文明人の水平移動

タイ料理が大量に。

タイ旅行5日目(2024/05/01)

9:00起床。久々に爆睡することができた。

簡単な朝の身支度だけ済ませ、朝食へと向かい。今回の宿は朝食込みにしたのだ、1人当たり120Bほど高くなるが、内容が良さそうなので追加した。

 

朝食はメニュー表からメイン料理を選び、後はバイキングを楽しむといった複合形式である。私はハニーワッフル&ベーコン、エミタさんはエッグベネディクトを注文した。

バイキングにはパンやサラダ、コーンフレークなど万人受けする料理が並んでいた。

食器類はいずれもIKEAのものであった。

 

焼きたてのライ麦パンを推しているようだったので、美味しくいただいた。

ドラゴンフルーツが食べ放題なのは嬉しい。プレーンのコーンフレークには甘いコーヒー牛乳を合わせて食べる美味しさを知った。

朝から優雅に過ごすことができている。まさに王者の風格である。

朝食後は部屋で少し休憩し、ホテルから出ている市内行のシャトルバスの時間までホテル内のGYMで筋トレを行った。

アームカールとベンチで胸と腕に刺激をいれる。ベンチ台がないので、室内に1人しかいないときは止めておいた方がいいだろう。部屋にはクーラーも無料で飲める水も付いているので快適にトレーニングすることができた。

 

シャトルバスの時間が迫ってきていたので、慌てて部屋へと戻る。無事に12:00発の便に乗ることができた。

シャトル便に乗って暫くするとパスポートを部屋の金庫に忘れてしまったことに気付く。バイクレンタルには必須となるが、電子化されたデータの提示で借りれないか交渉してみよう。

シャトルバスの到着場所はCENTRAL PATONGかパトンビーチ前の2つを選択することができる。今回は、レンタバイク店の違いCENTRAL PATONGにした。

真昼という時間帯もあり、まずは涼みにCENTRAL PATONGへ。クーラーが効いており、身体が冷える。

物色をしていると先日のピピ島ツアーで一緒の船にいたアラブ系の人が着ていた服をみつけた。薔薇柄で着こなしが難しそうだが、薄手の生地で、これからの夏にもってこいなので欲しかったが、サイズがなかったので買うのは断念した。

ちなみにブランド名は「ROYAL YACHT CLUB」である。

 

身体が冷えたのでバイク屋「Chen Motor bike for rent」に向かった。お店はバングラ通りから200mほどの距離にある。

店からパジャマ姿のお姉さんが出てきた。まだ少し眠そうだ。

「バイクを借りたいのだが、宿にパスポートを忘れた。電子化されたものでもよいか?」と話してみたが「Real Passport」と断られてしまった。

「エミタさんがいるなら、バイクを貸すからエミタさんに待っててもらい、取りに行けば?」と提案されたので乗ることに。(想定通りではある)

YAMAHAのFino 125ccを借り、宿へとパスポートを取りに戻った。110ccよりも一回りサイズが大きいが、操作感は同じで、荷物の収容体積が大きいので同価格なら125ccを選択する方がよいと思う。

バイク店へ戻るときに、間違えて一通に入ってしまった。慌ててバイクから降り、手押しでバイク屋まで運んだ。

バイク屋のお姉さんは事故、メカトラがあったと勘違いしてしまい、驚いた表情で「何かあったのか?」と聞いてきた。

「全く問題ない。いいバイクですね。道を間違えた」と説明すると、事情を察し安堵していた。エミタさんは待ち時間に最終日に荷物預けができる場所を探していてくれた。

600Bとパスポートを渡して、いざ出発。渡した証拠として、パスポートとお金の写真を撮るようお願いされた。

パスポートを手放すのは少し怖いが、お姉さんとのやり取りの中で、騙したりしてくるタイプの人間ではないと直感で感じたので大丈夫であろう。論理的ではなく、直感で行動する方が吉なのだ。

今回の相棒であるYAMAHA Fino。薄緑が洒落ている。

お姉さんに手を振っていざ出発。目指すはカタビーチである。

パトンビーチからは一直線なので、道に迷うことはない。15分ほどで到着することができた。

 

ビーチはMAYA BAIには劣るが、透明度は高く綺麗。(MAYAとKATAでは訪れる目的が異なるので比較に意味はないけど)

勢いよくビーチへ飛び込むが、想像よりも水が澄んでいない。いやむしろ緑色じゃないか。離れて見るときと、中に入って見るとではこんなにも違うとは。

水温は高く、市営の温水プールのよう。波は弱いのでプカプカと浮いているだけだが、ゆりかごの中にいるようで心地よい。

リゾート地で多くの人がビーチに向かう理由が今なら分かる。ホテルに籠っていると退屈。かといって外に出ると暑いので、少しでも身体を冷やすためにビーチで泳ぐのだ。

ただ、それだけだと飽きてしまうのでセレブ達はジェットスキーなどマリンアクティビティを楽しむのだろう。

 

