文明人の水平移動

タイ料理が大量に。

タイ旅行1日目(2023/12/30)

7:30起床。通勤では毎日5:30に起きているのでゆっくりと寝ることができた。

そう私は社会に組み込まれ、ブツブツ文句を言いながらも勤労の義務を慎ましやかに果たしているのだ。

そんな労働も一区切りを終え、年末年始の休暇に入る。つまりは社会からの解放である。今回の休暇では台湾経由でタイに入国し、約14日間過ごす予定だ。一般企業に勤める身としては長い休暇だと思う方は多いと思うだろうが、それは特別有給という権利を行使したからだ。社会に拘束される身であるゆえに、婚姻or挙式の±3ヶ月以内という使用制限があるため、権利失効する前に慌てて使ったのだ。要は新婚旅行だ。

 

当初の予定であればエミタさんと一緒に行くはずであったが、お婆さんの体調が優れず、相手側の親の意向もありキャンセルすることとなった。エミタさんの胸中としては「行きたい」という想いが強いと感じた。出発する最後まで別便や弾丸にて台湾に行けないか考えていたからだ。一方で、命が関わっていること、これまでお世話になっていることから最期を看取りたいという考えも理解できる。

 

自分はこの先の人生の中で、14日以上を遊びに費やせる時間が確保できるか分からないし、旅行を通して得られるものは多いと考えている。

エミタさんの親の考えとしては「お婆さんも皆に見守られて息を引き取ることが幸せ」というものであるが、それはお婆さんの本意なのだろうかと思う。”こう考えていて欲しい”というバイアスが掛かっているのではないか。

「お世話になった方への感謝したい」ということは本当に分かる。ただ、仮に自分がお婆さんの立場だったとしたら、自身により周囲の方の行動を制限してしまうことを申し訳ないと思う。人の行動や可能性を制限させることはすべきではないのだ。

今回の様な場合、意見が二極化するのは明確であり、正解はないと考えている。ただ言えるのは最終的に判断するのはエミタさん自身であり、エミタさんが後悔しない選択ができればよいのである。

自分は機会損失が出ることは避けたかったので、タイへ行く選択をした。そしてこの選択に後悔はしていない。どちらが正解だったかは結果論になるし、同じ人間は2名は存在しないので証明しようもない。

色々な考えが頭の中を右往左往、行ったり来たりして今回の旅行は始まった。さて、この先どうなることやら。

 

朝食は、食パン、蜜柑、卵焼き、プロテインヨーグルトにした。暫くは現地での食事となるので毎日のルーチン食とした。暫くは運動ができなくなりそうだったので、近所の公園で懸垂をして背中に刺激を与えておいた。競馬にてお尻に鞭を打つようなものである。

名駅まではエミタさんが送ってくれることに。まさに送迎車付きのVIP待遇である。これはタイ王国による手厚い歓迎だろう。

しかし問題発生である。駐車場の目の前にレンタカー(黒のプリウス)が停車してあって車を出すことができない。ジャパンレンタカーと書かれたステッカーが車に貼られていたのでナンバーを連絡して動かしてもらうよう伝えてもらった。

少しすると借用者が登場。赤べこのように頭を垂れており、大海原のように広い器を持つ我は微笑みを返し、許した。

 

無事にセントレア行きの名鉄に乗り込むことが出来たが、やはり今回は出発直前から慌ただしいし、心が落ち着かない。スケジュールも殆ど立てられていないので不安だからだろうか・・・

 

セントレアに到着し、ターミナル1に行ってみた。ニュースでは昨年の3倍もの集客とされていたが思いの外空いていた。今回利用するTiger Airはターミナル2であるので10分ほど歩くことになる。LCC航空の宿命であり、利用する際はこの時間を考慮しておかないと空港で全力疾走する羽目になる。ちなみに私は何度か経験したことがある。

 

お昼ご飯はローソンでからあげクンRedを購入。安定の美味しさだ。

チェックインカウンターには長蛇の列ができていた。列に並んでいるときにTiger Airのお姉さんが手荷物の重さを測ってくれたが、可愛かったので鼻の下が伸びっぱなしであった。

手荷物検査と出国審査を経て出発を待つ間に水分を補給した。

今回ボトル代わりにプラティパスを導入してみたが大活躍だ。コンパクトになるし、持ってきてよかった。

3時間後には台湾に着く。2016年に自転車で一周したのが最後なので、実に7年ぶりである。空港に着くと気持ちが旅モードに切り替わり、心がはやる。

13:15に日本を出発し、16:05に台湾桃園国際空港に到着することができた。飛行機での音声案内によると外気温は20℃あるようだ。日本は一桁なので、暑い。ドン・キホーテで1000円で購入した裏起毛インナーとユニクロヒートテック股引を脱ぎたくて仕方がなかった。

