8:30起床。今日は慌てるような予定もないので、ゆっくりとする。
朝ごはんはピンクのカオマンガイを食べに行こうと思ったが、宿からは距離があったのでトナオの残りとトウモロコシの揚げパンを食べることにした。
実のところ先日食べたプーパッポンカリーの油で、エミタさん共に胃もたれしていたのだ。胃もたれ状態なので揚げパンを食べるのは気が進まなかったが、食べ始めるとほんのり甘くて美味しい。もう少しトウモロコシ感があると最高だ。
着替えを済ませて再度クロントゥーイ市場を歩いてみた。地面が水で濡れているのはデフォルト仕様なので特に気になる点ではない。
生鮮食品が数多く並んでいるが、先日とは違う通りを歩いたので陳列されている食品も微妙に異なっている。今日通ったところは野菜や鮮魚がメインで、強烈な生臭さは感じなかった。生鮮だけでなく、お菓子類も売られていた。
大量のホイ・クレーン(通称:ミニアカガイ)
タイではメジャーな貝で、半茹で食べることが多いそう。200B/kgで価格も良心的。
ただ、独特の血生臭さがあるので、外国の人には不人気とか。また食中毒となる方も多いので、屋台や市場で購入して食べるのは避けた方がよいとのこと。
こういうことを知るとむしろ気になってしまう。ただ、今購入しても保管容器もないので見送ることにした。
他にも見慣れない食材はあり、水漬けされた謎の皮があった。豚の皮かな?流石に人の皮ではないと思うが気になる。
クロントゥーイ市場を通り抜け、MRTにてBang Phai駅を目指した。駅名でどこへ行くか察しが付くだろう。
そう、日本人が大好きなインスタ映え観光スポット「ワットパクナーム」である。この寺院のいいところは綺麗なエメラルド天井は勿論のこと、入場料が無料なのだ。
入場後にガタイの良い怖いお兄ちゃんが来るわけでもないので安心してください。
(ワットプラケオは500Bするというので、ちょっと気合がいる。金額ゆえの深い歴史や行き届いた院内整備はあるのですがね。)
Bang Phai駅からワットパクナームまでは歩いて10分程である。午前中であれば、耐えれらる厚さなので積極的に歩いていく。Grabでもよいのですが、街中での小さな発見や出会いがなくなってしまうので個人的にはオススメしません。
だた、使用することで移動時間を大幅短縮できる場合もありますので各自の状況をみて判断するのがよいと考えます。
途中でセブンイレブンに立ち寄り、Jolly Colaを購入した。2018年のタイ自転車旅でもお世話になったグミである。砂糖でコーティングされてたコーラ味のグミなのだが、日本でも販売されているコーラアップの砂糖コーティング版よりも甘味が強いので自分好みなのだ。
ワットパクナームは想像していたとおり、日本人のキャピキャピした女子で溢れていた。世間的にはイケイケ女子に分類される人たちである。そんな中に混じって存在している私はイケイケ男子だと言っても過言ではないだろう。
(この考えで行くと、彼女たちは全員観光客の象徴である象柄のタイパンツを着用していた。そして隣にいるエミタさんは象柄パンツ超えるワンピースを着用していた。つまり三段論法よりエミタさんもイケイケ女子ということだ。)
看板にも日本語が併記されており、人気の高さが伺えた。
ワットパクナームの横には巨大な仏陀が鎮座していた。
圧倒的サイズ感に黄金のボディ。高さは69mと奈良大仏15mを遥かに超える。「くっ、負けた・・・」と聖徳太子も呟くことであろう。
いやそんなことはない、我らが牛久大仏がいるではないか。その大きさは何と100mにも至る。これこそ圧倒的サイズ。でも上には上がいるもので、中国の魯山大仏128m、ミャンマーのレイチュンセッチャー116mが存在している。
結局のところ伝えたいのは、とにかく大きかったということに尽きる。
下から見上げると優しいか顔をしているし、どことなく退職された先輩の顔にも似ている。
ワットパクナム大仏塔へと進む。入り口には注意書きと仏塔の説明があった。
説明をかなり嚙み砕くと以下内容である。
・大仏塔はタイ国王と王妃の72歳の誕生日のお祝いとして建設されている。