カタビーチも飽きた、身体を拭いてカロンビーチを目指してバイクで向かった。

水着を着たままバイクに乗ってビーチ巡りをするという、まさにリゾート満喫スタイルだ。プーケットはビーチが各地に点在しており、ビーチごとに特徴がある。

訪れる人たちはパトンビーチだけでなく、各地にあるビーチをはしごをした方がよい。

 

カロンビーチには10分ほどで到着することができた。

カロンビーチと比べて、透明度が低く、波が強いのが特徴だ。波にのまれて楽しんでいたら、想像以上に巨大な波がやってきた。

 

波に流され、水中で一回転し、陸へとはじき出されてしまった。その際に地面と掌が擦れ、擦り傷ができてしまった。

波の中では上下左右回転してしまうので方向感覚を失ってしまう。

また、砂には割れた貝殻が含まれており、割れた貝殻の鋭利な部分によりスパッと切れてしまたようだ。

60kg強ある私だが、自然の力を前にすると無に等しい。簡単に投げ飛ばされてしまう。そして波の怖い点は、引き潮により沖に流されることだ。まるで掃除機で吸われているかのごとく、吸い寄せられてしまう。

津波の恐ろしさを波にのまれることで実感することができた。東日本大震災はこの比ではいと思うとゾッとする。

家族で海へと遊びに来るなら、波の恐ろしさを理解しておく必要があると感じた。

 

波にのまれて疲れてしまったので、陸へと上がった。しかしクロックスモドキの隙間から砂が入ってくるのが厄介この上ない。再び海へと入り、砂を洗い流す。

そして他人の踏み痕を辿りながら、砂の付着を最小限にしながらバイク置き場へ戻った。

 

そしてプーケットを代表するビーチ「パトンビーチ」へ向かう。ここを外してプーケットは語れない。オワフ島のワイキキビーチのようなものだ。

しかし観光地化されすぎている。数メートル単位でビーチボーイが並んでおり、マリンアクティビティの勧誘をしてくる。

どうみても誘いを断っている姿をみているのに、コンピューターのNPCの如く「Jet Ski?」と言って話しかけてくる。

数打てば当たる理論であろうが、「マイペンライ」と言って断り続けた。

そしてパトンビーチで売られているスムージーは150Bとぼったくり価格。少し歩いてバングラ通りで買えば50Bほどなので、馬鹿げている。

 

ビーチはJet Skiと遊泳用で区分けされており、Jet Ski側は緑を通り越して茶色に濁っている。とても泳げたものではない。遊泳用も茶色ではないが、緑に濁っている。

人の出入りが多いと濁ってしまうのだろう。自然とは人の手が加わらないことで最も美しく存在し続けられるのだと思う。

ブツブツ言いながらも海で泳いでいたら、何やら身体にブニっとした食感。

プーケットに来てからはセクシーな格好のファランやインド、中東系の人を多く見かけるのでラッキースケベ状態になったかと喜んだ。

しかし、振り返っても人はおらず、透明の塊が浮かんでいた。

そう、クラゲである。

刺されてはないし、ミズクラゲっぽいのでので体調の心配はなさそうだが、ビーチ環境としては微妙だった。

有名ビーチはアクセス性こそよいが、静か且つ綺麗なビーチに行きたい人は、離れた場所にあり、アクセス性の悪いビーチを選ぶことをお勧めしたい。

 

パトンビーチを脱出した私たちはJUNG CEYLONへと向かった。エミタさんの髪留めだけ購入し、夕飯を食べに「No.6 Reaustrant」へ。

 

パトンの近くは割高なお店が多いが、この店は安価で美味しいことで日本人、中国人、欧米人に人気のお店になっている。実際にお店の前は大行列になっていた。

タイの飲食店にしては珍しく、待つことになったが、回転率がよいのか15分ほどで席に座ることができた。

 

今日は朝ご飯しか食べてないせいか、お腹が空いている。Stir-fried Malindjo Leaves with Egg、福建炒面(ホッケンミー)、ポピアトートクン、ストロベリーシェイクパッションフルーツシェイクを注文した。

いずれも美味しく大当たり。

Malindjo Leavesはニンニクの粒が卵と塩コショウで炒められた料理で、味が濃いのでお酒に合うと思う。マリンジョと呼ばれる苦みのある葉っぱで、タイ南部やマレーシアで食されている。

 

ホッケンミーは旧市街で食べることができず、何とかプーケットにいるうちに食べたいと思っていたので食べることができて嬉しい。

ホッケンミーは卵、イカ、海老が含まれている。オイスターやシーユーダムで味付けされているのか、甘くて味噌煮込みうどんのような味がする。目隠しされて食べると間違えるだろう。

