する。昼からビールが飲みたくなるが、まだまだ1日は長いので我慢した。

 

ソムタムは辛さ控えめにしたこともあり、味わって食べることができる。青パパイヤの食感が病みつきになるのだ。いつも激辛のあまり、水ばかりのんでいるが、今日はそんなことはなかった。沢蟹は甲羅ごと食べるスタイルであるが、塩気が甲羅内に溜まっており、蟹を食べるごとに口中に海の香りが広がる。

美味しいけど、甲羅とかないノーマルタイプにすればよかったかな。

エミタさんはガイヤーンが無くなった後、お皿に残ったニンニクソース単体で食べていた。やはり中毒性があるようだ。

 

タイ旅行も折り返しとなり、疲労も溜まってきたのでタイ式マッサージを受けることにした。近場で検索し、CALM MASSAGEというお店に取り合えず行ってみることに。

 

しかし入店早々に「予約はしているか?次空いているのは17:00以降だよ」と確認され、追い返されてしまった。おそらく人気店だったのだろう、近くにある別の店を当たってみた。残念ながら、次の店"GIVING TREE"も同様の結果であった。

三度目の正直はということで、少し人気はなさそうだが、決して評判は悪くないお店"Massage in town"へ。店の前にはレディーボーイがスマホをいじっており、近づくと店内に案内された。

 

このときの私は「レディーボーイがマッサージするのだろうか。指圧は強そうでいいけど、スペシャルマッサージへ移行したらどうしよう」と思っていた。

案内された先にはオバちゃん2名が待っていた。どうやらお相手するのはレディボーイではないようだ。

カーテンで仕切られた部屋にてマッサージ用の服に着替え、オバちゃんを待つ。

エミタさんとは同室で、互いの状況が見える形でマッサージを受けるみたいなので、少し安心した。

スパやタイ式マッサージ、フットマッサージのどれにするか選べたが、受けたことがないのでタイ式を選択した。

 

マッサージの始まりと同時に、股間を狙って手が迫る。

 

「まずい、このままではスペシャルへ移行だぞ。」と思ったが、股間中心のマッサージだったようだ。その後は足先~肩回りと順に移行していった。

 

オバちゃんは主に指と肘を使ってマッサージをしてくる。

首筋や肩、肩甲骨は快適であった。時折、筋肉を潰すかのごとく目いっぱいの圧で押すので、悶絶して激痛に耐える場面もあった。悶絶する姿をみてオバちゃんは笑っていた。(ドSじゃないか・・・)

何だかんだ気持ちがよく、1時間コースであったが、あっという間に終わってしまった。

人生初のタイ式マッサージであったが、これは癖になりますね。300B/人であり、日本で施術されるのと比べて格段に安い。

 

タイ国政府公認のお店にはマッサージする手を模したステッカーが貼られているようだが、今回訪れた店にはなかった。公認店かどうかを抜きにしても快適な時間を過ごせるので、タイ旅行者にはオススメしたいです。

 

店を出ると丁度スコールが終わるタイミングで、運よく回避することができた。チェンマイ全体が冷えたことろで、私たちはターニン市場へと向かった。

 

ターニン市場はチェンマイ旧市街の北部に位置するローカル市場である。市場の規模は小さく、観光客はあまりいなかった。

 

お米とココナッツミルク、バナナを葉っぱで包んで蒸したお菓子や、ココナッツミルクのパンケーキ?を購入した。

 

突如エミタさんがもよおしてしまい、公衆トイレへと駆け込んでいった。

しかし入ったら直ぐにピースをして出てくるではないか。

「一体どうしたのか?」と聞くと「2バーツ必要だ」ということだ。

 

成程、それでピースサインか。

 

気軽にしてしまうピースサインであるが、国によっては意味が変わってしまう。ギリシャでは過去に人差し指と中指で物を掴んで犯罪者に投げていた歴史的背景より、「くたばれ!!!」の意となるらしい。

今回は2Bだったが、またピースをされたときは「それはどういう意味のピースか」を確認する必要がある。

 

しかしトイレを目の前にしては入れないとなると、限界突破も間近である。

慌ててドラッグストアでお金を壊して、2B手に入れた。結局はティッシュを使う人は2B必要なだけだったので、2Bは財布内に残った。

2Bを作るため、Directというドラッグストアにてチョコムーチョという謎のお菓子を購入したりした。(カラムーチョとチョコバーを混ぜ合わせた微妙なネーミング・・・)

 

ターニン市場をそこそこ満喫したところで、今度は旧市街地の東側にあるサンパコーイ市場へと向かった。

やたら市場に出向いているが、調査をしているわけではなく、単純に市場をみて楽しんでいるのだ。市場毎に特徴が異なっており、その土地がどういった環境であるかを表している。それはローカルであるほど色濃く出るので、私はローカル市場が好きである。

観光名所近くにある市場は、綺麗で品数も豊富であるが、割高であり、観光客向けの物が並んでしまっている。

その為、タイに住む地元の方は本当に店頭に並んでいるものを買うのか?自分が見てるタイの世界は色付けされたものじゃないのか?

