文明人の水平移動

タイ料理が大量に。

タイ旅行8日目(2024/01/06)

6:30起床。大通りに面しているとこうも寝れないものなのか。夜中に何度か目を覚ましたので若干寝不足だ。

行きたいレンタルバイク屋の開店が9:00なので、とりあえず朝ご飯を食べに外へ飛び出した。「カオソーイメーサイ」というカオソーイの人気店が宿の近くにあるので行ってみた。

GWに訪れた北タイ料理の名店「フアンムアンチャイ」の対面にあり、存在は知っていたが、ちょうどその日はドイプイ村にてカオソーイを食べていたので見向きもしなかった。

今回は食べるのを楽しみに訪れたが、残念ながら"2024/1/6-7は休業"であった。行き先を失い、迷える子羊となってしまった。

オサレなカフェでパンケーキでも食べようかと考えたが、要望にあうお店は見つけられなかった。結局セブンイレブンでほうれん草のハムチーズサンドとコーヒーを購入し、店前でヤンキー座りをして食べた。(道行くタイ人にガンを飛ばした)

 

美味しいカオソーイorオサレなパンケーキを食べて優雅な朝を過ごす予定だったが、神はよく見ているようだ。アーメン涙

しかしタイで飲むコーヒーはどれも甘い。今回はコーヒーメーカーを利用してみたが、ブラックではない。苦みが欲しい人は日本からインスタントコーヒーを持って行った方がよいだろう。

 

気付いたら8:40になったので、レンタルバイク屋「マンゴスクーター」へ向かった。

店内に入ると「バイクどれにする?」と声がけされる。125ccのスクーターを選び、色はチェンライでお世話になったバイクと同色の赤色を選択。事故無く過ごせたし、ゲンを担ぎたいのだ。

 

本当は乗り慣れたHONDA Scoopiにしたかったが、取扱っていなかったのでYAMAHA Fino125にした。

店員さんに「どこまで行く予定なのか?」と尋ねられ、「パーイとメーホンソン」と答えると「パーイまではいいが、パーイからメーホンソンは125ccでは駄目だ。少なくとも150cc以上は必要だ。アップダウンが激しくて無理」と言われる。

「そんなに路面が悪いのか?」と聞き返したが、やはり「アップダウンが激しい。距離が長いから故障リスクがある」という回答。

150ccを乗ろうか悩んだが、乗り慣れたバイクがいいし、現地の人が忠告する話を無視してまで無理に乗る必要はないと判断し125ccのままにした。

後から調べると125ccでは馬力が足りず、坂を登っていかない箇所があるそうだ。そしてタイのレンタルバイクは10万kmを超えているのはザラで、長距離走行では当然故障リスクが上がる。

 

Google Mapを見る限りでは、舗装路だし、坂もきつそうでなはい。タイにはバイク修理屋の数は多く、各地に点在しているので、故障しやすいのは間違いない。チェンマイで借りたバイクでメーホンソンループに挑戦し、途中で壊れた実績が何度かあるのだろう。やはり止めておくのが安牌だ。

 

1週間借りることを契約書にサインし、バイクの鍵を受け取った。

ヘルメットは少し臭かった。こればかりは仕方がない。

 

早速走り始めるが、大都市チェンマイだけあって交通量がチェンライの比ではない。大型ショッピング施設MAYAの前は特に多かった。

市街地を脱出したら車通りが突如減る。後は車の流れに乗りパーイへ向かうR1095まではひたすらにR107を走るだけだ。

 

途中でガソリン給油をした。

B-RIDERは最初からフルの状態だっただけに、マンゴスクーターのこの対応は不満である。当然私もフルの状態で返却するつもりはない。契約書にもフルにして返す記載はなかったので、もし請求されたら強く主張しようと思う。

そしていよいよパーイへ向かうR1095に出合う。

道は整備されており、道幅は広く、交通量も少ないので非常に走りやすい。牧場に立ち寄ったら放し飼いされている孔雀がいて驚いた。

 

Google Mapをみるとカーブのきつさが視覚的に伝わってくる。でもスクーターで走るとそこまでカーブの強さは感じない。むしろカーブがあった方が楽しく走れる。

走りにくさは日本の山奥の方が、道幅は狭く、悪い路面状態、急カーブと軍配があがると思う。

正直拍子抜け感はあるが、Rak Chang View Pointを超えてからの小刻みカーブでは中々にGを感じた。スクーターだったからよいが、バスや車では乗り物酔いして吐く人が続出するわけだ。ゲロ吐きの標識もあり、スクーターで来たのは正解であった。

