家でトムヤムクンが食べたくなり、業務スーパーでReal Thaiのトムヤムスープ缶を買い、作ってみました。
缶の外観はReal Thaiのグリーンカレーと同様で、中身とラベルのみ変更されております。そしてタイイスラーム中央委員会(CICOT)発行のハラル認証マークがついております。
ハラル認証機関は世界各国に存在しているのですが、中でもハラル認証の先駆者であるマレーシアイスラム開発局(JAKIM)やインドネシアのインドネシアウラマー評議会(MUI)により認証されることはハラル性が極めて高いとされております。
しかしながら、日本の企業がインドネシアやマレーシアの認証機関からハラル認証を取得するのは言語や文化の壁もあり、何かと不都合が生じます。
そこで日本の認証機関で発行した認証マークがあれば、マレーシアやインドネシアに出荷できるという相互認証制度というものがあります。CEマークがあればEU圏への出荷ができるようになるのと同様ですね。
日本でも認証マークを発行できる機関が複数存在しており、発行した機関により、どの国と相互認証できているかが決まっております。
但し、気を付けておきたいのは相互認証であっても食品の状態によっては適用外になることがあるということです。(ex.原材料の状態では相互認証が取れているが、最終製品では現地国にてとる必要がある)
さりげなく付いているマークですが、宗教国への輸出入の大変さを感じました。
ハラル認証で脱線してしまいましたが、食べてみた感想を。
インスタント缶になるのでまずはフライパンに中身を開けてみました。
このときはトムヤムクンが入っていと思っていたので、中の液体が透明であることに驚きました。初めて知ったのですがトムヤムクンなどに使われるトムヤムスープですが"ナムコン"と"ナムサイ"の2種類存在しているみたいです。ヤマモリ(株)のサイトによると、ナムコンはこってりまろやかでタイの中南部でココナッツミルクを入れて食され、ナムサイはスッキリした味でタイ北部、東北部にてそのまま食されるようです。
ココナッツミルクを入れるかどうかはカオソーイとも共通していますね。イサーン特有の文化が根付いていそうです。缶に入っているスープはナムサイっぽいですね。
入っている具材はヒラタケや唐辛子、レモングラス、生姜、こぶみかんの葉とよく見る顔ぶれ。冷凍庫に保管していたパプリカ、しめじ、エビ、イカを追加で投入して煮込んで完成。
スープはピリリと辛いので苦手な方は食べれないかも。味は美味しかったのですがやっぱりマイルドさがあった方がよかったなと反省しております。
ココナッツミルクの素はストックしていますので、次にナムサイをみた時は投入してみます。