適切な表現は分からないが、現実であり、現実ではない感覚を持つ。

 

サンパコーイ市場は完全にローカル市場であった。ナワラット橋を渡り、川を越えた先にある。多くの方が原付で買い物に来ている。

日本の差別用語を使うと"川向こう"という場所になるのだろうか。土地的には当てはまりそうなものだが、街の雰囲気は市街を離れたベッドタウンという感じだった。

 

なぜ、この市場にきたかというと、Prawitさんオススメの安くて美味しいタイ料理店「カノムジーンサンパコーイ」あるからだ。

写真を見せてくれながら、「こんだけ頼んで何バーツだと思う?」と聞かれ、エミタさんが近い価格を言ってしまったお店である。(おそらく高めの金額を言うのが正解)

 

毎年のようにミシュランを取得しているが、30Bと異常に安いのだ。ローカル市場に隠れた名店なので日本のガイドブックに載ってるようなお店ではない。

やはり現地の方と話す機会があると、情報量に圧倒的な差が出るなあと感じだ。

 

ゲーンキャオワーンカイとナムヤーカティを注文した。カオスアイかカノムジーンのどちらにするか選べたが、店名になっているカノムジーンにした。

トッピングは皿に盛り付けられたキャベツと漬物をセルフで持っていき、食べ終わったら自分たちで食べ残しを捨て、皿の返却をするフードコートスタイル。

 

味は現地の方寄りかつタイ北部なので、ココナッツミルクは少なめ、スパイス多め、節度を超えた辛さで癖が強かった。唇はタラコのように腫れあがり、胃を釘で刺されるようだ。(過剰表現)

 

あまりの辛さに、エミタさんがターニン市場で購入したココナッツミルクパンケーキを食べて緩和した。このパンケーキの美味しいこと。今回食べたタイのスイーツでは一番美味しいんじゃないかと思うくらいだ。もっと買っておけばよかったと後悔した。

まさにココナッツクリームパンである。日本でこの味のパンを販売すれば100%売れると思う。

お腹も満たされ、市場も閉店し始めたのでトムランヤイ市場に寄りながら宿へ向かった。途中でターペー門とロティが有名なロティパーデーという屋台へ立ち寄った。

夕暮れ時の街並みが美しい。道路を歩いているだけで、気持ちが穏やかになる。

少し歩けば屋台群にぶつかる。客引きの声、鍋をかきまぜる音、油の音が絶え間なく耳に入り込む。音に加えて、匂いが刺激として飛び込んでくるので、脳はフル回転である。この活気は日本にはない、タイの良さだと感じる。

  

ターぺー門はランナー王国時代に建てられた、外部からの侵入者をはじくための城壁に付けられた門の内、唯一扉がある門である。

門の前は昼間は大量の鳩であふれており、インスタ映えスポットになっている。夜は露店商や屋台、小さなイベントが行われている。

チェンマイに住んでいるときは門を集合場所にすれば分かりやすいが、城壁は一辺約1.6kmの四角形であり、地味に距離が遠いので集合する門を間違えないよう注意したい。

ロティパーデーは創業から49年ほどの歴史を持つお店である。タイではロティ屋を時々みるので気になったいたのだ。

注文方法が分からずお店の前でオロオロしていると、並んでいたオバちゃんが、「これに注文かけばいいよ」と親切に教えていただいた。注文を書いた紙をロティを焼いているおばちゃんに渡したら、Please Order Hereと書かれた場所に入れられた。(最初からここに入れればよかった。)

メニュー表には英語も併記されているので、分かりやすい。バナナロティとタイティーを注文した。待つこと15分ほどでロティは完成。宿に持ち帰って食べた。

タイティは大量の氷が入っており、腹痛にならないか心配であったが、腹痛になったときに考えようと、マイペンライの精神でいた。

タイティーはどきついオレンジ色をしているが、独特の甘みがある。そしてタイで飲むドリンクの氷は何故いつも長細い。何度も飲みたくなる味なのでお土産に買っていきたい。

ロティは大量の練乳がしみこんでおり、美味しい。気軽に食べれるし、冷めても美味しそうだ。でも有名店と一般的な屋台でそんな味が変わるのかなとは思った。

ターニン市場で購入したチョンプーも食べてみた。見た目はピーマンみたいであるが、中身は空洞になっておらず、ずっしりと詰まっている。リンゴとチェリーを足し合わせたような味で、みずみずしく、正直味はリンゴより好み。タイに住んでいたら、爆買い待ったなしだ。

 

寝る前には砂糖入り牛乳を飲む。身体に糖分が染み渡り、明日へのエネルギーになる。

 

今日は朝から夜まで楽しむことができ、濃い時間を過ごせたと思う。明日でチェンマイを離れることになるが、最後まで楽しんで行きたい。

 

ジューガンマイクラップ。