文明人の水平移動

タイ料理が大量に。

第44回オンライン座談会 タイ旅

第44回オンライン座談会 タイ旅に参加したので報告する。

 

タイ国政府観光庁が主催するWeb会議であり、前回参加したのは第34回で、テーマはチェンマイであった。あの後に既に9回も座談会が開かれていたとは。情報をキャッチできていなかった私を問いただしたい。

 

第44回のテーマはおすすめ時期&スポットである。

参加者が座談をするのではなく、登壇者同士が話をするのを聴くパネルディスカッションスタイルである。

今回登壇された4名

・タイ国政府観光庁東京事務所 マーケティングマネージャー:藤村喜章 氏

・週刊ワイズ 編集長:吉田一紀 氏

FMノースウェーブ ディレクター:城野康子 氏

・サンヨーインターナショナル代表:土橋告 氏

 

以下が座談会で話された主な内容

項目 内容
年間通して過ごしやすい場所 ・チェンライなどタイ北部、海岸にある県。
オススメの雨季の食べ物 ・フルーツがよい。今はドリアンが旬。2023年はマンゴーが不作で高価。
・ラヨーン県のフルーツフェスティバルが開催される。
オススメのローカルナイトマーケット ・リアップドゥアンナイトマーケット
・ジョッドフェアーズ・デンネラミット
⇒2023年4月28日にオープンしたナイトマーケット。ラマ9世駅でのジョッドフェアーズの2号店。
オススメの島、リゾート ランタ島、カオソック国立公園
・ホアヒンのスアンソンビーチ
・サムロイヨッドのドルフィンベイ。タイの裕福層の別荘地。
Grab vs Bolt ・Boltの方がGrabよりも安価。
・Grabは教育が行き届いており、運転が丁寧。
・Boltは態度が素っ気ない、時間通り来ない。
・Boltは現金支払いのみ。
スワンナプーム空港でGrabを呼ぶときは、2Fのタクシー乗り場を指定すると良い。
車の運転 バンコクは観光客にはおすすめしない。
・サムイ島、プーケットチェンマイは比較的走りやすい。
・あくまで自己責任。
運転免許 ・レンタルバイク屋は国際免許を持ってなくてもバイクを貸してくれる。
・タイでは自動二輪免許は自動車免許に付属しておらず、分かれている。
北部と南部の地域性 ・南部は短気な方が多い。イスラム圏。

 

国際免許や運転に関する話は参考になった。

自分が常々大切にしているのは「観光ガイドに従った行動をしない。そして現地でしかできないことをする。」ということだ。

確かにガイドに従って行動すれば失敗はなく、美味しい物や綺麗な景色をみることができる。ただ、面白くないし、記憶に残らないのだ。

自由気ままに行動するルートを自分で決め、成り行きに合わせてその時間を楽しむ。そういう意味で、国際免許を使った海外での行動範囲が広がる選択肢になる。

次回タイへ行くときは国際免許を活用して、ローカルな場所巡りをしてみようと思う。ブログのタイトル通り、水平移動をしていくのだ。

 

ジューガンマイクラップ。

 

タイ旅行最終日(2023/05/08)

8:00起床。結局心配していた子供の夜泣きはなく、快適に寝ることができた。

寝れたと言っても、機構機内のガンガンに効いたクーラーや朝食を食べる人たちの音や匂いで何度か目覚めてしまったので若干眠い。飛行機が到着するまでは微睡みを繰り返していた。

 

関西国際空港へ到着すると一番に冷気を感じた。日本の最高気温は21℃で、到着時は18℃くらい。タイでは38℃くらいの中にいることが多かったので快適そのものである。

日本がいかに過ごしやすい環境であるかを、文字通り肌で感じることができた。

南海電鉄に乗り込み、難波駅新大阪駅を経て名古屋へ戻った。タイもよいが、やはり落ち着くのは住み慣れた家である。

帰る電車の中では、エミタさんと何を食べよいか話していた。やはり吉野家や寿司など和を感じるものがよい。最終的には家でゆっくりと白米と納豆、味噌汁を食べることにした。

ご飯を食べ、シャワーを浴び、いざ食事。

日本食の塩味が体に染み渡る。納豆がなっと美味いことだろう。(日本に帰ってきてもギャグが冴えわたっている)

お土産をカーペットに広げた。ちょっと買いすぎてしまったが、各お土産をどこで買ったのか鮮明に覚えている。色々購入はしたが、思い出や経験が自分たちにとっては一番のお土産である。

荷物整理をして、横になったらそのまま寝てしまった。

そう、それは涅槃仏のように。

 

ジューガンマイクラップ。

 

タイ旅行7日目(2023/05/07)

7:30起床。身体に若干の疲れがみえるが動けないことはない。

宿からは廊下を挟んで、クロントゥーイのスラム街とバンコクの大都市が見える。自分たちはトラブルにより部屋を移されたのでスラム街側。でもよい景色。

先日買ったイチゴ味の飲むヨーグルトを飲み干し、朝食を食べにヘチュンセンというモツ煮込み屋へ向かう。

宿からはクロントゥーイ市場を横切って向かうのが最短なのだが、エミタさんが頑なに拒んでくる。独特の刺激臭もあり、市場の活気も貰えるので目覚まし代わりにも良いと思うのだけど。「まあ、既に2回行っているし・・・」と渋々了承し、遠回りして向かうことにした。

距離は遠くなるが、やっぱり知らない道を歩くのは楽しい。周辺を森永のキョロちゃんのようにキョロキョロしながら見ている間にヘチュンセンに到着した。

ヘチュンセンは想像以上に人が多く、特に現地の方が多くみられた。現地の方が多いのは大体が当たり店の確定演出である。観光客が少ない方が、その土地に溶け込んでいる感覚になるので自分は好きである。

 

こちらの店はガオラオという牛モツが有名である。1つ200Bと露面店にしては高めであるが、食べたらわかります、この価格が安すぎることに。

店員さんに確認したところ、残ったスープに入れるセンヤイもオススメとのことなので、合わせて注文した。店内にはガオラオ用の鍋がタワーを成していました。

 

注文して待つこと10分。ガオラオは出てきた。ぐつぐつと聴覚から食欲を刺激してきます。鍋の中央部には熱した炭があり、常に温かい状態を維持してくれます。

 

牛モツはセンマイ、ハチノス、レバー、小腸と種類が豊富。モツだけでなく普通の肉も入っており、トロトロに煮込まれており口の中で溶けます。

スープは醬油ベースで八角が使用されているのですが、八角は強すぎず、パローのような味付け。甘くてぐいぐい飲める。

モツは隣のクロントゥーイ市場で仕入れたのでしょうか。市場の光景を思い浮かべ、命をいただいていると実感。

 

センヤイに鍋に入れて〆モードへ。胃の中へ”ちゅるん”と飛び込んでいきます。それににても生卵と白米、ビールが欲しい・・・

 

味変用のクルアンプルンには蓋がなく、かなり大雑把。日本の衛生観念が厳しすぎるのがよく分かります。

暑い中で鍋を食べるという人生初の体験でしたが、味も美味しく朝から心もお腹も大満足です。

ちなみに、ガオラオ自体は日本でも食べることができ、愛知だと刈谷駅近くのタァナムタイがオススメです。モツの種類は少なめですが、味はヘチュンセンに劣らないと思います。

 

宿に戻る前に少しだけBig Cに立ち寄り、追い飯ならぬ、追い土産を購入。半分以上は自分用なのですがね笑

こちらのBigCには我らが誇る8番らーめんが出店しておりました。HPをみるとバンコクだけでなく、タイの主要都市にも進出していました。滅茶苦茶特徴のあるラーメンではないですが、進出状況をみる限りだと人気あるのかな。

 

あくまで憶測ですが、バンコクではゴーゴーカレーのパチモンもみかけたので、石川県の飲食チェーン勢で結束してタイ進出しているのかも。

 

宿へ戻ったら、先日BigCで購入したマンゴーを食べた。この量で値段は何と59B!

味は濃厚でかなり甘い。こんなのばっかりべてたら糖尿になっちゃうレベル。しかも最初からカットしてあるので食べやすい。

宮崎産の高級マンゴーを買うくらいなら、タイや台湾へ行って嫌というほど食べるのもよいと思う。

 

大量のお土産を鞄に詰め込み、チェックアウト。

RAIPENザックはよく伸びるので重宝しますね。ザックの中は殆どお土産。そしてなぜかエミタさんの荷物もザックに詰め込まれている・・・

まずはMakkasan駅に向かう。連結するPhechanabiri駅のコインロッカーに荷物預けをするためだ。さすがに巨大ザックを担いで1日市内を過ごすのはしんどい。

タイのコインロッカーを使うのは初めてだが、預けるまでの処理が意外と多い。非常時の連絡先、指紋登録、事前の金額投入と想像以上に厳重である。

ロッカーサイズも豊富で、今回はLサイズを選択した。一人旅であればMサイズ以下で十分だと思う。

 

荷物を預け、身軽になった。RedBullを飲んで翼を授かったようだ。今なら無限の彼方へ行ける気がする。(実際に行くのはSukhumvit駅)

 

Sukhumvit駅を降り、目的地であるThe Localへ向かう。

途中でエミタさんが行きたがっていたブレズ薬局へ薬を買いに立ち寄った。田代まさしが愛用するようなハイになる薬ではない。

ブレズ薬局は日本人通訳が常駐している日本人向けの薬局であり、バンコク在住者はお世話になる方が多いのかな。日本語の仕事案内や開業斡旋の情報誌も置いてあった。

せっかくなのでSoi Cowboyを通ることにした。

夜の華やかなネオン輝く街も、昼は閑散としている。やはりここは夜の街だ。屋台が何店舗営業していたが、ゴーゴーバーは一店舗もやっていない。残念ながら、通り過ぎるときにレディーボーイにお腹の肉をつままれることもなかった。

 

SoyCowboyを過ぎ去り、灼熱のアスファルトを進む。

予約していた12:00丁度に入店できるよう、時間になるまでマックスバリューで涼んだ。ここにいると日本にいるかと錯覚するが、品揃えは全く異なる。同じマンションで同じ間取りの友達の家に遊びに行った時の感覚だ。

 

頃合いを見計らって入店。エミタさんはまるで自分の家の如く、進んで行く。

入り口では「予約しているか?名前は?」とチェックされる。さすが、高級なタイ料理屋だ。ドレスコードがないか心配であったが、このお店はないところがよい。

 

店内はかなり広い。自分たちは2Fへと案内された。1Fにはフォトスポットや店の歴史の展示室があり、歴史のあるお店であることが伺えた。

脂肪の浮き輪を付けた、肥満気味の白いモンスターも飾られていた。

 

The Localでは王宮料理を食べることができる。やはりメニューの価格もグレート・・・

ランチ価格なのにちょっと怖気づいてしまう。メニューを持つ手が震える。

 

APPETIZERS SETと綺麗な見た目が華やかな料理、高級な水を注文した。ドリンクはがぶ飲みできるくらいの価格がよいのですが、そういう店ではなかった。

また、単語の意味を知らずに見栄えと価格だけで注文したが、APPETIZERSは前菜の意味。華やかな料理はミアンブアルアンでこれも前菜であった。

客観的にみると、前菜と水しか注文していない人だった。それは店員さんが料理を運んできたときに笑っているはずだ。

 

前菜は種類豊富で楽しめる。唐辛子が練り込まれた肉団子、笹で包まれたカレー味の照り焼きチキン、カオソーイ。どれも屋台で食べる料理とは異なり、盛り付けも綺麗で繊細な味をしている。

 

他にはトムヤムクンペーストが塗られた米菓子”カオテーン”。トムヤムのペーストを食べるのは初めてであるが、パンに塗れば総菜パンになるし、薄味のお菓子にはジャム代わりになる。タイらしいペーストなのでお土産に持って帰りたいと思った。

 

問題なのが、華やかな見た目に騙されて引き寄せられ、大量注文した前菜だ。女性かと思って声を掛けたら、レディーボーイだったときのよう。

蓮の花に甘辛く味付けされた生姜、刻みライム、ピーナッツ、海老、玉葱、唐辛子がのっていた。

 

最初はちまちまと具材を食べていたのだが、生姜のサイズが大きいのでとにかく辛い。「まだこんなに量があるのか。苦行だな。」と高級店に来たとは思えない考えまで出てきた。

ただ、これらの具材を一緒に食べると味が変わる。酸、甘、辛がコラボし複雑な味を織り成すのだ。しかも噛むほど味が甘くなるので、目隠しされているとまず何を食べているか分からない初めての味であった。前菜セットの分を含めると5枚は食べたことになるので、食べ終わった後は胃がポカポカしていた。

 

腹ごしらえもできたので、本日のメイン観光地「クレット島」へ向かう。このクレット島はバンコクではなく、ノンタブリー県になるので距離がある。

Blue LineにてTaoPoo駅へ行き、Purple Lineに乗り継ぎ、Yeak Nonthaburi1駅で降りた。途中で警察が電車内に犬を連れてきたのだが、暑さにやられてぐったりしていた。タイの警察犬は昼間には活躍しなさそうである。

市街では開発中の商業施設をいくつもみることができ、タイがものすごい勢いで成長していることが伺えた。

 

そこからはGrabを使って向かったのだが、待ち合わせした場所が悪く(車流れの良い場所)、GPSとは異なる場所に駐車していた。

電話が掛かってきたが、自分はタイ語が離せない。そうなると次は英語となるのだが、互いに英語が達者ではない。(バンコク市内だと話せる方も多いのだが、ノンタブリー県であることもある。)

Grabのチャット機能を活用し、目印になる建物の写真を送り合ったりすることで、何とか合流することができた。

 

若干の渋滞はあったが、約20分でクレット島行の船場に到着した。

 