コンビニこそないが、道中にはトイレやカフェも点在しているので休憩場所に困ることはない。ハロウィン仕様のカフェもあり、「Welcom Thailand」ということで写真を撮っていただいた。

 

カンボジアからタンデムでサイクリングしているカップルもみかけた。

この坂道を自転車で走るなんて素直に「すごいなあ」と思う。と同時に既に自転車でタイを走ろうと思っていない自分がいることに気付いた。

数年前であれば、自転車で走る側であったのだがバイクと言う文明の力を手にし、腑抜け野郎になってしまったようだ。

バイクで走ること2時間半。Memorial Bridge(ターパーイ橋)に到着した。観光スポットになっているが、着目すべきは現行の橋ではなく、第二次世界大戦中にここに架けられていたという史実である。

 

第二次世界大戦は日独伊の三国同盟vs英米中仏ソ連という構図で行われた戦争である。当時の日本軍はイギリス軍の拠点となっていたインパール(インド)から仲間である中国へ支援物資を運搬するルートを封じようとするインパール作戦を実行しました。

日本軍はまずはビルマにいるイギリス軍を排除し、ラングーン(現ヤンゴン)を治めました。その後、インパールのある東インドへ侵攻するのですが、山岳地帯であり、食料や物資の補給が困難な過酷な状況でした。

そこをイギリス軍に狙われ、インパール作戦は失敗に終わるのですが、そのときにチェンマイからメーホンソンへと日本軍への救援物資や軍隊を送る際に建設された橋こそがターパーイ橋なのです。

当時の橋は当然無くなっており、再建されたものが現在の橋になります。

観光地なのですが、橋が架かっているだけなので面白味はありません。とりあえず写真だけ撮り、その場を後にしました。

 

その後は「パーイキャニオン」へと向かった。ここはタイのグランドキャニオンと呼ばれており、パーイでは最も有名な観光地と言っても過言ではない。

 

入り口にバイクを止め、階段を上がること数分でキャニオン到着する。何故か大麻が売られているが、これを吸って気持ちよくキャニオンから飛び立てという意味なのだろうか・・・

 

思いの外、人が少ない。サンセットを眺める場所に真昼間に来たから当然ではある。

日本では中々見れない光景に心躍り、アンコール沸かす。

道幅は広いが、岩壁全体が侵食により細かな砂と化しているのでとにかく滑ります。一度滑ってしまい、前腕を擦ってしまいました涙

しかも狭い砂のゴルジュを通過する必要があるので、パーイキャニオンを出るときには全身砂だらけになってしまいます。しっかり砂を落とさないとゲストハウスの人に怒られるレベルで汚れます。ですのでオサレな服装は着てかない方がベターでしょう。

 

そして再びバイクを走らせ「Love Strawberry Pai」へ冷やかしに行きました。

(冗談です。苺が食べたくなったので、入ってみたら量が多く、値段も高かったので速やかに出ただけです。)

 

長閑な道を走ると「I am PAI」のモニュメントがありました。グラビアアイドルにこの前へ立ってもらい写真を撮ってもらいたいですね。(ゲス顔)

そしてバックパッカーの聖地パーイの街へ到着した。まずは2泊お世話になる「Society house Luxury Hostel Pai」にチェックイン。

受付にパスポートを忘れてしまう大失態をするが、親切なスタッフの人に教えてもらい事なきを得ました。部屋は木の香りが漂い、清潔感があります。

ただ、16人部屋なので夜にファラン達が大騒ぎや大麻パーティをやらないか心配ですね。

 

宿はかなり広く、1つの集落にいるようで居心地がよいです。このゲストハウスにいると時間の流れが遅く感じるのも納得。

宿で一息ついた後は、バスステーションへメーホンソン行のチケットを買いに向かいました。うっかりとスクーターを倒してしまい、ハンドルの一部が擦れてしまいました涙

スクーター返却時に過度な請求をされないとよいのですが・・・

バスステーションはチェンマイやチェンライと比べるとこじんまりとしております。

無事に購入することができたので、街中を散歩します。

 

知らない街を探索するときは旅行中で好きな時間になります。より日常に近いところに魅力を感じるのです。

しかしこのパーイと言う街は本当に欧米人が多い。バックパッカー、ヒッピー、ローラースケートで走りまわる黒人の方。多種多様な人間がはびこっております。

正直多くの人が想像するタイとはかけ離れた場所なので、好みは分かれるでしょう。

 