 

ポピアトートクンは皮はパリッと揚げられており、中には春雨やブロッコリー、挽肉が入っており様々な食感が楽しめる。スイートチリソースをつけて食べて美味しくいただいた。

 

 

それにしても日本人が多いお店だ。周りからも日本語での話し声がする。

黒丸が日本人が座っていた席、×はその他の国、栗は私たちが座っていた位置を示す。席自体は他にもあるが、自分が座った席一帯は日本人で埋め尽くされていた。

タイにいるのに日本にいる感覚がして落ち着かなかった。隣の会話を盗み聞きしていたら「日本人がいると落ち着きますね」と私とは真逆の意見だ。

顔にハンディ扇風機を終始当てており、店員さんにも日本語で話しかけるときがあったりと仲良くなれる気がしなかった。

振り返ると自分が来た時以上の行列が店前にできていたので、そそくさと退散することにした。

JANG CEYLON内を軽くウインドウショッピングし、JANG CEYLON裏にあるバンザーン市場やナイトマーケットを訪れてみた。

バンザーン市場では水槽に入った新鮮な魚介類が売られており、中でもロブスターが多く売られていた。扱いは雑で、ロブスターの触覚を手で持ち、観光客にこれ見よがしに見せつけながら営業してくる。

生きており、その場で捌いてもらい刺身で食べれたら最の高だろう。でもご飯を食べたばかりなので食べる気にはならなかった。

 

こちらのナイトマーケットは正式にはナイトフードマーケットであり、Tシャツ類は一切売られておらず、目ぼしいものは無かった。

風俗案内所のようなツアー案内所。ぼったくられる気しかしない。

 

そしてマーケットの片隅にある福建省の建物。プーケットには中国文化が入り込んでいることがよく分かる。

謎の瓢箪形のモニュメント。中にはお香を焚いた跡があり、願掛けした煙を天まで届けることで神様に叶えてもらうつもりなのだろうか。

 

ナイトマーケットの前にはバングラボクシングスタジアムがある。

No.6 Reastaurantに行った際にパトンビーチのゲート前で、トラックのコンテナ上でスパークリングしていたが、本日開催される試合の宣伝用だったようだ。日本では安全管理上、このような宣伝をすることはまずない。

そういえば昨年は名古屋祭りで信長が落馬、三英傑が欠ける事故があった。ボクサーが落車して怪我で欠場なんてしたら不名誉なことであろう。

 

エミタさんも流石に歩き疲れて疲労が出てきたのか、プリプリし始めた。バンザーン市場を訪れたとき、私はテンションアゲ↑アゲ↑パーリナイ状態であったがエミタさんはうんざり顔をしていた。

どちらかというとJANG CEYLONのような洒落た場所の方が好きな様子。この点、私には理解しがたいものがある。私は市場史上主義であるのだ。

 

ということでBIG Cで果物の詰め合わせを購入し、バングラ通り経由で宿に戻ることにした。腐乳を買わなかったことを後悔。

※腐とあるが、中国語では腐る以外に固体で柔らかく、ぶよぶよした意味を持っている。沖縄の伝統食品"豆腐よう"と同じ発酵豆腐であり、豆乳ににがりを加えて固め、木綿布で圧搾し、蒸籠に入れてカビを生やす。塩水につけてカビを落とし、甕に入れて焼酎を加えて発酵と熟成を繰り返した食品。(出典:くさいはうまい 小泉武夫 著)

 

バングラ通りは噂通り、不夜城であった。そこら中にポールダンスをして回転寿司のようにクルクル回転しているお姉さんがいる。

大麻バーや空に向かって飛ばす玩具商人など賑やか極まれり。カオサン通りよりもギラギラ感を強く感じた。

 

バングラ通りを抜け、道路を挟むでパトンビーチが存在する。夜のパトンはどのような雰囲気なのか。

さざ波の音を聞きながら、海辺で黄昏るカップルが大勢いた。昼夜問わず人気の場所の様だ。

ただ、昼間は鬱陶しいほどいたビーチボーイは全くいなかった。彼らはこの時間帯は何をして過ごしているのだろうか。

そんなことを思いながら、愛車Finoを停車した場所に戻った。

パトンビーチ前の大渋滞の中をバイクで進む。やはり渋滞の中を走るのは緊張する。

宿へと戻り、プール横にある温水シャワーにて髪の毛に入り込んだ砂を洗い流した。自分は髪の毛が比較的短いので5分ほどで済んだが、エミタさんは20分ほど砂と格闘していた。

今日も1日が長く感じられた。何か新しいことをしてみたり、刺激があると毎日が充実感がする。明日も充実した1日にしたい。

 

ジューガンマイクラップ