早速船に乗り込む。島は目と鼻の先にあるが、船が必須の場所だ。

料金は後払いで、往復30B/人。小銭を用意しておいた方がよいと思う。船が動き出したら、数分で島には到着する。

 

チャオプラヤー川は茶色く濁っており、お世辞にも綺麗とはいえなかった。

島に到着後は島のシンボルとも言える、傾いたパゴダを見に行った。

元々は真っすぐ立っていたようだが、地盤が緩み、傾いたとか。傾いたことで訪問者が増えているので、マイナスがプラスに転じた良い例だ。

クレット島の全周は約7kmで、レンタサイクルを借りて1周回り、最後にビールで締める観光客も多い。自分たちもレンタサイクルを使おうか悩んだが、どうやら野犬が多いそうだ。野犬に教われた経験もあり、犬は好きではないので港近くを観光することにした。

到着したのは15:00過ぎだが、やはり暑い。喉を潤すためにクラフトビールで有名にChi-Beerへ向かった。残念なことにお店は営業していなかったが、対面にエミタさんの行きたい「Coffee&Gallery」にお邪魔することにした。

こちらの店は、豆を自分たちで炒り、引き、飲む体験ができることで有名なお店であった。体験だと200Bとそれなりの値段はするので、アメリカーノを注文。店員さんが「ローン」と「イエン」のどちらにするか聞いてきたので「ローン(熱い)」を選択。(ローン申請通ってよかった・・・笑)

 

苦みが比較的強い珈琲だったが、酸味は弱め。一緒に頼んだイチゴジャムのトーストとよく合い、美味しい。そして何よりも島の雰囲気が静かで落ち着いている。

 

エミタさんが注文したカフェラテは溢れていた。見た目はあれだが、味は美味しく、手で持って飲むわけではないので問題なし。

日本の島もそうだが、時間の流れが市内と異なるように感じる。島をのんびり歩く犬を見ながら、緩やかな時間を過ごした。

クレット島は細工菓子が有名で、別名「お菓子の城」と呼ばれている。しかしCoffee&Gallaryへ向かう途中は一切見かけなかった。

コロナ禍ではお店が閉店したこと、平日はお店は殆ど空いていないという情報は持っていたが、今日は日曜日だし、感染者はまだいるものの、一応コロナも収束している。

GoogleMapをみると船着場から反時計回りに歩くと賑やかな通りに出そうだったので、そちらを目指して進むと目の前に突然お菓子ストリートは現れた。色鮮やかなお菓子が10~50Bほどで売られていた。

 

時間が夕方過ぎということもあってか、お店は5割くらいしかやっていなかったが、通り過ぎる店には立ち寄り、湯水のごとくお菓子を買った。

 

島内にはタンブン用の生物も売られていたが、これらの動物を逃がす(自然に返す)と徳を得られるらしい。でも”生物を売るという行為”は”徳を積む行為”と真逆の位置になるではないか。捕まえなければ逃がす必要もないし、タイ人の徳に対する線引きはよく分からん。

おそらく販売していたお爺さんは悪魔に魂を捧げてしまったのだろう。いや、仏教に悪魔という概念は存在しない。仏教の言葉を借りるならば、煩悩に負け、悪に身をゆだねた不善者ということか。

 

お菓子も爆買いでき、十分に島を満喫できたので船乗り場へ戻った。クレット島は菓子以外には天麩羅が有名なのだが、あまり食欲が湧かなかったので止めておいた。

船着場にて巨大な麦わら帽子を見つけたが、お値段何と400B。ネタとして買うにはちと高い。買うのはONE PIECEのルフィくらいじゃないだろうか。

短い滞在ではあったが、タイの島の雰囲気を味わえてよかった。ちょっと駆け足気味ではあったので、次はゆっくり朝一から来たいな。

 

そしてタイ最後の観光地として、チャトチャックウィークエンドマーケットを目指した。ただ、ここはノンタブリー県。

Grabでタクシーは見つかったが、タクシー側から乗車拒否をされてしまった。やはり県越えは壁があるのだろうか。何回か検索をかけてみたが、一向につかまらない。

自分たちのいる場所の近くにはバス停もなさそうだ。そして何よりも涼しくなってきたことで、糞犬たちが元気になり始めたのだ。見渡すと3~4匹ほど犬がふらふらしていた。日が落ちたら最後、我々は奴らの餌になってしまう。

 

それだけは避けたい・・・

 

県越えが駄目なら、県内の最寄り駅までならいけるだろうと、行きと同じ「Yeak Nonthaburi1駅」を目的地とした。

ビンゴである。やはりバンコク市内まではタクシー側に嫌がられるようだ。Grabの到着まで15分ほど待機した。

しかし全然来ないではないか。運転手からは到着連絡を受け、周辺の写真(ヤシの木)を送られてきた。

「いや、ヤシの木なんてないのだが・・・」

よくよくGrabアプリのGPS位置をみると運転手は自分たちと全然違う場所にいるではないか。運転手もそのことに気付き、無事に合流することができた。

 

いかつい車がやってきたので、一体どんな人だろうと心配になったが結構な年齢のお爺ちゃんであった。開口一番「GPSがずれていていかん」と話してきた。

でもとりあえずはバンコクに戻れそうなのでよかった。

やはりバンコク市内を出ると野犬が多く存在する。仏教上、殺処分できないのは仕方がないが、狂犬病対策はしてほしいものである。

 

安心していたのも束の間、お爺ちゃんが暴走をし始めた。

駅を目的地と伝えたのに「ここでいいか?もう降ろす。」と主要道路の真ん中で降りろと迫ってきたのだ。どうやら走っていた道が一方通行で、車通りもかなり多いので戻ることができなかったのだろう。でもせめて道路の端で降ろしてくれても・・・

状況的にどうしようもなかったので、渋々降りて約500m先の駅まで歩いた。

チャトチャック市場に向かう電車内では、落ちていく太陽と近づいてくる大都会を見ながらタイ旅行の思い出を思い返していた。

 

チャトチャック市場には18:30に到着した。商品種類にて30区画に分けられており、アジア最大の市場とも言われている。

 

市場の雰囲気を確認するくらいの期待しかしていなかったが、路面に面したお店は基本的に営業していた。流石はアジアNo.1。欧米の観光客も多くいた。

 

ココナッツアイスやスイカのスムージーを購入し、食べ歩きしながらウィンドウショッピングを楽しんだ。エミタさんはアロマ類(石鹸やココナッツオイルなど)の追い込みのお土産購入をしてご満悦な様子だった。

 

「君の瞳に乾杯」と言うようなキザなロマンチストでないが、夜のネオンビルや人が行き交う様子は美しいと思う。理由は分からないが、この東南アジアによくみられる景色に本当に惹かれてしまう。やはり人工物が作り出す自然なのである。

 

誰が買うのだろうか分からないアンティーク家具もあった。タイで仕入れて日本で売れば儲かるのではと邪な考えが過ってしまう。

 

フライトの時間が迫ってきたのでMRTにてPhechanabri駅へ。コインロッカーから預けていた荷物を回収し、スワンナプーム空港へ向かった。空港は22:00過ぎだというのに大勢の人間で溢れていた。コロナという存在が嘘だったかのようだ。

 

いつものセブンへ立ち寄り、お土産の最終確認し、レッドブルとビタミン液を購入した。もう現金は10Bほどしか残っていない。

 

その後は手荷物預けとチェックインを済ませる。チェックインカウンターも物凄い人だ。荷物の重量は17.1kgとまあまあな重量。

身軽になったところで再びセブンへ行き、夕飯、そしてタイでの最後のタイ料理を食べることにした。悩みに悩んで選択したのはガパオスパゲティ。エミタさんはBAMEE KON SAE LEEでのバミーが気に入り、麺物を食べたくなったようでクイッティアオを注文していた。

 

ガパオスパはニンニクがガッツリと効いており、飛行機内で臭いテロが起こらないか心配なレベル。唐辛子もバチバチに効いている。日本でも作れそうなので、参考になる。日本のセブンイレブンのように容器が盛り上がって、かさ増しもされていなかった。

エミタさんはクイッティアオを「マイウー」と言って食べていた。そこは「アロイ」といって欲しかった・・・

その後エミタさんはトイレに服を着替えに、そして顔や身体を拭きに行った。汗をかいた状態で寝るのは嫌なようだ。私は1week風呂やシャワーに入らなくても平気なタイプなので理解はできなかった。※これは搭乗開始まで30分前のできごとである

 

時刻は23:50を過ぎた。搭乗開始は0:15なので手荷物検査前に水を飲み欲し、急ぎ足で出国審査へと進んだ。

しかし審査場所が混んでいる。インド人の集団とバッティングしてしまったのが痛い。一体何人いるんだ。そんな間に時間は刻々と進んでいく。

気付けばFINAL CALLの時間になっていた。自分たちが乗るXJ610はゲートがターミナルの端にあり、案内標識では6minと書かれていた。

 

「嘘・・・だろ・・・」

 

しかし乗らないという選択肢は自分達にはないので、駆け足でゲートへ向かった。無事にコール後のチケット確認を済ますことができ、水の補充もすることができた。

最後の最後にやらかすところであったので、助かった。

 

後は飛行機で寝て起きれば日本だ。

席の近くには3歳以下のキッズが3名おり、飛行機が飛び立つ前から大泣きしている。正直、大外れだと思った。

自分にできることは夜泣きしないことを願うだけだ。タイへの別れがつらく、自分が泣いてしまうかもしれないが笑

 

飛行機が飛び立ち、タイを上空から見下ろす。高速道路やバンコクの明るさがよく分かる。寂しい気持ちもあるが、またこればいいのだ。

 

さらばタイ。

 

ジューガンマイクラップ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイ旅行6日目(2023/05/06)

8:30起床。今日は慌てるような予定もないので、ゆっくりとする。

朝ごはんはピンクのカオマンガイを食べに行こうと思ったが、宿からは距離があったのでトナオの残りとトウモロコシの揚げパンを食べることにした。

実のところ先日食べたプーパッポンカリーの油で、エミタさん共に胃もたれしていたのだ。胃もたれ状態なので揚げパンを食べるのは気が進まなかったが、食べ始めるとほんのり甘くて美味しい。もう少しトウモロコシ感があると最高だ。

 

着替えを済ませて再度クロントゥーイ市場を歩いてみた。地面が水で濡れているのはデフォルト仕様なので特に気になる点ではない。

 

生鮮食品が数多く並んでいるが、先日とは違う通りを歩いたので陳列されている食品も微妙に異なっている。今日通ったところは野菜や鮮魚がメインで、強烈な生臭さは感じなかった。生鮮だけでなく、お菓子類も売られていた。

 

大量のホイ・クレーン(通称:ミニアカガイ

タイではメジャーな貝で、半茹で食べることが多いそう。200B/kgで価格も良心的。

ただ、独特の血生臭さがあるので、外国の人には不人気とか。また食中毒となる方も多いので、屋台や市場で購入して食べるのは避けた方がよいとのこと。

こういうことを知るとむしろ気になってしまう。ただ、今購入しても保管容器もないので見送ることにした。

他にも見慣れない食材はあり、水漬けされた謎の皮があった。豚の皮かな?流石に人の皮ではないと思うが気になる。

クロントゥーイ市場を通り抜け、MRTにてBang Phai駅を目指した。駅名でどこへ行くか察しが付くだろう。

そう、日本人が大好きなインスタ映え観光スポット「ワットパクナーム」である。この寺院のいいところは綺麗なエメラルド天井は勿論のこと、入場料が無料なのだ。

入場後にガタイの良い怖いお兄ちゃんが来るわけでもないので安心してください。

(ワットプラケオは500Bするというので、ちょっと気合がいる。金額ゆえの深い歴史や行き届いた院内整備はあるのですがね。)

 

Bang Phai駅からワットパクナームまでは歩いて10分程である。午前中であれば、耐えれらる厚さなので積極的に歩いていく。Grabでもよいのですが、街中での小さな発見や出会いがなくなってしまうので個人的にはオススメしません。

だた、使用することで移動時間を大幅短縮できる場合もありますので各自の状況をみて判断するのがよいと考えます。

 

途中でセブンイレブンに立ち寄り、Jolly Colaを購入した。2018年のタイ自転車旅でもお世話になったグミである。砂糖でコーティングされてたコーラ味のグミなのだが、日本でも販売されているコーラアップの砂糖コーティング版よりも甘味が強いので自分好みなのだ。

 

ワットパクナームは想像していたとおり、日本人のキャピキャピした女子で溢れていた。世間的にはイケイケ女子に分類される人たちである。そんな中に混じって存在している私はイケイケ男子だと言っても過言ではないだろう。

(この考えで行くと、彼女たちは全員観光客の象徴である象柄のタイパンツを着用していた。そして隣にいるエミタさんは象柄パンツ超えるワンピースを着用していた。つまり三段論法よりエミタさんもイケイケ女子ということだ。)

看板にも日本語が併記されており、人気の高さが伺えた。

ワットパクナームの横には巨大な仏陀が鎮座していた。

圧倒的サイズ感に黄金のボディ。高さは69mと奈良大仏15mを遥かに超える。「くっ、負けた・・・」と聖徳太子も呟くことであろう。

いやそんなことはない、我らが牛久大仏がいるではないか。その大きさは何と100mにも至る。これこそ圧倒的サイズ。でも上には上がいるもので、中国の魯山大仏128m、ミャンマーのレイチュンセッチャー116mが存在している。

結局のところ伝えたいのは、とにかく大きかったということに尽きる。

下から見上げると優しいか顔をしているし、どことなく退職された先輩の顔にも似ている。

ワットパクナム大仏塔へと進む。入り口には注意書きと仏塔の説明があった。

説明をかなり嚙み砕くと以下内容である。

・大仏塔はタイ国王と王妃の72歳の誕生日のお祝いとして建設されている。

・エメラルドの仏塔ではヨガやダンス、いちゃつくこと、大声を出すことは禁止。

「いや、お祝いというレベルじゃない。そして貰っても困る大きさ。」「過去にヨガをやっていた前例があるということか。」とツッコミどころ満載である。

 