・エメラルドの仏塔ではヨガやダンス、いちゃつくこと、大声を出すことは禁止。
「いや、お祝いというレベルじゃない。そして貰っても困る大きさ。」「過去にヨガをやっていた前例があるということか。」とツッコミどころ満載である。
気を付けるべきことは分かったので、階段を上っていく。
階層ごとに博物館、大ホールと機能が分かれている。博物館では贈呈品と思われる懐中時計や杖などが展示されていた。ドラゴンを模した杖もあったが、一体誰がこんなもの使うんだろう。つばの広い帽子を被っていたら間違いなく呪文を唱えてくるデザインだった。
また、塔内の壁のデザインを直す職人さんが仕事をされていた。職人による保守点検によってこの立派な仏塔が維持管理されているのだと感じた。また、扇風機と人の距離が近すぎるとも思った。
そしていよいよエメラルドな仏堂がある最上階である。天井は光っていないのに、ぼんやりと光っているようにみえる。思わず目を瞑り、座禅を組みたくなってしまった。ヨガをした人の気持ちが少しだけ理解できた。
巨大な仏陀やエメラルド仏堂と見応えがある場所であるが、日本人が本当に多いので海外旅行で異国情緒を味わいたい人は避けた方がよいと思う。
その後はGrabを手配し、ボーベー市場へと向かった。
向かっている車内にてタクシーの運ちゃんに「マスクをしろ!」と注意され、新品のマスクを貰った。N95と書かれたよさげなマスクではあるが、PM2.5のカット率95%とある。機能性は低いマスクのようだ。
感覚的ではあるが、タイではマスク着用者と被着用者の割合は6:4くらいである。バンコク市内はコロナ蔓延中にロックダウンになっており、厳しい行動制限がされていた。
タイも日本同様にコロナに対して過剰に反応する人がいたり、逆に深刻にとらえない人もいる。何事においても最終的に選択し、行動するのはその人自身であるが、相手の意見は否定せず、自分の考えや軸を持つことは大事にしたい。ということで素直にマスクを着用した。
ボーベー市場に行った理由だが、安く服を買いたいというのもあるが、観光地で売られているTシャツの適正価格は何円で仕入れされているか知りたいからだ。値段によっては今後海外旅行をするときは最初から卸元で買う選択をすることができる。
意気込んできたものの、ボーベー市場に到着早々に暑さにやられてしまい、Cafe Amazonに逃げ込んだ。このCafeAmazonは元々はタイのロイヤルプロジェクトの一環でタイ山岳地域で作られている珈琲豆を使ってもらうように建てられたカフェなのだが、気付けばタイ全土にまで広がっている。いわばロイヤルプロジェクトの大成功例だ。
店内はスタバのようお店であるが、値段はスタバの半額、味もスタバと変わらない。タイにきたならスタバよりもCafe Amazonをオススメしたい。まあ、スタバに行ったことは片手で数えられるくらいしかないのですが。
あと余談であるが、タイにはCafe AmazonはあるがAmazonは流通していない。これまた驚き、Amazingである。
身体も冷めてきたのでボーベー市場を探索する。
露店でも服は売られているが、ボーベータワー内は所狭しと店が並んでいるそうなのでそちらに向かった。タワー内からは冷気が溢れており、近づくだけで涼しい。
外にいてこの冷気だと、タワー内は寒いのではないかと心配したが、程よい寒さで快適に買い物を楽しむことができるようになっていた。
店員さんは露店とは違い、接客を殆どしてこない。観光客が訪れることが少なく、英語を話せる人がいないからだろうか。
ボーベータワーは6F建てで、階を上がるほど人や出店しているお店が少なくなっていく傾向がみられた。最上階にはフードコートがあるので、買い物に疲れたら休憩することもできる。
6Fを歩いているとポツリと構えるお店があった。
お店には「20B~」という表示があり、安い物には目がない私はコンビニの明かりに集る虫のように引き寄せられていた。
店員さんに「タオライ(何円か?)」と尋ねたところ、サイズを確認された。どうやらサイズによって値段が違うようで、Lサイズは1枚70B、Mサイズは1枚60Bであった。
