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タイ料理が大量に。

Tamarind House Crispy Banana with Passion fruit

KALDIにてパッションフルーツチップスなるものを発見したので、購入しました。パッションフルーツを食べる機会はあまりないのですが、種子のプチプチ感や酸味のあり甘さが癖になりますね。

 

そもそもどのような果物なのか?

パッションと聞くとまず思い浮かぶのは"情熱"や"パッション屋良"ではないでしょうか。

もしかするとパッション屋良を知らない方がいるかと思いますので簡単に紹介すると、パッションと叫びながら胸を強打し、「そうだね、プロテインだね。」という捨て台詞を吐く一発屋芸人です。(雑な説明ですみません。)現在は沖縄にてPassion's Fitness【PPP】というジムを経営されているみたいです。

ただ、パッションフルーツの"パッション"とは上記の意味は含んでおりません。キリスト教で”受難"を意を持つパッションに由来しております。

花の形相がイエスキリストの磔刑される姿と似ているので、パッションフルーツという名前になっているそう。パッションフルーツ花言葉は「聖なる愛」、「信仰」であることからもパッションの意味が情熱ではないことが分かります。

また、時計に似ていることから和名で"クダモノトケイソウ"と呼ばれることもあります。

 

食べ方は果実をカットして、中にある果肉と種をスプーンですくって食べるのが一般的なのですが、イエス磔刑の姿から生まれた果実と種子と考えるとグロテスクなイメージが思い浮かんでしまうのは私だけでしょうか。

 

パッケージデザインはこんな感じ。パッケージ上方にあるバナナのような果物はパッションフルーツではなく、タマリンドですね。製造販売元であるSWEET BEE FARM Co.,LTD.のブランド名 TAMARIND HOUSEをデザインに入れている様子。

 

国内向けに販売するためのラベルを剥がすと内容物の成分割合がでてきました。グラフをみると分かるかと思いますが、ほとんどバナナチップスなんですが・・・

チップスとチップスの間にパッションア味のジャムは挟まっておりますが、微々たるものでありパッションフルーツにかける"情熱"を感じ取ることができません。

また、パッケージにはGMP Certificateの記載もありました。

GMPとはGood Manumafacture Practiceの頭文字を取ったもので、製造する時の管理項目や遵守すべき内容が記載されており、製造時の品質を一定に保つことを目的とした規範になります。元々は米国で導入されたものであり、その後EU、台湾など世界各国に広がっております。日本でも医薬品医療機器等法にて医薬品はGMP省令、医療機器はQMS省令を遵守しなければ製造販売できないこととなっております。一般的な食品ではGMPによる法的拘束力はありませんが、自主的に認定を受けていることが伺えます。

 

いざ実食。誰がどう見てもバナナチップスです。

「肝心のパッションはいずこへ?」ということで探してみたら1秒ほどで見つかりました。バナナとバナナの間にジャムが固まったような姿で隠れておりました。

味は基本バナナなんですが、ほんのりとパッションを感じられます。一袋あたりの量が少ないのであっという間に食べきってしまいました。

 

最後にもう一度、成分表をみてください。タマリンドパッションフルーツと同じ比率で含まれているのです。巧妙に隠れていたのはパッションではなく、タマリンドだったみたいですね。ジューガンマイクラップ。