気を付けるべきことは分かったので、階段を上っていく。

階層ごとに博物館、大ホールと機能が分かれている。博物館では贈呈品と思われる懐中時計や杖などが展示されていた。ドラゴンを模した杖もあったが、一体誰がこんなもの使うんだろう。つばの広い帽子を被っていたら間違いなく呪文を唱えてくるデザインだった。

また、塔内の壁のデザインを直す職人さんが仕事をされていた。職人による保守点検によってこの立派な仏塔が維持管理されているのだと感じた。また、扇風機と人の距離が近すぎるとも思った。

そしていよいよエメラルドな仏堂がある最上階である。天井は光っていないのに、ぼんやりと光っているようにみえる。思わず目を瞑り、座禅を組みたくなってしまった。ヨガをした人の気持ちが少しだけ理解できた。

 

巨大な仏陀やエメラルド仏堂と見応えがある場所であるが、日本人が本当に多いので海外旅行で異国情緒を味わいたい人は避けた方がよいと思う。

 

その後はGrabを手配し、ボーベー市場へと向かった。

向かっている車内にてタクシーの運ちゃんに「マスクをしろ!」と注意され、新品のマスクを貰った。N95と書かれたよさげなマスクではあるが、PM2.5のカット率95%とある。機能性は低いマスクのようだ。

 

感覚的ではあるが、タイではマスク着用者と被着用者の割合は6:4くらいである。バンコク市内はコロナ蔓延中にロックダウンになっており、厳しい行動制限がされていた。

タイも日本同様にコロナに対して過剰に反応する人がいたり、逆に深刻にとらえない人もいる。何事においても最終的に選択し、行動するのはその人自身であるが、相手の意見は否定せず、自分の考えや軸を持つことは大事にしたい。ということで素直にマスクを着用した。

 

ボーベー市場に行った理由だが、安く服を買いたいというのもあるが、観光地で売られているTシャツの適正価格は何円で仕入れされているか知りたいからだ。値段によっては今後海外旅行をするときは最初から卸元で買う選択をすることができる。

意気込んできたものの、ボーベー市場に到着早々に暑さにやられてしまい、Cafe Amazonに逃げ込んだ。このCafeAmazonは元々はタイのロイヤルプロジェクトの一環でタイ山岳地域で作られている珈琲豆を使ってもらうように建てられたカフェなのだが、気付けばタイ全土にまで広がっている。いわばロイヤルプロジェクトの大成功例だ。

 

店内はスタバのようお店であるが、値段はスタバの半額、味もスタバと変わらない。タイにきたならスタバよりもCafe Amazonをオススメしたい。まあ、スタバに行ったことは片手で数えられるくらいしかないのですが。

あと余談であるが、タイにはCafe AmazonはあるがAmazonは流通していない。これまた驚き、Amazingである。

 

身体も冷めてきたのでボーベー市場を探索する。

露店でも服は売られているが、ボーベータワー内は所狭しと店が並んでいるそうなのでそちらに向かった。タワー内からは冷気が溢れており、近づくだけで涼しい。

外にいてこの冷気だと、タワー内は寒いのではないかと心配したが、程よい寒さで快適に買い物を楽しむことができるようになっていた。

店員さんは露店とは違い、接客を殆どしてこない。観光客が訪れることが少なく、英語を話せる人がいないからだろうか。

ボーベータワーは6F建てで、階を上がるほど人や出店しているお店が少なくなっていく傾向がみられた。最上階にはフードコートがあるので、買い物に疲れたら休憩することもできる。

 

6Fを歩いているとポツリと構えるお店があった。

お店には「20B~」という表示があり、安い物には目がない私はコンビニの明かりに集る虫のように引き寄せられていた。

店員さんに「タオライ(何円か?)」と尋ねたところ、サイズを確認された。どうやらサイズによって値段が違うようで、Lサイズは1枚70B、Mサイズは1枚60Bであった。

棚には紐で包まれたTシャツセットがサイズごとに置かれていた。1セット6枚で、全て同じ色、デザインはランダムである。その為、好きなデザインを手に入れるには1枚1枚シャツを確認していく必要がある。

取り合えず4枚欲しいデザインを選んで、レジに向かったが「もう2枚選ばないと駄目だ」と言われた。6枚1セットでの購入は必須のようだ。

エミタさんもTシャツが欲しいとのことなので、残りは選んでもらった。

 

でもこれで露店での儲けの仕組みが見えてきた。

露店商は1枚60BでTシャツを仕入れて、観光客に3倍価格の180Bでふっかける。当然、値下げ交渉されるので渋る反応をして、2倍価格までは値下げをする。

それでも1枚あたり50%の粗利がでるので、量を捌くほど財布が潤うわけだ。実際には仕入れに掛かる費用などはあるのでもう少し利益は下がるだろう。

 

但し、タイパンツに関しては安くても70Bだった。安いが手抜きデザインだったり、生地が極厚だったりと、欲しくはならなかった。

そう考えるとタイパンツ1枚100Bは妥当な価格なのだろう。それか大量に仕入れると安くなるのだろうか。現に45ℓほどのゴミ袋にタイパンツがパンパンに詰め込まれているのを何度か見かけた。タイパンツに関しては更なる調査が必要である。

ボーベー市場ではタイの物流に少し触れることができて楽しかった。ナイスなデザインのシャツも手に入れることもでき、大満足である。

バイクで大量の服を仕入れに来ている人もいた。自分ももっと買っておけばよかったな。

気付けば15:30を過ぎており、小腹も空いてきたのでピンクのカオマンガイを食べることにした。

GoogleMapを眺めていたところ、Grabでお店へ向かうよりも水上ボートで向かった方が距離も短く、早そうだったのでボーベー市場にあるボーベー港へ向かった。

 

タイミングよく船が到着したので、早速乗り込んだ。値段は分からないが、きっと安いだろうと見切り乗車する。

ボーベー市場で爆買いした人たちも次々と船に乗り込んでいく。各港に降り、道行く観光客に売っていくのだろう。何だか海賊になった気分だ。

一応、ボートが動き出した段階でGPSを確認。

目的のPrtunam Pier港のラインに乗っているようだったので、一安心。ボートからの景色を楽しみ、約10分で港へ到着した。

 

水路では渋滞はなく、ボートの速度も20km/hはありそうなのでバンコクの暑さもしのげる。しかも価格は12B/人なのでGrabよりも安くて到着も早い。

切符は事前に購入する必要はなく、発進後に徴収にやってくる車掌さんに目的地を伝えてお金を支払うと領収書らしき紙がもらえる。後は降りるだけでオッケー。

Google Mapでの検索では最適ルートとして引っ掛からないが、地図をみて水路という選択肢を取れることを覚えておいていただくと良いと思う。

港から歩いて約3分の場所に、”ピンクのカオマンガイ”こと「ゴーアン・カオマンガイプラトゥーナム」がある。そしてピンクのカオマンガイから約1分の距離に”緑のカオマンガイ”こと「クワンヘン」があるのだ。

この2店舗を食べ比べして楽しむのが今回の目的である。まずはピンクのカオマンガイを食べることに。

 

お店の前には人だかりができており、遠目でも人気店であることが分かる。結構待たされるんじゃないかと心配したが、待ち時間なしで入店できたのは嬉しい。

 

注文は勿論カオマンガイ。飲み物はタイティーを注文した。気付けばすっかりタイティーにハマっていた笑

 

カオマンガイを早速食べてみる。

鶏肉が本当に柔らかく、タレはちょいピリ辛。米と鶏の煮汁がほどよく絡んでおり、脂でギトギトにもなっていない。日本で買うカオマンガイの素は生姜の主張が強いが、このお店は控え目。お腹も減っていたので10分もしない間に完食してしまった。

これで50Bは安すぎる。強いてあげるならば、鶏肉が少々少ないこと。それならば倍量頼めばいいだけなので、気にならない。

 

お店を出たらすぐに緑のカオマンガイへ。ピンクとは異なり、スイーツメニューが充実していた。ここでも当然カオマンガイを注文。

 

特徴としては、血を固めたレバーがおまけで付いてくることだ。

ピンクと比べると、ニンニクが強めで、ご飯は硬め、鶏肉も硬めだが、量が多い。スープにも生姜が入っているのだろうか、独特の風味がした。

タレは全部かけない方がよいです。量が多いので味が辛くなってしまい、脂の染み込んだご飯の良さが消えてしまいます。

 

私個人としては順序効果もあってか、ピンクのカオマンガイの方が美味しく感じた。緑を先に入っていたら逆のことを言っていたかも。ただ、順序関係なく分かることとしては緑の方が量が多いということ。

なので、少しでもボリュームを稼ぎたいなら、緑を選ぶのがよいのかな。後は食後のスイーツを楽しみたい人。

この2店舗に限らず、カオマンガイの美味しいお店はバンコクに点在している。もし自分がタイ住みならば、暫くカオマンガイは見たくないと思えるほど堪能したい。

 

その後は近くにある超大型商業施設”CENTRAL WORLD”にてTESLAやJIM TOMPSON、NaRaYaなどをウインドウショッピングし、大都市バンコクを味わった。

  

日本ではTESLAが展示されていても、接客を警戒して眺めるだけになってしまうが、タイではどのお客さんも車をベタベタ触ることができ、接客されている人もほぼいなかった。展示物への接し方からも国民性の違いを知ることができた。

 

大型商業施設もそこそこに楽しむことができたので、Big Cへと乗り込んだ。

Big Cはタイでは知らない人がいないくらいの有名店で、日本でいうイオン的存在である。スーパーなので安くお土産も買うことができるので、タイを出国する前に立ち寄っておきたい場所である。

 

円安/物価高の影響もあってか、7年前に訪れたときは1B=35円だったが、1B=40円である。商品数も多いので、悩みながらお菓子を中心に1200Bくらい使った。購入した商品は今後のブログの中で紹介する予定だ。

 

21:00を過ぎていたので、夕飯を食べて宿に戻ることにした。ビル街の明かりが美しい。本来はサタニーミーホーイにて貝料理を堪能する予定であったが、15:30頃に食べたカオマンガイのはしごのせいでお腹が一杯である。

でも少しだけご飯を食べたかったので、トンロー駅近くにあるバーミー屋「Bamee Kon Sae Lee」を目指した。

しかし電車の乗り間違いをしてしまい到着に1時間以上かかってしまった。具体的にはトンロー駅とは逆方向のKhukhot駅に向かってしまったのだ。Siam駅で乗り換えたが、今度はSukhumvit Lineではなく、Silom Lineに乗ってしまったのだ。

再びSiam駅へと戻り、無事にトンロー駅に到着することができた。何だかんだ疲れているようだ。

 

トンローから歩いて5分の距離にお店はあった。

 

席についてワンタン焼鴨入りラーメンを注文した。日本語メニューがあるので、注文しやすい。汁あり/なしを選択できたが、当然汁あり。やはりラーメンにはスープは欠かせないですね。

 

味はフォーのような鶏ガラだしのスープに、細い米粉麺が入っており、胃に優しい〆の一杯という味。(タイにお酒の後の〆という考えがあるかは不明)

ワンタンや鴨肉も柔らかく、お腹が膨れいてもスルッと胃に入っていく。店の奥では店員さんが賄いを美味しそうに食べていた。目が一瞬合ってしまったが、「ニコッ」っと恥ずかしそうな顔をしていた。

キンキンに冷えたESTコーラも美味い。美味すぎて馬になる。

 

エミタさんも「こりゃうみゃーでかんわ。最の高だがね!!!」と啜った麺が鼻から出るのではないかという勢いで食べていた。(冗談です。)

こちらの店はチャーハンも有名なようだが、お腹が一杯だったのでパスした。食べとけばよかったな・・・

 

宿までは電車だとアクセス性が悪いので、Grabを呼んで向かった。チェックインの時にカクテル1杯無料のチケットを貰っていたので、到着して直ぐにホテルのBARに向かった。お酒を飲みながら残り僅かな旅行の予定を話し合った。

 

YouTuberのTJがSukhumvit近くのお店で1日店長をしているようだが、こちらは時間があれば行くことにした。こういうときは大抵行かない。

タイ旅行もいよいよ大詰めである。後はちょっとした観光とお土産をみるくらいなので、安全第一で過していこうと思う。

 

寝る前には飲むヨーグルトを一杯。これでぐっすり眠れる。

 

ジューガンマイクラップ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイ旅行5日目(2023/05/05)

6:15起床。本日はチェンマイ最終日である。

連日変わらず、ベランダの手すりに鳩がやってきて「ホーホー」鳴くので、勝手に目が覚めてしまう。五月蠅くて迷惑極まりない。

そんな彼らとも今日でお別れである。嫌なものと別れるのは清々する気持ちの反面、寂しい気持ちも湧いてくる・・・という気持ちは微塵もなく、柳沢慎吾ばりの「あばよ!」を告げる。

 

いつも通りホテルの朝食を食べる。

 

テルマンの方には顔が割れているように感じる。少しでもお皿が空くと、直ぐに回収しにくる。時にはお皿に料理が乗っているのに回収しに来るときもあるので困る。

るろうに剣心斎藤一の「悪即斬」にちなみ、「皿即収」の信念を持つホテルマンに違いない。人はそれぞれ己の信念を持っており、それを否定するわけにもいかない。

朝食会場が騒々しいと思ったら、中国の団体客がいた。中にはフリードリンクエリアにあるドリンクをマイボトルに詰めている客もいた。

日本人の行儀作法からするとNG行為なのだが、中国人の自己中心的な考え方からすると「お金を払ってサービスを受けているのだから、問題なかろう」という理論なのだろう。これは各国に根付いた考え方であるので、単純に「正しい/正しくない」にはならないと思う。