お昼ご飯をまだ食べていなかったので、「ノッパガオ」というお店に行ってみた。

 

注文すると中学生くらいの男の子が調理し始めた。先日チェンライの「Kra Prow Factory」で食べたガパオと比べると油はギトギト、お米も所々固まっているし微妙。それでも日本で自分が作るガパオよりは美味しいんですけどね。

 

貸し切り状態だったので、40分ほど長いさせてもらいました。

喉が渇いたので、セブンでM-150というタイで有名なエナジードリンクを購入。愛知県民からするとM-150は味噌に見えてしまいます。リポDやモンスター、レッドブルとは違い、グレープフルーツジュースのような味でした。

三輪のサイドカースマホをいじる少女。タイらしい光景でほっこりしますね。

日が落ちてきたので、ウォーキングストリートへ。

アンケートすると帽子が貰えるようでしたので、回答。タイ語でよく分からなかったが、とりあえず宿泊している宿と国と名前だけ記入した。デザインや配色は微妙だが、記念品としてはいいですね。

 

ここからは食べ歩きと買い物だ。食べてばかりいてデブまっしぐらである。

購入したのは、苺、タイドーナッツ、バナナマンゴースムージ、カオフン、カオニャオマムアン、Tシャツとタイパンツである。総計390Bと使いすぎてしまった。

苺であるが、せっかくなのでタイ語を使おうと購入するときに「パーサータイワーアライ」と聞いてみた。「タイ語で何て言うの?」である。

でも聞いた対象がよくなかった。苺はタイ語でもストロベリーと呼ぶようである。「ストゥロオウべリィー」と独特の訛りあったが、聞き取りに困ることはない。あと、店員さんが可愛かった。

 

タイドーナッツはサーターアンダギーのようで油っこい。一口かじると油が染み出してくる。甘さも控えめなので、油の塊を食べているようだ。3つで20Bという安さとカロリー摂取はよい。

 

スムージーはマンゴー+バナナ味にしてみた。ここの屋台のスムージーは氷が少なく、使用する果実の量が多い。そのため、水っぽくなくドロッとしている。果物をケチらず使用している良店だ。価格も40Bと安価である。

 

そしてハラル料理としてモスク前に構えている屋台でカオフンを食べた。2名のヒジャーブを被った方に席を譲っていただいた。

 

液状になったひよこ豆が黄色麺にかけられており、カボチャのような味がする。

トッピングとして唐辛子、パクチー、葱、ナンプラーがのっている。東南アジアらしさのある味。どうやら自分で完売になったようで、後から来たお客さんはソムタムばかり注文していた。

 

眺めていると一つ揉め事になりそうな件があった。

ファランが「Noスパイシー」と言って注文。しかし調理器具に唐辛子が付着しているからか、実際に出来上がったものは辛さが残っていたようだ。一口食べて「辛いじゃないか」と文句を言う。そして返金を要求していた。

結局「これは仕方ないことだ」というタイ人おばちゃんの押しに負け、ファランが去っていった。おばちゃんは私の方をみてヤレヤレというジェスチャーをした。

辛さの定義の違いにより生じた問題であり、自分はお互い悪いと思うので愛想笑いで返した。

 

TシャツはSサイズとMサイズか散々悩み、Sサイズを選び宿で着てみたが、ピチピチ過ぎて着れたもんではない。ヘソが出てしまう。

日本に帰ってエミタさんに渡したが、それでもキツかったので、結局小学1年生の義姪のパジャマになった。なぜ気付かないのか自分でも不思議だが、今後は可能な限り試着しようと思う。

 

ウォーキングストリートには大麻が当たり前のように売られている。

こんなに売られていると気になって吸いたくなるが、理性が勝った。自分にできるのは写真を撮ることくらいだ。そう、セルフ大麻というやつだ。

 

十分に楽しんだので、宿へ戻ったが欧米人軍団は誰もいなかった。夜な夜なバーやクラブでビール片手に騒いでいるのだろう。

夜食にカオニャオマムアンを食べた。練乳には塩が含まれているのか、甘さは控えめ。

その分マンゴーの甘さが相対的に強くなる。やっぱタイのスイーツと言えばこれですね。

 

寝る前にもち米を食べるなんてギルティである。そもそも今日は食べすぎている気がする。この宿は市街地から離れているから夜は静かだ。

 

ゆっくり寝て、明日はのんびり過ごすことにしよう。

ジューガンマイクラップ