棚には紐で包まれたTシャツセットがサイズごとに置かれていた。1セット6枚で、全て同じ色、デザインはランダムである。その為、好きなデザインを手に入れるには1枚1枚シャツを確認していく必要がある。
取り合えず4枚欲しいデザインを選んで、レジに向かったが「もう2枚選ばないと駄目だ」と言われた。6枚1セットでの購入は必須のようだ。
エミタさんもTシャツが欲しいとのことなので、残りは選んでもらった。
でもこれで露店での儲けの仕組みが見えてきた。
露店商は1枚60BでTシャツを仕入れて、観光客に3倍価格の180Bでふっかける。当然、値下げ交渉されるので渋る反応をして、2倍価格までは値下げをする。
それでも1枚あたり50%の粗利がでるので、量を捌くほど財布が潤うわけだ。実際には仕入れに掛かる費用などはあるのでもう少し利益は下がるだろう。
但し、タイパンツに関しては安くても70Bだった。安いが手抜きデザインだったり、生地が極厚だったりと、欲しくはならなかった。
そう考えるとタイパンツ1枚100Bは妥当な価格なのだろう。それか大量に仕入れると安くなるのだろうか。現に45ℓほどのゴミ袋にタイパンツがパンパンに詰め込まれているのを何度か見かけた。タイパンツに関しては更なる調査が必要である。
ボーベー市場ではタイの物流に少し触れることができて楽しかった。ナイスなデザインのシャツも手に入れることもでき、大満足である。
バイクで大量の服を仕入れに来ている人もいた。自分ももっと買っておけばよかったな。
気付けば15:30を過ぎており、小腹も空いてきたのでピンクのカオマンガイを食べることにした。
GoogleMapを眺めていたところ、Grabでお店へ向かうよりも水上ボートで向かった方が距離も短く、早そうだったのでボーベー市場にあるボーベー港へ向かった。
タイミングよく船が到着したので、早速乗り込んだ。値段は分からないが、きっと安いだろうと見切り乗車する。
ボーベー市場で爆買いした人たちも次々と船に乗り込んでいく。各港に降り、道行く観光客に売っていくのだろう。何だか海賊になった気分だ。
一応、ボートが動き出した段階でGPSを確認。
目的のPrtunam Pier港のラインに乗っているようだったので、一安心。ボートからの景色を楽しみ、約10分で港へ到着した。
水路では渋滞はなく、ボートの速度も20km/hはありそうなのでバンコクの暑さもしのげる。しかも価格は12B/人なのでGrabよりも安くて到着も早い。
切符は事前に購入する必要はなく、発進後に徴収にやってくる車掌さんに目的地を伝えてお金を支払うと領収書らしき紙がもらえる。後は降りるだけでオッケー。
Google Mapでの検索では最適ルートとして引っ掛からないが、地図をみて水路という選択肢を取れることを覚えておいていただくと良いと思う。
港から歩いて約3分の場所に、”ピンクのカオマンガイ”こと「ゴーアン・カオマンガイ・プラトゥーナム」がある。そしてピンクのカオマンガイから約1分の距離に”緑のカオマンガイ”こと「クワンヘン」があるのだ。
この2店舗を食べ比べして楽しむのが今回の目的である。まずはピンクのカオマンガイを食べることに。
お店の前には人だかりができており、遠目でも人気店であることが分かる。結構待たされるんじゃないかと心配したが、待ち時間なしで入店できたのは嬉しい。
注文は勿論カオマンガイ。飲み物はタイティーを注文した。気付けばすっかりタイティーにハマっていた笑
カオマンガイを早速食べてみる。
鶏肉が本当に柔らかく、タレはちょいピリ辛。米と鶏の煮汁がほどよく絡んでおり、脂でギトギトにもなっていない。日本で買うカオマンガイの素は生姜の主張が強いが、このお店は控え目。お腹も減っていたので10分もしない間に完食してしまった。
これで50Bは安すぎる。強いてあげるならば、鶏肉が少々少ないこと。それならば倍量頼めばいいだけなので、気にならない。
お店を出たらすぐに緑のカオマンガイへ。ピンクとは異なり、スイーツメニューが充実していた。ここでも当然カオマンガイを注文。
特徴としては、血を固めたレバーがおまけで付いてくることだ。
ピンクと比べると、ニンニクが強めで、ご飯は硬め、鶏肉も硬めだが、量が多い。スープにも生姜が入っているのだろうか、独特の風味がした。