 

では、この行動をみたタイのホテルマンはどうだったか。

「どうぞ詰めてください。」というマイペンライの様子であった。

事を荒げたくないタイ人の気質?ホテルマンとしてのマニュアル対応?中国人とどうようの考え方?どれに該当するかは分からないが、大事にはならなかった。

 

私個人としては、提供されるサービスは均等に受けるべきだと思うので、節度のある行動を取っていきたいと思う。

そういう意味では日本の展示会においても、同じ参加費を払っているのにドリンクコーナーで「メーカはドリンク飲んではいけない」と注意書きがあるのは納得できない。

 

フライトまで時間があるので、金曜限定の雲南ムスリム朝市(ガートバーンホー)へと向かった。

タイへ移り住んだ中国の雲南省出身のにいたムスリム(回族)やミャンマームスリム(シャン族)が開催する市場であり、タイでありながら中国やミャンマーの食文化が入り混じっているのでタイでは珍しい食材が見られるのが特徴となっています。

 

目当ては高野秀行 著 『謎のアジア納豆 そして帰ってきた日本納豆』にて紹介されていたシャン納豆「トゥア・ナオ」(以下トナオ)。そして北タイの麵料理「カオフン」である。

トナオは市場で簡単に見つけることができた。そしてトナオを潰して円盤状に乾燥させたトナオ・ケップも市場にある多くの店でみることができた。

興奮が冷めやまぬ内に購入した。「少量でよい」と伝えたが、うまく伝わらず、コップですくって大量のトナオをゲットした。これで10Bなのでついでにトナオ・ケップも。

 

 

やはりここはムスリム市場、他の市場とは一線を画していた。見渡す限り見慣れない食材が目に入ってくる。簡単に紹介してきたい。

 

烏骨鶏(ガイシルキー)

烏骨鶏がまさかこんなに黒い鳥だとは知らなかった。メカニズムはよく分からないが、皮だけでなく、内臓や骨も黒くなっているようだ。しかし頭が付いていると見慣れないせいか食欲がさがってしまう。

ヤギ(ぺ)

私たち日本人は「幼い頃から食事で遊ぶな」と教えられてきた。そんな教えをいともたやすく覆してきたのが、雲南ムスリム市場の看板ともなっているHAMZA FARMというお店である。

斬首されたヤギ同士が戦っている姿や生首を展示しており、インパクト大である。毛の生えたヤギのパネルが生前の姿を想像させる。

 

このような姿で販売されていると、ヤギを異質な動物のように捉えてしまうが、日本でも食べられている動物で、沖縄にてヤギ汁という形で食べることができる。獣臭さが強かったが、ラム肉が食べれるなら問題なく食べれると思う。

 

黒ゴマ餅(カオプックカー)

円盤状になったお餅をお婆ちゃんが網の上で美味しそうに焼いていた。納豆と言い、この地方では円盤状にするのが好きみたいだ。

1枚20Bで、注文したらバナナの葉に包んでくれた。餅には胡麻餡がほんのちょい塗られている。味は小倉に近いが、若干の苦みはあるので小倉トーストに慣れ親しんできた愛知勢には物足りなかった。

 

 

トウモロコシパンケーキ(カオポートパンケーク)

またしても円盤状のスイーツを見つけた。焦げ付きとは無縁と思われるプレートで大量に焼かれていた。ロイヤルホストのパンケーキのように表面柔らかで、ふわふわした感じはないが立派なパンケーキがそこにはあった。

調べたところ、原材料は薄力粉とコンスターチ、トウモロコシなので甘みはなさそうだ。日持ちしそうなので、取り合えず購入し、翌朝食べてみた。

ほんのりと甘みがあるが、噂通り油ぎっている。チェンマイソーセージと野菜を挟んで食べると間違いなく美味しいけど、それだと別の食べ物だよな。

他にも珍しいものは多々あった。種類の豊富なお米、手作り蒟蒻、黄色の豆腐など。市場を歩いているだけで人々の生活を除いているような感覚になる。

 

朝食を食べてから時間も経っておらず、食べ歩きしているからかお腹は一杯。しかし「今食べずして、いつ食べるのか?」と林修先生も亡霊の如く背後からささやいてくる。

ムスリム市場のゲートを通って直進した先にあるカオフンの屋台へ向かった。

屋台の前にはお餅のような柔らさを持った物質を美味しそうに食べているお客さんがいた。このお餅のようなものがカオフンである。

砕いたひよこ豆を液体状になるまで煮込んだもので、中国語では稀豆粉と書く。カオフンは麺料理ですが、この液体は豆腐に分類されるようだ。

お皿の上にある寒天のようなものもカオフンで、ゲルとゾルの関係のようなもの。

メニューは3種類あったが、やっぱり僕は王道を征く「Pea soup with noodles」を注文した。カオフンにはピーナッツとパクチーが載っており、醤油で味付けされていた。

 

カオフンの性質だからか、箸に傾斜がついておらず一直線の棒であった。接触面積を大きくすることで、カオフンがずり落ちないようになっているのだ。

味は東南アジアの特有の表現しづらい味。酸味も辛さはないが、いかんせんお腹がはち切れそうだ。エミタさんは「タイに来て暫定一位の美味しさだ」という。

他にも雲南餃子など食べたいものはあったが、フライトの時間も近いため宿へと戻った。

 

Grabを使ってチェンマイ空港へ。旧市街から20-30minほどで到着するので本当にアクセス性がよい。到着して早々にチェックインし、手荷物を預けた。

荷物の中にはキナオがあるので、荷物が乱暴に扱われて飛び散らないかが心配だった。預け荷物の重量は8.65kgであり、バンコクでのお土産はあと16.35kg買える計算だ。GW後半のバンコク編に向けて準備万端である。

預けてからはチェンマイ空港を探索し、時間を消化。無事にバンコクへと向かうことができた。

バンコクに到着後はまずは宿を目指した。

乗合タクシーやエアポートタクシーなど交通手段は多くあるが、値段の安いAirport Linkを利用した。35B/人支払い、改札パス用のコインを入手し、Makkasan駅へ向かった。

 

バンコクの電車は椅子が相変わらず硬く、つるつる滑る。座り心地は良くないが、車内が広く、エアコンが効いているので日本の鮨詰めされた車内より快適。

 

Makkasan駅と連結したPhetchaburi駅にてMRTに乗り換え、シリキット女王国際会議場駅にて降りた。駅から歩いて10分ほどの距離に目的の宿「Chi Art serve hotel」はあるが、道路を横断することができず、先に昼ご飯を食べることにした。

 

前日にInstagramにて西尾康晴さんが紹介していた「Pad Thai Maeau」というお店へ行ってみた。

 

ここのパッタイは唐辛子麺が使われ、麺が卵とじされていることで有名なお店になります。もやしとニラは生の状態で、ビニールに包まれて提供するスタイル。卵を開くと乾燥海老が飛び出してくる。噂通り、麺がピリッとして食べたことのないパッタイだ。

 

でも似たようなものはどこかで食べたことがある・・・

そうあれは愛知が誇る名店「喫茶マウンテン」で食べた赤いワンピースだ!

麺に練り込まれた唐辛子がとにかく辛く、舌に激痛が走り身体が拒絶。結果、下山をした恐怖のパスタである。

それに比べたら屁の河童なものだが、嫌な記憶がリフレインした。(今ではいい思い出ですが。)

 

パッタイ以外にはココナッツジュースを注文してみました。エミタさんはココナッツを飲むのは初めてだったので、警戒していた。しかし目を離した隙にココナッツ果汁を果肉をスプーンでゴリゴリ削ったりと、ココナッツ果実を堪能していた。おそらく、ももいろクローバーZの「ココ☆ナツ」がBGMとして脳内を流れていたのだろう。

お店を出て5分ほどで宿に到着した。宿名にArtを冠するだけあって、ホテルの外観/内観が全て芸術的であった。

 

チェックインと同時に、ウェルカムドリンクならぬウェルカムアイスクリームをいただいた。様々な味があり悩んだが、タイならではの”タイティー味”を選択した。

 

クーラーの効いた部屋で涼みなアイスを食べようと部屋に案内されたとき、事件は起こる。なぜかカードキーを差しても電気が通らないのだ。

スタッフの方が直ぐに電気工事の方を手配し、対応いただいたが一向に直らない。結局は別部屋を案内されて事無きを得たが、オーナーの方が出てきて平謝りしたりと、ちょっとした騒ぎとなった。

ただ、オーナーの方とのやり取りにてエミタさんが「マイペンライ」と言っており、相手の方にも笑顔がでたのでよかった。

マイペンライという単語をベストタイミングで使用していたと思う。自分もマイペンライという単語の意味は知っていたが、咄嗟には出なかったので凄いなと思った。

 

半溶けになったアイスをすするように食べ、日没になる前にルンピニー公園へと向かった。MRTに乗る前に、宿の近くにあるクロントゥーイ市場へ立ち寄った。

魚や鶏、昆虫、豚の顔、捌かれたカエルやネズミなど売られており、生臭さ、生物臭さ、汚水臭さが交錯する複雑な臭いが漂う。正直よい臭いだとは言えない場所で鼻がやられそうであった。生鮮食品がタイの強烈な日差しと暑さの中にずっと置かれているので衛生面も心配である。

今回のタイ旅行では多くの市場を訪れているが、最も「生」を感じる市場であった。

市場から200mも離れれば、バンコクの大都市での顔がみられるので、バンコク格差社会をみることができた。

後から調べて分かったが、このあたりは以前は日雇い労働者や薬物中毒者が多く住むスラム街であったようだ。工業化が進むバンコクに仕事を求めてきたが、住む場所がない人達が、住み始めたことがスラム街のスタートになっている。

現在こそスラムの程度はさがったものの、その名残りは肌で感じることができた。ヘドロ川の横に建てられたトタン造りの住宅群、衛生状態は最悪の生鮮食品。

自分がいかに恵まれた環境で生活しているか。環境に甘んじていると思った。

それでも多くの方が活気ある生活しており、賑やかな場所であった。死んだ魚の眼をして会社に向かうサラリーマンよりもよほど人間味がある。自分の職場にいるポケモンGoおじさん(通称:Goおじ)にもこの活気は見習ってほしい。

 

ポケモンGoおじさんについて

業務中ポケモンGoかYahooニュースばかりみて、業務は後輩などに振る。そして自分では何も考えず、答えばかり上職に求め、面倒くさいことがあると癇癪を起こす。

週末は温泉か風俗、パチンコという絵に描いたような堕落人間。昼食時間になったら食堂に行くのは誰よりも早い。いや、昼食時間の前に食堂にいるなど5分前行動を心掛けている。ポケモンを捕まえているのではなく、自身がポケモンGoという存在に捕まえられていることに早く気付いてほしい。

 

クロントゥーイ市場を離れてルンピニー公園へ。この公園はタイで初めてつくられた公園であり、バンコク中心部に大きな敷地面積を有している。ここではミズオオトカゲがみえるそうだ。

 

公園に入って5分程で彼らに遭遇した。水辺近くをゆっくりと歩いており、自分たちに気付くと土管の中へ逃げて行った。

再び歩き始めると足元でガサゴソと音がする。その瞬間、エミタさんが悲鳴を上げた。

何かと思ったら子供のミズオオトカゲがいたのだ。

これまた直ぐに逃げられてしまったが、近づきすぎると噛まれたり、鋭利な爪で引っ掛かれるので適度な距離を保つのが大事である。

※噛まれても死ぬことはないが、ミズオオトカゲは生活用水が流れる汚い水の中でも生活ができ(実際に公園横を流れる汚い水路を泳いでいた)、感染症となる可能性がある。

 

再度歩き始めるとそこら中にオオトカゲが泳いでいるではないか。タイの大都会に巨大トカゲがいるのが不思議というか、タイらしいなと思った。

クロントゥーイ市場で感じた富裕と貧困、そしてルンピニー公園で感じた自然と都会。数時間の間に2つの顔を2度見ることができる日だった。

ルンピニー公園に野営ジムがある情報をキャッチしたので、そちらで筋トレをすることにした。タイへ来てからは暴飲暴食を繰り返しているので丁度良い。(巨乳の人だとボイン暴食になるのか?)

 

まずは懸垂ノーマル16回/ナロー10回/ワイド10回し、野営ジムの門を叩く。

機材としては全身鍛えられるほどマシンの種類が豊富である。フリーウエイトコーナーも充実していた。使った背中のマットが取れていたりと、ボロさはあるものの、十分すぎるくらいだ。タイヤを重量プレート代わりにした面白機材もある。

 

名古屋の市営ジムでは上裸になれないが、ここはタイ。上裸になった後はアームカール15回、アブドミナル30*2回をこなして終了。

筋トレ中はバンコク市内にいる猛者たちが集まってきた。ジム仲間に挨拶して、談笑しながら筋トレする姿は海外問わず共通である。スポーツと下ネタは世界共通ということは耳にするが、本当にそうだと思う。

 

ただ、野営ジムだけあって、猛暑の中のトレーニングなので気持ち悪くなってしまった。慌ててセブンに駆け込み、身体を冷やしてプロテインを購入した。

火照った身体にプロテインが染み渡りますね。

 

現金が底をつきてしまいそうだったので、タニヤ通りへ向かった。

タニヤスピリットにて10000円=2510Bに換金した。これで一安心だ。

バンコクは都市とはいえ、屋台では現金支払いのみのお店が多いので持っていないのは不安である。店内の壁にはよく見るお酒が陳列されていた。

 

バンコクの日本人街と言われるだけあって、日本語表記のお店が多い。世間は「賃上げ」と騒いでいる中、「あげちん」という最低なお店の看板もあった。ご丁寧に"富裕層の社交場"とサブタイトルもつけられていた。一体どんな交流があるのだろうか、それは訪れた者しか分からない。

  

その後はGrabにてバックパッカーの聖地「カオサン通り」へと向かった。7年前に初めて訪れた際はその熱気と異国感溢れる雰囲気に圧倒され、海外旅行という扉を押し広げてくれた。いわば思い出の場所である。

 

コロナ禍を経て、どのように変わったのか。

YouTube等で現在のカオサン通りの状況をみることができるが、過去に自分が感じた雰囲気と同じであるかは自分で感じるしか分からない。

 

そして、通りへと一歩踏み出す。

トゥクトゥクのおじさんが「チ○コ」とお下品な言葉を投げかけてくる。マッサージの勧誘、サソリ焼きを見せてくる売り子、そして心の臓まで響く重低音を流しているBAR。

 

カオサンは変わっていなかった!!!

 

かつて自分が泊まった宿も健在だった。やはりタイは最高だと再確認ができた。

エミタさんにもこの感覚を知ってもらえたのかな。カオサンのお店の人に値下げ交渉をして象柄のワンピースを購入していた。その後は、空腹により食欲モンスターと化してしまったのでそそくさとカオサンを去った。(カオサンで食べてもよかったが割高だし、落ち着いて食事ができないので。)

夕飯は王道中の王道である、ソンブーン本店へ。やはり一度くらいは行っておきたい。

※ソンブーンの偽物店かつぼったくり店である「ソンブーン・ディー」には注意。現在は閉店したようだが、店名を変えてぼったくり営業をしているようです。

 

店内はお洒落な中華屋という感じで、繁盛していた。日本人旅行客も何名かいたので、観光ガイドでも取り上げられているのだろう。

どの料理も美味しそうであったが、王道のプーパッポンカリーとクンオップウンセンを注文した。プーパッポンはサイズをS、M、Lから選ぶことができるが、量が多いので大人2名ならSがよいです。

 

プーパッポンカリー

流石プーパッポン発祥のお店。卵はふわふわで、蟹も身がごっそりと詰まっていて最高に美味しい。油がこれでもかというくらい使用されているので、手はギトギトになるが気にならなくなる。黙々と食べ続けてしまう中毒性がある。

蟹はノコギリカザミという品種なのだが、日本で食べるには沖縄、そして値段が1万円程するので絶対に食べるべき料理だと思う。

 

クンオップウンセン

春雨の下には豚肉、豚の脂肪、ニンニクやプリックタイがゴロゴロ入っており比較的癖のある味。海老もプリプリしていて美味しいのだが、プーパッポンが美味しすぎて見劣りしてしまう。比較的脂っこいので、プーパッポンと合わせて食べるなら脂っこさを中和してくれる酸味系(ex.トムヤムクン)を注文するとよいと思った。

 

金額は1070B(4280円)と奮発価格。でも日本にいてつまらない飲み会に参加するよりも有意義なお金の使い方だと思う。

 

そしてGrabを使って宿へと戻った。運転手の方のドライビングテクがよく、15分ほどで到着することができた。電車と徒歩で帰ると50分はかかるので、時間もうまく使うことができ無駄なく行動できた。

 

宿に到着し、宿内のアートを楽しんだ。下ネタが書かれたトイレはまさかの男女共同。

 

内装は鏡張りで、小便器も人の口の形をしている。落ち着いて用を足すことができないかと思ったが、個室なので全然気にならなかった。ちなみに便器はウォーターガンではなくウォッシュレット仕様。

 

ロビーにある椅子や柱のデザインなど全てに拘りが見え、不思議の国のアリスの世界に入り込んだと錯覚する。部屋に置いてあるコップまでデザインされていた。

 

部屋の中はスモークガラス越しに浴室がみえる破廉恥仕様であった。(うっすらとシルエットがみえる)

全てが今まで泊まったことのある宿とは違っており、面白い。そして面白いだけでなくサービスもよいので大当たりであった。

 

既に日を越えてしまったので残りのバンコク観光に備えて寝ようと思う。

寝る前に飲んだコットンキャンディー味のヨーグルトはケミカルな見た目であるが、中々美味しかった。まあ、加糖ヨーグルトだしね。

 

ジューガンマイクラップ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイ旅行4日目(2023/05/04)

6:30に起床し、着替えやトイレを済ませて朝食へ。

タイのウォーターガンには慣れたものだが、水でべたべたになるのは変わらない。も少し接触面が減る設計になればよいのだが・・・

 

朝食は昨日と同じ、バイキング形式。全く同じ料理が並んでいるかと思いきや、微妙に異なっている。ガパオが置いてあったので、ハート形の目玉焼きと一緒に食べたがタイ仕込みのピリ辛仕様であり、朝から目が覚めてよい。

 

今日は大ナマズ釣りを楽しむ予定である。

旅行先でしかできないことをしたいのが私の拘りであり、大切にしていることである。

ただ、HPの予約フォームよりを予約したが、受付完了の連絡がきていない。

前日にエレファントツアーでは送迎バスに乗れない事件があったので、心配をしていたが8:10に送迎車が来てくれて一安心。

車で30~40分ほどで目的地であるBo Sang Fishing Parkに到着した。

到着すると直ぐに陽気な小太りのお兄さんが奥から登場し、釣り竿を受け取った。竿1本あたりで金額が変わるので、エミタさんは付き添いである。(すまない・・・)

  

施設の裏には巨大な池がある。ピン川から流れ出てきたものかな。

まずは餌づくりを始める。小太り兄さんがバケツから謎の物体を取り出した。

「何これ?」と聞いたところ、パンともち米、マンゴスチン、ココナッツミルクを混ぜ合わせた特別な餌らしい。人間でも美味しく食べれる食材の組合せなので、ナマズには贅沢な餌である。下手したら人間も食いついてくるのではないか。ナマズが釣れたと思ったら、エミタさんだったという結果は勘弁したい。

 

撒き餌の臭いに引き寄せられたナマズを釣り針で引っかけるという王道の釣りである。

投げて、5分待ってかからなければリールを巻きあげて、再投を繰り返すのだ。

針先に餌をつけていざ遠投。普段は渓流釣りくらいしかしないので、巨大魚用の竿を投げるのも新鮮である。中々遠くへ飛ばすのが難しい。

 

「半日投げて数匹釣れればいいかな。」と思っていたが、第1投でいきなりヒットした。ドラグを少し締め、ロッドを引き上げる。あとは魚の動きが弱まったタイミングでリールを巻くことを繰り返せば釣り上げることができる。

 

あっという間に釣り上げてしまった・・・

念願の巨大ナマズを釣り上げたと思ったが、小太り兄さんは「これはまだまだ小物だ、最大は全長180cmで、幅は60cmくらい」という。

とんでもないモンスターがいるのだと驚くが、気付けば、それよりも巨大なナマズを求めて竿を振っていた。

 

その間、エミタさんは小太りのお兄さん(Prawitさん)と談笑をしていた。小太りといっても丸々しており、100kgは軽くオーバーしているとは思う。

 

バイクと釣りが趣味の37歳で、彼女はいるが、趣味が楽しすぎるので結婚はまだしていないそう。また、無類の日本アニメ好きであり、中でもワンピースやNARUTOワンパンマンといったジャンプ系が好きだそう。

アウトドア好きは日本やタイでも似たような趣味になりがちだと思った。ここから派生するなればカメラやキャンプといったところだ。自分がチェンマイ住んでいたらよく一緒に行動しているだろうな。

 

チェンマイからバンコクプーケットまでのツーリング、妹の旦那さんや父親と釣りを楽しむFacebookの投稿もみせてもらった。バンコクは忙しいし、お店は高いのであまり好きではない感じで話していた。

 

「どこに住んでいるのか?」、「今乗っているバイクは4年ローンで買った」など他にも色々話すことができ、笑いの尽きない時間を過ごすことができた。

Prawitさんは英語が堪能であり、気遣いができ、表現も豊かである。本当に良い方で、一緒に写真を撮ったり、Instagramをフォローし合ったりした。

 

話の合間で大ナマズも釣り上げることができた。引きは第一投で釣り上げたナマズとは全く異なる。絶対に逃すまいと、無理にリールを巻いたり、糸を張ったりしないことを徹底した。私は体感で10minほどであったが、超大物であれば30min以上格闘するときもあるそうだ。目的も達成することができて大満足である。

 

あっという間に楽しい時間が過ぎ去った。Prawitさんに別れを告げて、送迎バスへと乗り込む。既に私のタイ旅行は最高の状態である。

釣りの最中に飲んだはDOI KHAMのグアバジュースは酸味が合って美味しかった。

このジュースは先日エミタさんがBig Cにて謎の外国人の方に声を掛けられ「オススメだぞ」と紹介されたジュースである。タイ王室プロジェクトが発端となった食品ブランドのようで、他にもパッションフルーツやマンゴーなどタイらしい味が揃っているようだ。紹介されなければ買うことはなかっただろうし、謎の外国人には感謝である。

 

宿に戻り、一休みした後はSP チキンへと向かった。鶏肉が売り切れの為Closeとなって食べれなかった先日のリベンジを果たすためである。

こちらのお店はどうやらミシュランを取得しているようで、店の外まで焼かれた鳥の香ばしさが溢れ出ている。

 

店前に置かれている注文用紙にチェックをうち、お店の人に渡せば注文完了である。

ガイヤーン1羽、蟹の甲羅入りソムタム、カオニャオを注文した。

噂通り、鶏皮がパリパリしていて美味しい。しかも焼きたてなので鶏は柔らかく、ソースとしてかけられたニンニクが食欲を刺激する。昼からビールが飲みたくなるが、まだまだ1日は長いので我慢した。

 

ソムタムは辛さ控えめにしたこともあり、味わって食べることができる。青パパイヤの食感が病みつきになるのだ。いつも激辛のあまり、水ばかりのんでいるが、今日はそんなことはなかった。沢蟹は甲羅ごと食べるスタイルであるが、塩気が甲羅内に溜まっており、蟹を食べるごとに口中に海の香りが広がる。

美味しいけど、甲羅とかないノーマルタイプにすればよかったかな。

エミタさんはガイヤーンが無くなった後、お皿に残ったニンニクソース単体で食べていた。やはり中毒性があるようだ。

 

タイ旅行も折り返しとなり、疲労も溜まってきたのでタイ式マッサージを受けることにした。近場で検索し、CALM MASSAGEというお店に取り合えず行ってみることに。

 

しかし入店早々に「予約はしているか?次空いているのは17:00以降だよ」と確認され、追い返されてしまった。おそらく人気店だったのだろう、近くにある別の店を当たってみた。残念ながら、次の店"GIVING TREE"も同様の結果であった。

三度目の正直はということで、少し人気はなさそうだが、決して評判は悪くないお店"Massage in town"へ。店の前にはレディーボーイがスマホをいじっており、近づくと店内に案内された。

 

このときの私は「レディーボーイがマッサージするのだろうか。指圧は強そうでいいけど、スペシャルマッサージへ移行したらどうしよう」と思っていた。

案内された先にはオバちゃん2名が待っていた。どうやらお相手するのはレディボーイではないようだ。

カーテンで仕切られた部屋にてマッサージ用の服に着替え、オバちゃんを待つ。

エミタさんとは同室で、互いの状況が見える形でマッサージを受けるみたいなので、少し安心した。

スパやタイ式マッサージ、フットマッサージのどれにするか選べたが、受けたことがないのでタイ式を選択した。

 

マッサージの始まりと同時に、股間を狙って手が迫る。

 

「まずい、このままではスペシャルへ移行だぞ。」と思ったが、股間中心のマッサージだったようだ。その後は足先~肩回りと順に移行していった。

 

オバちゃんは主に指と肘を使ってマッサージをしてくる。

首筋や肩、肩甲骨は快適であった。時折、筋肉を潰すかのごとく目いっぱいの圧で押すので、悶絶して激痛に耐える場面もあった。悶絶する姿をみてオバちゃんは笑っていた。(ドSじゃないか・・・)

何だかんだ気持ちがよく、1時間コースであったが、あっという間に終わってしまった。

人生初のタイ式マッサージであったが、これは癖になりますね。300B/人であり、日本で施術されるのと比べて格段に安い。

 

タイ国政府公認のお店にはマッサージする手を模したステッカーが貼られているようだが、今回訪れた店にはなかった。公認店かどうかを抜きにしても快適な時間を過ごせるので、タイ旅行者にはオススメしたいです。

 

店を出ると丁度スコールが終わるタイミングで、運よく回避することができた。チェンマイ全体が冷えたことろで、私たちはターニン市場へと向かった。

 

ターニン市場はチェンマイ旧市街の北部に位置するローカル市場である。市場の規模は小さく、観光客はあまりいなかった。

 

お米とココナッツミルク、バナナを葉っぱで包んで蒸したお菓子や、ココナッツミルクのパンケーキ?を購入した。

 

突如エミタさんがもよおしてしまい、公衆トイレへと駆け込んでいった。

しかし入ったら直ぐにピースをして出てくるではないか。

「一体どうしたのか?」と聞くと「2バーツ必要だ」ということだ。

 

成程、それでピースサインか。

 

気軽にしてしまうピースサインであるが、国によっては意味が変わってしまう。ギリシャでは過去に人差し指と中指で物を掴んで犯罪者に投げていた歴史的背景より、「くたばれ!!!」の意となるらしい。

今回は2Bだったが、またピースをされたときは「それはどういう意味のピースか」を確認する必要がある。

 

しかしトイレを目の前にしては入れないとなると、限界突破も間近である。

慌ててドラッグストアでお金を壊して、2B手に入れた。結局はティッシュを使う人は2B必要なだけだったので、2Bは財布内に残った。

2Bを作るため、Directというドラッグストアにてチョコムーチョという謎のお菓子を購入したりした。(カラムーチョとチョコバーを混ぜ合わせた微妙なネーミング・・・)

 

ターニン市場をそこそこ満喫したところで、今度は旧市街地の東側にあるサンパコーイ市場へと向かった。

やたら市場に出向いているが、調査をしているわけではなく、単純に市場をみて楽しんでいるのだ。市場毎に特徴が異なっており、その土地がどういった環境であるかを表している。それはローカルであるほど色濃く出るので、私はローカル市場が好きである。

観光名所近くにある市場は、綺麗で品数も豊富であるが、割高であり、観光客向けの物が並んでしまっている。

その為、タイに住む地元の方は本当に店頭に並んでいるものを買うのか?自分が見てるタイの世界は色付けされたものじゃないのか?