タレは全部かけない方がよいです。量が多いので味が辛くなってしまい、脂の染み込んだご飯の良さが消えてしまいます。
私個人としては順序効果もあってか、ピンクのカオマンガイの方が美味しく感じた。緑を先に入っていたら逆のことを言っていたかも。ただ、順序関係なく分かることとしては緑の方が量が多いということ。
なので、少しでもボリュームを稼ぎたいなら、緑を選ぶのがよいのかな。後は食後のスイーツを楽しみたい人。
この2店舗に限らず、カオマンガイの美味しいお店はバンコクに点在している。もし自分がタイ住みならば、暫くカオマンガイは見たくないと思えるほど堪能したい。
その後は近くにある超大型商業施設”CENTRAL WORLD”にてTESLAやJIM TOMPSON、NaRaYaなどをウインドウショッピングし、大都市バンコクを味わった。
日本ではTESLAが展示されていても、接客を警戒して眺めるだけになってしまうが、タイではどのお客さんも車をベタベタ触ることができ、接客されている人もほぼいなかった。展示物への接し方からも国民性の違いを知ることができた。
大型商業施設もそこそこに楽しむことができたので、Big Cへと乗り込んだ。
Big Cはタイでは知らない人がいないくらいの有名店で、日本でいうイオン的存在である。スーパーなので安くお土産も買うことができるので、タイを出国する前に立ち寄っておきたい場所である。
円安/物価高の影響もあってか、7年前に訪れたときは1B=35円だったが、1B=40円である。商品数も多いので、悩みながらお菓子を中心に1200Bくらい使った。購入した商品は今後のブログの中で紹介する予定だ。
21:00を過ぎていたので、夕飯を食べて宿に戻ることにした。ビル街の明かりが美しい。本来はサタニーミーホーイにて貝料理を堪能する予定であったが、15:30頃に食べたカオマンガイのはしごのせいでお腹が一杯である。
でも少しだけご飯を食べたかったので、トンロー駅近くにあるバーミー屋「Bamee Kon Sae Lee」を目指した。
しかし電車の乗り間違いをしてしまい到着に1時間以上かかってしまった。具体的にはトンロー駅とは逆方向のKhukhot駅に向かってしまったのだ。Siam駅で乗り換えたが、今度はSukhumvit Lineではなく、Silom Lineに乗ってしまったのだ。
再びSiam駅へと戻り、無事にトンロー駅に到着することができた。何だかんだ疲れているようだ。
トンローから歩いて5分の距離にお店はあった。
席についてワンタン焼鴨入りラーメンを注文した。日本語メニューがあるので、注文しやすい。汁あり/なしを選択できたが、当然汁あり。やはりラーメンにはスープは欠かせないですね。
味はフォーのような鶏ガラだしのスープに、細い米粉麺が入っており、胃に優しい〆の一杯という味。(タイにお酒の後の〆という考えがあるかは不明)
ワンタンや鴨肉も柔らかく、お腹が膨れいてもスルッと胃に入っていく。店の奥では店員さんが賄いを美味しそうに食べていた。目が一瞬合ってしまったが、「ニコッ」っと恥ずかしそうな顔をしていた。
キンキンに冷えたESTコーラも美味い。美味すぎて馬になる。
エミタさんも「こりゃうみゃーでかんわ。最の高だがね!!!」と啜った麺が鼻から出るのではないかという勢いで食べていた。(冗談です。)
こちらの店はチャーハンも有名なようだが、お腹が一杯だったのでパスした。食べとけばよかったな・・・
宿までは電車だとアクセス性が悪いので、Grabを呼んで向かった。チェックインの時にカクテル1杯無料のチケットを貰っていたので、到着して直ぐにホテルのBARに向かった。お酒を飲みながら残り僅かな旅行の予定を話し合った。
YouTuberのTJがSukhumvit近くのお店で1日店長をしているようだが、こちらは時間があれば行くことにした。こういうときは大抵行かない。
タイ旅行もいよいよ大詰めである。後はちょっとした観光とお土産をみるくらいなので、安全第一で過していこうと思う。
寝る前には飲むヨーグルトを一杯。これでぐっすり眠れる。
ジューガンマイクラップ。