適切な表現は分からないが、現実であり、現実ではない感覚を持つ。

 

サンパコーイ市場は完全にローカル市場であった。ナワラット橋を渡り、川を越えた先にある。多くの方が原付で買い物に来ている。

日本の差別用語を使うと"川向こう"という場所になるのだろうか。土地的には当てはまりそうなものだが、街の雰囲気は市街を離れたベッドタウンという感じだった。

 

なぜ、この市場にきたかというと、Prawitさんオススメの安くて美味しいタイ料理店「カノムジーンサンパコーイ」あるからだ。

写真を見せてくれながら、「こんだけ頼んで何バーツだと思う?」と聞かれ、エミタさんが近い価格を言ってしまったお店である。(おそらく高めの金額を言うのが正解)

 

毎年のようにミシュランを取得しているが、30Bと異常に安いのだ。ローカル市場に隠れた名店なので日本のガイドブックに載ってるようなお店ではない。

やはり現地の方と話す機会があると、情報量に圧倒的な差が出るなあと感じだ。

 

ゲーンキャオワーンカイとナムヤーカティを注文した。カオスアイかカノムジーンのどちらにするか選べたが、店名になっているカノムジーンにした。

トッピングは皿に盛り付けられたキャベツと漬物をセルフで持っていき、食べ終わったら自分たちで食べ残しを捨て、皿の返却をするフードコートスタイル。

 

味は現地の方寄りかつタイ北部なので、ココナッツミルクは少なめ、スパイス多め、節度を超えた辛さで癖が強かった。唇はタラコのように腫れあがり、胃を釘で刺されるようだ。(過剰表現)

 

あまりの辛さに、エミタさんがターニン市場で購入したココナッツミルクパンケーキを食べて緩和した。このパンケーキの美味しいこと。今回食べたタイのスイーツでは一番美味しいんじゃないかと思うくらいだ。もっと買っておけばよかったと後悔した。

まさにココナッツクリームパンである。日本でこの味のパンを販売すれば100%売れると思う。

お腹も満たされ、市場も閉店し始めたのでトムランヤイ市場に寄りながら宿へ向かった。途中でターペー門とロティが有名なロティパーデーという屋台へ立ち寄った。

夕暮れ時の街並みが美しい。道路を歩いているだけで、気持ちが穏やかになる。

少し歩けば屋台群にぶつかる。客引きの声、鍋をかきまぜる音、油の音が絶え間なく耳に入り込む。音に加えて、匂いが刺激として飛び込んでくるので、脳はフル回転である。この活気は日本にはない、タイの良さだと感じる。

  

ターぺー門はランナー王国時代に建てられた、外部からの侵入者をはじくための城壁に付けられた門の内、唯一扉がある門である。

門の前は昼間は大量の鳩であふれており、インスタ映えスポットになっている。夜は露店商や屋台、小さなイベントが行われている。

チェンマイに住んでいるときは門を集合場所にすれば分かりやすいが、城壁は一辺約1.6kmの四角形であり、地味に距離が遠いので集合する門を間違えないよう注意したい。

ロティパーデーは創業から49年ほどの歴史を持つお店である。タイではロティ屋を時々みるので気になったいたのだ。

注文方法が分からずお店の前でオロオロしていると、並んでいたオバちゃんが、「これに注文かけばいいよ」と親切に教えていただいた。注文を書いた紙をロティを焼いているおばちゃんに渡したら、Please Order Hereと書かれた場所に入れられた。(最初からここに入れればよかった。)

メニュー表には英語も併記されているので、分かりやすい。バナナロティとタイティーを注文した。待つこと15分ほどでロティは完成。宿に持ち帰って食べた。

タイティは大量の氷が入っており、腹痛にならないか心配であったが、腹痛になったときに考えようと、マイペンライの精神でいた。

タイティーはどきついオレンジ色をしているが、独特の甘みがある。そしてタイで飲むドリンクの氷は何故いつも長細い。何度も飲みたくなる味なのでお土産に買っていきたい。

ロティは大量の練乳がしみこんでおり、美味しい。気軽に食べれるし、冷めても美味しそうだ。でも有名店と一般的な屋台でそんな味が変わるのかなとは思った。

ターニン市場で購入したチョンプーも食べてみた。見た目はピーマンみたいであるが、中身は空洞になっておらず、ずっしりと詰まっている。リンゴとチェリーを足し合わせたような味で、みずみずしく、正直味はリンゴより好み。タイに住んでいたら、爆買い待ったなしだ。

 

寝る前には砂糖入り牛乳を飲む。身体に糖分が染み渡り、明日へのエネルギーになる。

 

今日は朝から夜まで楽しむことができ、濃い時間を過ごせたと思う。明日でチェンマイを離れることになるが、最後まで楽しんで行きたい。

 

ジューガンマイクラップ。

 

 

 

タイ旅行3日目(2023/05/03)

朝6:00に起床し、ホテルの朝食を食べた。バイキング形式なので、タイ料理を堪能できると思っていたが、まさかの洋食スタイルであった。

 

「万人受けする料理は洋食なのかな・・・」と考えつつ、エレファントツアーの送迎の時間が近づいてきたので急いでご飯を食べた。

今回申し込んだエレファントツアーだが、予約完了の連絡はあったが、どこに、何時集合するといった情報はなかった。HPをみると7:00~7:30にピックしますという記載があったので、7:10くらいから待っていたが時間になっても送迎が来ない。

詳細は追って連絡する、困ったときは”We Chat”というアプリを使用という記載があったので連絡しても返答はない。

時間が分からないので、8:00まで待ってみたがそれでも送迎はこなかった。

電話をして問い合わせしようにも、タイ語が話せない。これは困ったと、丁度宿泊していた宿にツアー申込の窓口があったので、相談をしてみた。

 

窓口のおばちゃんに意図は通じたようで、予約完了メールに記載されていた連絡先へ電話をしていただいた。

どうやら、予約したツアーの送迎バスは既に行ってしまったようである。おばちゃんにやり取りいただいたおかげもあり、自分たちは半日コースを申し込んだが、1日コースのメンバーに混ぜてもらえることになった。(但し、コースとしては半日で終了)

本当に良い方に相談できたと思う。感謝しかない。ただ、本音を言うと、集合時間7:00~7:30に対して、自分たちも7:10と遅れてしまったが、7:30までは待っていて欲しかったなと思う。

 

再予約して10分もたたないうちに送迎バスが来たので、乗り込んでエレファントセンター(Save & rescue elephant center)へ向かった。

バスに乗って進むこと1時間ほどでセンター駐車場へ到着した。

向かう道中にて”象”や”象の像”をみかけた。チェンマイ北部の一画が象を保護する区域になっているようだ。

その為、今回訪れるセンター以外にも多くの施設が存在する。値段はピンキリで、施設によっては体験後に像使いの免許を取得できる、象使いの服を貰えるなどオプションも多様である。なので複数施設を比較した方がよいと思う。

 

ドライバーの運転手が「ついてこい」というので、参加者それに続く。

途中でセンターが一望できる場所にて施設を俯瞰した後、「後は降りて行け」ということで運転手とはそこでお別れ。人がいる方向へと進んでいく。

 

センターに到着すると、流暢な英語を話すオジサンが登場した。靴を履き替えて着替えてくるようにと服を渡され、更衣室兼シャワー室へと案内された。えんじ色で好きなデザインである。

 

着替え終わったら象の餌やり用にバナナを半分にカットする作業を行った。バナナを半分にカットするだけなのだが、楽しくて無限に実施していられる。

カットしている机の下に飼い犬が潜り込んでくる。1匹ならいいのだが、4~5匹いるので困ったものである。立ち上がったときに犬に足先が触れてしまいビクッとしてしまった。命名するに、ドッグクレイモアである。

 

カットしたバナナを持って象に大人の象に餌やりをした。象は人間が1年で食べる食事量を1日で取るそうだ。

おそるおそる近づきバナナを前に突き出すと、鼻で器用に持っていくではないか。鼻がいいのか、バナナの臭いを感知して鼻の穴から涎がダラダラ垂れている象もいた。

鼻の穴からバナナを吸って食べることもあった。何でバナナをカットしたのか疑問だったが、おそらく鼻から吸って食べれるようにするためだろう。

鼻がバナナを求めて手のように動くので可愛い。一匹が塀を乗り越えてバナナを取ってこようとしていたが、施設の方が必死に止めていた。

大人の象が終わると、子供の象に餌やりに行った。子供の象への餌やりはトレーニングも兼ねているようで、餌やり後はジョー?(キスを意味するタイ語)といい服にキスしてもらうよう伝えられた。

実際にやってみたが、鼻先をスタンプのように押し付けてくるので、鼻先から出ている涎でベトベトになってしまうので、私服のときはノーセンキューである。

また、口から直接バナナを食べてもらうこともできた。分厚い舌にバナナを乗せると、器用に奥の方に4本だけある歯の方へ運び、食べてくれた。

横から見ると口角が上がっていて、優しそうだし可愛い動物である。

次は象への栄養食兼おやつ作りをした。

作り方は簡単で、もち米、バナナ、胡麻を混ぜてこぶしサイズのおにぎりを作る。

 

それから笹で包んだら完成である。臭いは少し酸味がかっているが、人間が食べても死ぬことはなさそう。

おやつに加えて、再び大量のカットバナナを持って広大な敷地に移動し、1匹の大人の象に与えた。もう柵はないので、象が暴れだしたら、The ENDである。

そんなとき、施設の奥から若者が大人の象を4~5匹引き連れてやってくるではないか。気付けばあっという間に象に囲まれていた。例えるなら、ライオンの群れに囲まれたシマウマ、校庭裏で先輩ヤンキーに囲まれる新入生である。

そして今、象の餌を持っている私がどうなるか。皆さんお察しの通り、象が餌を血眼になって要求してくるではないか。前から来ると思ったら後ろから、斜めからと八方塞がりである。

「次の体験コーナーである池まで象を引き連れていけ」と施設の人は言う。ただ、象の歩く速度の早いこと。最高速度は40km/hほどになるそうだが、逃げきるにはウサインボルト並みに加速しないといけない。また、象は鼻の長さがあるせいが、間合いがつかみにくい。

ただ、分かったことがある。象は餌を食べるときに停止するのだ。これはヒット&アウェイで攻めるしかない。(正確には逃げる)

武井壮諸葛亮公明も賛同しそうな妙案を編み出し、実行。無事に池まで辿り着き、私は生還することができた。

 

池に到着すると象はどんどん浸かっていく。次は象をブラッシングする時間だ。

ブラシと桶をもって、自分たちも水に入っていく。池と言っても茶色く濁っているので、最初は躊躇ったが、水が冷たくて暑い身体も冷えるので快適。象も同じ気持ちなんだろうなと思った。

象にもみくちゃになりながら、背中をブラシで擦った。皮膚は厚く、皮膚から生えた毛も硬い。「引っ張って抜いたらどうなるんだろう」と思ったが、万が一怒らせてしまったら、命はない。私の理性が好奇心を上回ってよかった。

水中で2匹の象にサンドイッチになりそうな場面が何度かあったのが怖かったが、それ以上に普段することのない体験ができて新鮮で楽しかった。

池から出たときにズボンの紐がほどけ、危うく私の象が登場するところだったが、出番は無かった。そして今日のために水着を持ってきたのに、履き忘れたことに気付いた。

 

そして半日コースは終了した。

シャワーを浴び、服を着替えてパンツを干していると、同じツアー参加者の方に「濡れたパンツ用に」と小さなビニール袋をいただいた。半日という短い時間であったが、仲が深まるもので、縄文時代の人間の活動風景を思い浮かべた。

 

コースにはお昼ご飯も含まれているので、バナナをカットした部屋へと移動した。

出てきたのはパッタイとフルーツ一式である。パッタイは肉不使用の食事嗜好を配慮したものであり、シンプルながら味が濃くて美味しかった。マンゴーは甘く濃厚、スイカは水気があるが甘い。

タイらしい自然の中、集団で食べるという環境もあってか凄く美味しく感じた。

 

自分以外の方は1日コースだったので、「Have a nice day」と別れを告げ帰りの送迎バスに乗り込み、宿へと帰還した。

宿でくつろいでいるとルームメイクのお兄さんが訪れ、強制退室することに。

 

日本から持ってきた米ドルやユーロを換金して旅行資金を作ることに。当面アメリカやヨーロッパに行く予定はないし、持っていても紙切れになるくらいなら使える機会に使おうという考えだ。

換金所は評判のよいSuper Richという店舗を選択。店内は豪華絢爛で、レートも評判通りだったので約2500Bほど軍資金を得ることができた。

 

その後はチェンマイ旧市街にある3大寺院(ワットチェンマン、ワットチェディルアン、ワットプラシン)を巡ることにした。

ワットチェンマンは象が埋め込まれた寺院で、いかにもタイらしい雰囲気であった。

3つの中でもワットチェディルアンはその大きさに圧巻された。上部のレンガ造りは均一性が無いため、見る角度により異なる見え方をするのがよく、美しい。そしてこのワットチェディルアンは宿からもみることができ、夜はライトアップされてより美しかった。

 

小腹が空いたのでワットプラシンの前に、SP チキンというお店でガイヤーンを食べようと思ったが、チキン売り切れでCloseしていた。

すっかりガイヤーンの口になってしまったが、喉も乾いていたのでSamlan Thai Dessertというお店に入った。店内は付箋が大量に貼られてポップな色合い。

鉄腕アトムクレヨンしんちゃんなど日本のアニメキャラのフィギュアが置かれており、客層からも若者に人気があるお店だった。少々場違い感はあったが、気にせずに注文をした。

 

最初は注文方法がよく分からず戸惑った。まずはアイスかシャーベットかを選択、そしてトッピングを3種にするか4種にするかを決めるのだ。

トッピングが20種類以上あるのでこれを決めるのに苦戦した。英語が併記されているものもあれば、タイ語のみのものがあるのだ。タイ語が話せればよかったが、結局は店員さんがショーケースの前にでてきてくれたので指差し注文をした。

自分はココナッツアイスをベースに”映え”を狙ってカラフルなトッピングをしてみたが、統一感がなく下品な配色になってしまった。

馴れないことはするものじゃないですね。

 

ワットプラシンは金色の象が飛び出ていたり、本物の僧侶と間違えるクオリティの人形が置いてあるのが特徴である。人形は近くでみてもその精巧な作りに驚かされる。夜中に見たらまず間違えると思う。

 

アメリカ系の観光客が「僧侶の人形と一緒に写真を撮ってくれ」というので撮ったが、まさかのやり直し。光のあたりが強すぎる、僧侶に当たっている光の量と同じになるように撮ってくれ」というのだ。丁寧に光の調整の仕方も教えてくれた。

調整して撮影したらご満悦の表情をして去っていたっが、インスタグラマーなのかな。写真へのこだわりを感じた。

寺院観光も終わったので、Grabを使ってアヌサーン市場へと行った。

チェンマイでも服や雑貨を多く扱っている市場であり、市場内には屋台も並んでいるので食事をしながら買い物を楽しむことができる。

 

 

自分はタイに関するプリントされたTシャツが欲しかったので、そちらを中心にみていた。店頭には金額表示が無いので基本は言い値での売買である。シャツであれば180Bから始まり、最終的には130~150Bに収まる。

適正価格かどうか分からなかったので、140~150Bくらいで購入したがそれでも高いのだろう。(後にボーベー市場で仕入れ価格を知ることになる。)

タイにお金を落としたい気持ちもあるし、多少ぼられても安いのには変わらないので納得の価格である。

1つ面白かったのは、とある店舗を訪れたときにおっちゃんが280Bでふっかけてきて、帰ろうとすると「待った、安くする」と言って180Bに下げてくるのだ。

180Bは始値であり、ここからどこまで安くするかで終値が決まる。「180Bでも高い」と言って去ろうとするが、また安くしてくれる。はたから見ると面白いやり取りだったと思う。

結局は140Bにて購入したが、気に入るデザインだったし、日本もこれから夏に向かっていくのでよい買い物ができたと思う。結局は買い物とは単に値段で無く、納得できるかどうかだと思う。

 

後悔した買い物はタイパンツである。

前日にエミタさんが購入しており、涼しくて買った方がいいよと薦めてくるので一着購入してみたが、なぜかポッケが片側しかないので。

エミタさんが持っている奴は両側ポケットなので、ちょっとやられた感がある。メイン使用はパジャマなので困ることはないが、ちょっと買い物に行くときに不便だ。

よく物をみて買わなかった自分が悪いのだが、勉強になる一件であった。

 

屋台ではシェイクやドリアン、カオソーイを食べた。あとサイウアとカオニャオマムアン。(いや、食べすぎだね)

 

カオソーイはドイプイ村と食べたオリジナルと比べると、天と地の差である。麺はぐにゃぐにゃしており、スープはさっぱりし過ぎて薄い。タイキムチは唐辛子がついていないわで、あまり美味しくなかった。少なくとも自分が日本で作ったのよりは美味しいが、現地で食べても当たりはずれがあるものだなと感じた。

 

その後はチェンマイナイトバザールを歩き、物色していた。エミタさんはアクセサリを購入していた。

買い物をしていて気になったのは、露店で売られている商品はどこも同じであることだ。おそらくどこかで大量生産したものを購入して、売っているのだろう。

面白いのは、イヤホンや充電器などを販売しているお店には何故か防水バッグも売られているということ。摩訶不思議な組み合わせである。これを売るには、これも取り扱う必要があるというルール的なものがあるのだろうか。

 

途中、スコールにうたれたので屋根のある場所に避難し、最終的にはタイを代表するスーパー Big Cへ行った。

タイでのお土産は何を買おうか物色し、飲料水と砂糖入り牛乳を購入して宿へ戻った。砂糖入り牛乳大好きなんですよね・・・

 

タイ入りして2日目も充実した1日を送れたと思う。体調もタイに順応してきて絶好調。明日も楽しんで行きたいと思う。

 

ジューガンマイクラップ。

 

 

 

 

 

 

 

タイ旅行2日目(2023/05/02)

3:40起床。久々に飛行機の中で寝たが寝つきは最悪であった。

初めて使用したエアマットのせいか、クーラーがガンガンに効いておりで身体も寒い。

運悪く小さな子供が右後ろの席にいて、夜泣きで何度か目が覚めてしまった。寝れたと思ったら朝食の時間になり、準備や臭いで起こされた。しかも飛行機酔いをしたのか、途中で吐き気をもよおしてしまい、腹臥位にて悶えていた。つまりは苦行であった。

タイでの体力が持つか心配だが、疲れて人に当たることがないよう意識したい。

 

眠気は取れないが、時間はやってくる。

まずは一歩タイの土地を確かめる。スワンナプーム国際空港へと降りたった。水飲み場やトイレの看板などが全てタイ語で表記されている。初めてタイを訪れたかのように写真を取っていた。

そしてイミグレまで続くトラベレーター。それはまるで「この先にはワクワクするものしか無いぞ」と言わんばかりだ。

 

イミグレを終え、スタンプを押してもらう。知らぬ間にスタンプの形状も変わっていたので少し嬉しい。

 

スワンナプームの景色は以前訪れた際と全然変わっていなかった。空港には多種多様な人間がいて、これから各々が違う方向へと進んでいく姿が懐かしい。

空港についたらセブンイレブンへと直行した。お腹が減っていたのでパッシーユとエナジードリンク味の水を購入した。パッシーユには唐辛子、砂糖、酢が付属していた。

パッシーユはニンニクががっつり含まれており、滅茶苦茶美味しい。酢を入れて食べてみたがニンニク臭や脂っこさを緩和してくれるので後味爽やか。エナジーウォータはそのまんまの感想。本当にエナジードリンク味の水なのだ。

 

しかしタイ人は相変わらずのスマホばかり弄っている。この後はチェンマイに行くので国内線の乗り場を訪ねた際もスマホをみながら回答である。
最近はスマホ依存症という言葉を耳にするが、タイ人は国民全員が依存者に該当してしまうと思う。
国内線なので日本の感覚で水を持ち込みOKだと思っていたが、そんなことはなかった。
手荷物検査のおばちゃんが「コップンカー」と言いながら笑顔でエナジー水を取り上げ、そのままゴミ箱へ放り込んだのだ。
おおん?コップンカーじゃないよ。もう少し飲みたかったよ。
時すでに遅し。早く去れという顔をするので、トボトボと立ち去った。エナジー水とは短い出会いでした。

 

搭乗時間までに事前購入していたSIMカードを差し込む。最近買ったOPPO Reno 7AのデュアルSIMのスロットに入れ込む。
Amazonの商品画面は5Gであったのに、実際に手元に届いたのは4G対応のSIMである。「これは詐欺だろ・・・」と思ったが、タイはWifi環境も整っているし、改めて購入する金額や時間も勿体ないのでそのまま使用した。
それなりに通信速度もあり、問題なく使用できそうなのでよかった。

 

搭乗時間になったので、Air Asiaチェンマイ行のFD4100便に乗りこむ。
日本からタイへもAir Asiaを利用したが、国内線の方がシートにクッション性があり、よく寝れそうだ。実際乗ってからすぐに寝てしまい、起きたらチェンマイでした。
チェンマイ空港におり、市内を目指します。チェンマイ空港は国内線と国際線が横並びになっており、空港規模としては小さい。

事前に調べたAirport TAXIにてチェンマイ市内を目指します。価格は150Bの固定額で、市内で場所を伝えれば案内してくれる。日本円だと約600円。
目的として宿を伝え、受付証のような紙をもらった。空港を出た入口に立つタイ人の方に渡すと送迎車に案内された。

 

私たちが載ったNo.108 車種はTOYOTAのFORTUNER。エアコンがきいており、バックミラーもあり、車内も綺麗であった。
宿に向かうまでに、「ここはナイトマーケット。水路の内側は旧市街という。」などたわいもない会話をした。

 

宿に着いたが、チェックイン時間まで3時間近くあったのでパートンコー ゴーネンというパートンコーのお店へ足を運んだ。
朝は長蛇の列ができるそうだが、今日はガラガラであった。

 

パートンコーとはタイの油菓子であり、練乳やカスタードクリームをディップして食べるそうだ。日本でいう揚げパン。
揚げパンのイメージもあり、甘いものだと思っていたのだが、実際に食べると全く味付けがされていないではないか。恐竜や鰐を形作ってはいるが美味しいとは言えない。
机にはナンプラーや胡椒、シーズニングソースが置いてあったので、そちらをつけて食べることにした。20Bと金額は安かったが、期待していたほど美味しくはなかった。

 

食事を済ませたのでドイステープ寺院を目指す。その前に一旦、宿へ戻って荷物を預けようと思ったが、まだチェックイン時間になっていない。
荷物だけ置いていいかと確認したところ、あちらに置いてということでその場所をみたところツアー客の荷物が大量に置かれていた。
置いておこうか迷ったが、ツアー会社に間違って持って行かれるリスクがあったので、リスク回避のために自分たちで背負っていくことにした。
背負って行くことでの紛失リスクか、ホテルに置いておくことによるリスクのどちらが高いかは正直分からないが、身に着けていると安心するのだ。
街中をソンテウという待ち合いバスが走り回っているが、ボッタクリが多いようだ。
チャーンプアック門近くにはドイステープ専用の価格表示がされたソンテウ乗り場があるようなのでそちらに向かった。宿から15分くらいの距離だが、暑くなってきてしんどい。

 

ネット情報では片道60B/名でドイステープまで運んでくれる。但し、待ち合いバスなので8名以上にならないと出発しないのだ。
自分たちが到着したときは、小太りなフランス系の親子と、中華系の家族の計5名が待っていた。中華系の方はどうやら大阪大学で指導をしているそう。いや、普通に優秀な人じゃん。
10分くらい待ったが、後続する観光客は現れなかったので運転手のおばちゃんが痺れを切らして出発することに。
価格は240B/名で、ドイステープ+ドイプイ村を往復で連れて行ってくれるそう。
元々ドイステープとドイプイ村に行く予定だったし、何だかんだ安いので迷わず了承した。
乗り込む前にセブンにて駆け込みでグァバ味のアイスキャンディを買ったが、酸っぱいこと。暑さで溶けるのが早く、手はベタベタになってしまったがエミタさんがウエットティッシュを持ってきていたので助かった。

 

ソンテウのデザインは真っ赤でスタイリッシュ。備え付けの階段で、ルーフにも上がれる。
内部には椅子や手すり、扇風機もついている。その為、トラックの荷台に乗るだけよりも快適。扇風機は羽だけでなくカバーも回転する無駄仕様であった。

 

まずはドイプイ村へ訪れた。標高1600mあるからか、チェンマイ市街地と比べても涼しくて快適である。
この村には山岳民族であるモン族が住まわれている。元々は中国にて迫害されており、タイやラオスミャンマーへと移り住んできた民族である。
色鮮やかな刺繍が施された衣装を着ており、村を歩いていると刺繡をしている姿をみかけた。ゴミなども落ちてはおらず、村全体は静かで落ち着いた雰囲気であった。

 

村には吊るされたタイヤに乗ったニワトリや、50Bで衣装体験ができる場所があった。
歩いているだけで、普段見ない景色がみれるので面白い。

 

休憩がてらHmong Coffeeというお店へ入った。
入口にいたお姉さんに「オススメは何か」と聞いたところ、まさかのバタフライピー。エミタさんはフラペチーノを注文し、席につく。
モダマかな?壁には西表島等でアクセサリーとしても使用される巨大豆が飾られていた。

 

インスタ女子は感激のあまり失禁するのでは?と思えるオサレな風景。

注文していたドリンクが届いた。ライムと花弁が添えられており、山岳地帯とは思えぬ洒落たデザイン。少し酸味はあるが爽やかな味わいで、後味がよい。
ずっといたくなるほど心地の良い空間であったが、制限時間もあるので店を後にした。

 

ドリンク片手に散策しているとカオソーイ屋を見つけた。Khao Soi Loong Surin(Curry mee)というカオソーイ発祥の店のようだ。真相は定かではないが、元々は雲南ムスリムから伝わったとされる料理なので地理的には合点がいく。

自分はカオソーイヌア、エミタさんはカオソーイガイを注文。トッピングとしてレッドオニオンとタイキムチがついてきた。店員さん曰く、レッドオニオンはインディアからのものだそう。

  

食べている途中にはビュースポットに移動させてくれたりとすごく親切であった。
味はこれまでに食べたカオソーイの中で群を抜いて美味しい。スパイスも入っているし、お肉がとにかく柔らかい。麺は真ん中が太く、端が細い特殊な形状であったが、コシがあり舌触りがよい。
タイキムチはとにかく辛かった。キムチというより、高菜唐辛子である。誰しもにオススメ出来るカオソーイであるが、如何せんちょいと距離があるのが難点。

 

食べ終わった後はドイプイ村の花畑や出店を見て回り、ドイステープ寺院へと向かった。

余談だが、私たちが観光中にソンテウの運転手であるおばちゃんはソンテウの椅子に横たわって爆睡していた。
ドイステープ寺院までは仮眠していたので、正確な時間は分からないが10~15minで到着した。
ドイステープ寺院までは階段orケーブルカーを使っていくことができる。ソンテウに載っていたフランス系の小太り親子は運転手のおばちゃんに、「あんたたちは無理だから」と速攻でケーブルカーに案内されていた。
階段は306段と段数が多く、最下段から最上段までナーガの顔から尾が連なっているのが特徴である。段数は大したことはないのだが、タイの暑さが加わると身体にこたえてくる。まるでボクシングでジャブを受け続けたかのよう。(まあ、ボクシングをしたことないのですが。)

 

ドイステープ寺院は圧巻の金箔仕様。仏陀の遺骨(仏舎利)が納められているため、タイの人々の信仰を集めているのだ。

寺院内を観光するときは靴を脱ぐ必要があるのだが、大理石がBBQの網のように熱をもっており、このままでは火傷してしまう。3周ほど塔を周り、お賽銭を投入し、そそくさと退散した。

寺院内にはジャックフルーツの木がなっており、「ああ、ここはタイなんだ。」と改めて感じた。

 

ドイステープの階段を降りて目の前にある、Raan Been Coffeeというお店にてスムージーを注文。エミタさんはマンゴー、自分はココナッツ味。
濃厚な果汁の味と細かな氷が火照った身体に丁度良い。クールダウンになったので、良いタイミングで飲めたと思う。

 

お店を出る際にタイ語で何か話しかけられたがよく分からなかった。たぶん「スムージーのゴミは捨てたのか?」と聞かれたので、ゴミ箱を指さしながら「OK。コップンクラップ」と返したがどうやら違ってそう。
「Money・・・」店員さんがその言葉を発した瞬間、やらかしたと気付いた。お金を支払わず、スムージーだけ飲んで立ち去ろうとしていたのだ。
大変失礼なことをしてしまったが、許してもらえてよかった。


エミタさんはタイパンツを求めており、ドイステープの寺院周辺になるお店で物色していた。気に入ったパンツがあったようで、購入してご満悦。


ソンテウに乗り込み、市内までは再び爆睡してしまった。行きのソンテウでは酔い止めを飲んだが気持ち悪くなってしまったりと、飛行機での睡眠不足がきいているようだ。
寝て起きたらチャーンプアック門に到着していた。30B追加で支払えば、宿まで送って行ってくれるそうなので、時間をお金で買う選択をした。

 

宿についてからは少し宿内を探索することに。無料ドリンクを飲み、併設されているトレーニングジムへと向かう。
宿では翌日イベントがあるからか、パネル作りをしている方がいた。そんなパネルをエミタさんは踏みつけてしまったのだ。割れたりしてなかったからか、許してもらえたようだが、冷や汗ものである。

レーニングジムはカビ臭く、密閉されているので暑い。ラットプルダウンや自重腹筋をしたが、どうもやる気が出ない。軽く張るくらいまで筋肉を痛めて部屋へ戻った。
プールもあり、毎朝欧米系の夫婦がベンチに横たわって身体を焼いていた。
添付画像、鏡に映りこんでる・・・まあ、いいや。

 

夕飯はGrabを使用し、北タイ料理屋 フアン ムアンチャイへと向かった。Grabは本当に便利であった。ものの数分でタクシーが自分たちの元へ来てくれて、指定の場所まで送り届けてくれる。メータータクシーとは違い、割高ではあるが、悪徳タクシーにぼったくられる心配はないので心中穏やかでいることができる。


フアン ムアンチャイはブルグマンを獲得しており、タイらしい雰囲気もあるThai Select店。(タイなのにタイセレクト店というのはよく分からないが・・・)
17:00開店で、自分たちは17:30に到着したが既に結構な席が埋まっていた。

メニュー表を見て、注文する料理を選ぶ。北タイ料理を食べたいので、選ぼうとするがメニューの量が豊富すぎる。全部食べたいが、胃は一つというジレンマ。
悩んだ末に、次の4つの料理を注文した。
①オーデップムアン(北タイ料理のミックス前菜)
所謂カントーク料理であり、サイウア、ゲーンハンレー、ナンピックオン、ナンピックヌン、カッムーがついてくる。

レモングラス?ハーブが入っているからか香ばしい。表面はカリッと黒く焼け、中は肉々しい。水気は少なく、長期保存もできそう。
これはビールに合うなあ。Chang Beerで胃袋へ流し込み、エミタさんとタイに無事に到着できた祝杯を交わした。

ナンピックオン、ナンピックヌンは初めて食べる料理だった。どうやって食べるか分からなかったので、カオニャオのおかずにして食べた。ゆで野菜が添えられていたので、それらもディップして食べたがどうやらこれが正解のようだ。

それにしてもナンプリックヌンは辛い。食べるほど胃がシクシクするのが分かる。これ以上食べると明日からの日程に影響が出ると思い、半分食べたところで諦めた。

ナンプリックオンはレッドカレーのような味付け。挽肉と茄子のような野菜が入っている。でもほんのり甘さを感じる。後に食べたホーヌンガイと同じ食感だったので、おそらくバナナだと思われる。


②チョーパッパン(つるむらさきと豚挽肉のサワースープ)

つるむらさきとは?という感じで頼んでみたが、中毒性がある。

ただの草かと思いきや、噛めば噛むほど、とろみが出てくるのだ。

また、酸味のあるスープという説明書きがあったので、トムヤムクンのような味付けを想像していたが、ニンニクががっつり入ったスタミナ系スープであった。

おそらく味の素も入っているのだろう。エミタさんは、まるで薬でもやっているんじゃないかと思うくらいスープを啜っていた。

 

③ホーヌンガイ(スパイシー鶏肉と野菜のバナナ葉の包み蒸し)

ドロドロの塊が目に飛び込んできた。申し訳程度にパクチーがのっている。かき混ぜてみて中身を確認してみると、鶏肉の塊が出てきた。この料理、一緒に蒸したバナナの葉がドロドロになって混ざっているのだ。ほじくるとコブミカンの葉も出てくる。
鶏肉は液体かと思うくらい柔らかく、甘みがある。総じて不可解な味の料理だ。
後半は蒸したバナナの葉の繊維やハーブばかりなので、鶏肉だけ食べるのが正解なのかな。

④カオニャオピャックカオポードサイプアーク(タロ入りトウモロコシのもち米とココナッツミルク)

〆はやはりスイーツだ。マンゴーはついてこないが、タロ芋やトウモロコシといった穀物が入っている。甘さは控えめで、塩気を感じた。サワデーすみ芳の病的な甘さのココナッツミルクとは違い、繊細な味であった。


はちきれんばかりのお腹になってしまったが、心もお腹も満たされた。
イエローキャブの社長が私のお腹を見たらスカウトせずにはいられないと思う。

 

気付けば店は人で溢れており、店の外には待っているお客さんも。日も落ちて、雰囲気もよい。お店を出て、Grabを呼んで、ムアンマイ市場へと向かった。

ムアンマイ市場はGoogle mapでは24時間とあったが、やっていたのは一部であった。
それでも昼間の活気を彷彿させる果物や野菜の量。ここまで果物が積まれているのは見たことがなく、今日一番の衝撃である。

 

ドリアン、スイカ、パイナポー...どれも漫画の世界の量。旬の果物が店頭に並べられているが、どれも1kg単位。日本では破格である。

せっかくなのでドリアンの欠片を購入し、食べてみた。臭いは強烈だが、それは最初の一口だけ。あとは濃厚なクリームを食べているかのよう。

食べているときに、ある事に気付く。
そう言えばドリアンとビールは食べ合わせ最悪だった。

 

胃酸、炭酸とドリアンが反応し、井の中で大量のガスを発生。その結果、嘔吐し、吐瀉物を気管に詰まらせて死亡...


おいおい、死亡原因がドリアンなんて末代まで笑われるぞ。通常だと10〜15分ほどで反応が出るそうだが、全然出ない。自分がアルコールに弱いこともあり、ビールをそんなに飲んでないこと、飲んでから時間が経っていたからか、助かった。

エミタさんも心配し、水を渡してくれた。ちょいと慌ただしくなったが、事なきを得そうだ。

 

そういえば宿に帰る途中に野犬に追われた。ズボンの裾の方にぶつかってきたが、冷静に無視してその場を立ち去った。エミタさんは人生初の野犬の恐怖を知り、シュンとなっていた。

 

久々にハードな1日であった。ベッドへとダイブし、泥のように眠った。

 

ジューガンマイクラップ。



タイ旅行1日目(2023/05/01)

2023年4月29日よりタイを含む全世界からの日本人入国時の水際措置が変更された。

これまでは「出国前72時間以内に受けたPCR検査の陰性証明書」or「新型コロナウイルスワクチンの3回接種証明書」が必要であったが、不要になったのだ。

本来は5月8日からの措置であったが前倒しであり、GWの手続きを楽にするものだと推察する。

 

前回海外へ行ったのはコロナの名前が出始めてきた2019/12/27~2020/01/06にニュージーランド北島を自転車ツーリングしたのが、最後だ。

 

時間の流れとは早いもので、それから3年強経ったのだ。

 

新型コロナは突如訪れ、私から海外旅行という趣味を奪っていった。その一方でタイ料理という趣味を与えてくれた。

しかしタイ料理にハマるほど、タイに行きたくなるのだ。タイに対する思いが限界を迎え、爆発寸前のタイミングで感染症状の分類が5類へ移行するニュース報道をみた。

 

「このタイミングを逃すと、今度行けるのはいつになるのだろうか・・・」

 

私は航空券を手配し、タイへ行くことにした。賽は投げられたのである。

 

念願のタイ旅行が始まった。

一緒に行く、エミタさんは当日仕事ということもあり、深夜発の飛行機にて向かうことにした。今回は時間や金銭的都合からセントレアからではなく、関西国際空港からバンコクへ向かう。

関西国際空港は新大阪から約1.5hほどかかるので、早めに空港に向かいたいのだがエミタさんは上司に急ぎの雑務(予算申請)をお願いされたり、帰り際に話しかけられたりと退勤するのに苦戦した様子。

 

GWだけあり、名駅はそれなりに混んでいたがコロナ禍前に比べると1/3くらいの人の量。何とか、19:26発の新大阪行きの新幹線に乗ることができたので、まずは一安心だ。

でも心がはやっているのか、新幹線なのにTOICAをかざしたりと地に足がついていない感覚がある。やはりタイの陸を踏むまでは安心ができない。

夕飯はお昼に炊いたヤマモリ(株)の黒豚まぜご飯を2個ほど。お腹がすいていたからかペロリと平らげてしまった。

エミタさんもペロリと平らげて、隣でタイ語を念仏のように唱えている。とりあえず現地で使えそうな「ホンナーム ユーティナイカー(トイレどこ?」と「アオアンニー(これください)」を覚えているようだ。

新大阪から電車を乗り継ぎ、関西国際空港に無事に到着した。思いの外、空いているが22時を超えているので仕方ない。

 

やはり心は穏やかでなく、搭乗手続きをせずに搭乗口へ向かい、チェッカーの方に追い返されてしまった。搭乗手続きをしにAir Asiaの窓口へ向かったが長蛇の列。

無事に搭乗手続き、出国検査を終え、XJ611便へと乗り込んだ。

直ぐにエアー式のネックピロー、アイマスク、耳栓を装着し寝る準備を行う。

後は寝て起きれば待ちに待ったタイランドである。

 

本日はここまで、おやすみなさい。

 

ジューガンマイクラップ。

 

Koh-Kae Honey Roasted cashew Nuts

タイで人気のお菓子、Koh-Kaeのハニーローストカシューナッツを食べてみました。

Koh-Kaeと書いて、コーゲーと読みます。

パッケージ左上に載っています、ウニ頭でサングラスをかけた売れないバンドマンのようなキャラが特徴のブランドです。よく見ると柔道着を着用しており、帯の色はまさかの最高段位である赤帯!!!

※このキャラを主人公としたショートアニメがYouTubeにあがっておりました。本当によく分からないキャラ。

EP01 ParkingWar - YouTube

 

てなわけで食べていきます。

製造販売元はMae Ruay Factory Co.,Ltd.になり、豆製品を主に扱う会社になります。

 

カシューナッツ、砂糖、白胡麻、蜂蜜が主な原材料。

Modified Starch(加工デンプン)というものが加えられておりました。こちらはデンプンが持つ高粘性や冷却によるゲル化を防ぐために物理化学的処理を施したデンプンを指しております。物理的加工を施されたデンプンはEUや本国においては食品として扱われておりますが、米国では食品添加物として扱われているようです。

一方で、化学的処理が施されたデンプンは各国においても食品添加物として扱われるそう。処理の仕方や販売申請国により表記を変える必要があるって絶対面倒、いや大変・・・

 

てなわけで食べていきます。

開封するなり蜂蜜の甘ったるい香りが広がります。クマのプーさんが全力で駆け寄ってきそうなレベル。

シャキっとした触感が砂糖によるコーティングでマスクされているためか、ポリポリした触感。ナッツ類はレンコンのようなシャキっとした食感が苦手で、柿の種は柿のみ食べるタイプの人間なのですが、全く気になりません。

 

珈琲と合わせて食べたいと思える一品でしたとさ。

 

ジューガンマイクラップ。