入国審査を経たらMRTに乗って台北駅へと向かうが、桃園空港内が懐かしくて歩き回ってしまった。友達と自転車を組み立てた場所もあった。

 

今回の滞在日数は1日半であるので、当初はSIMカードを購入しない予定であったがスマホを手放せない現代人であるため、3日間/4Gコース(300NT$)を購入した。通信会社は中華通信というところにしてみた。早速開封して使用してみたが、特に困ることはなさそうだ。

 

MRTに乗ろうと、前回の残額である1000NT$をチャージ機に投入したところ。操作を誤ってしまったのか、全額飲まれてしまった。その瞬間私は無一文になってしまった涙

500NT$しかチャージするつもりはなかったのでやらかしてしまった。取り敢えず台北駅へと向かい、台北駅にて換金かキャッシングすることにした。

 

台北駅には1時間ほどで到着するが、席に座ることができなかったので割と苦行であった。自分は電車通勤にて毎日席に座れているが、立っていく人は修行僧にでもなりたいのだろうか。電車で100%座れるように簡易な折り畳み椅子を持ち歩く人はよい考えを持っていると思う。

 

台北駅は本当に広くて大きい。日本でいう東京駅のようなものだろうが、天井が高く圧倒される。まずはお金を手に入れる必要があるので、國奉世華銀行のATMでキャッシングすることにした。使い方は英語表記があったので、何とかなった。英語が使用できないくにだと、お金を下すだけでも苦労しそうである。

 

(参考)引き落とし方法

①クレジットカードを挿入し、カードの暗証番号を入力。

②Credit Accountを選択。

③交換したい台湾ドルと換金レートが表示される。現在はJPY1が0.207のようだ。Acceptを押すことで、お金を引き出すことができる。

チャージしたカードを改札にかざして板南線(BL)に乗り込み、宿のある忠孝復興駅まで向かう。またしても椅子に座ることができず、足が棒のようになってきた。

カードは美麗島駅にて購入したものだが、マナカやTOICAとは違いデザインが洒落ている。

 

忠孝復興駅は台北中心部にあるからか、高層ビルが多く、ハイブランドショップが立ち並んでいた。

 

宿は「Amici hotel six star hostel」というところで、雑居ビルの4Fにある。

 

日本のビジネスホテルのようなものだが、ドミトリー部屋を要しており、飲食スペースもある。

 

ただ、このクオリティで5607円である。年末年始は台北市内は宿の価格が3倍以上するのだ。2016年に台湾一周したときも、年越しは台北市内だったのだが宿探しに苦戦したのだ。自分が調べたときはこれでも台北市内の最安値であったので、年末年始に台北を訪れる方は早期予約するなりして対策が必要である。

 

チェックインを済ませたら夕飯を食べに「臨江街観光夜市(Linjiang Night Market)」へ向かった。文湖線(BR)と淡水信義線(R)と乗り継ぎ、信義安和駅を降りてすぐのところで開かれている。

 

到着して早々に臭豆腐特有の香りが漂ってきた。台湾へ来たことを実感することができ、高揚状態である。

臭豆腐

発酵食品の1つ。納豆菌と酪酸菌で発酵させた豆腐を発酵した塩汁に漬けて再発酵させ熟成したもので、揚げて食べたり、そのまま食べて酒のつまみにする。粥にちぎって入れるとコクが増して美味しい。 

参考文献:小泉武夫氏「くさいはうまい」 

 

連綿と続く屋台群を進むと「一口金酥臭豆腐」という店を見つけた。現地の方の行列もできていたので人気店っぽい。店員さんは私のことを台湾人だと思い話しかけてきたが、中国語での注文方法を知らなかったので、指を1本天に向け、「Small one、Spicy」と言い注文した。

 

店名通り、一口サイズの臭豆腐が入っている。臭みはあるが、揚げてあるとそこまで臭さを感じず、ただただ、辛い。「Spicy」と注文した人を恨む。

お腹も空いていたからか、あっという間に完食してしまった。次なるターゲットとして「一口吃煎餃」を注文してみた。値段は45NT$だが、ボリューム満点で味付けも美味しい。やはり食べ歩きこそ夜市の醍醐味である。

 

歩いているときに台湾総統選の宣伝用バッグとティッシュを貰ったが、どちらも便利なのでちょっと嬉しい。

他にも屋台は魅力的な料理が多く出ていたが、誘惑に耐え、レストランに向かうことにした。(耐えてるのか?)

 

向かった先は「藍玲四川牛肉麺」。駅から夜市に向かうときに見かけたお店である。

注文したのは当然、牛肉麺パクチーの有無を聞かれたのでOKと即答。

 

麺は縮れた平麺で、こしは強くはない。スープは醤油ベースであった。そしてゴロゴロと入った牛肉が柔らかく、ホロホロと口の中で崩れる。これが最高に美味しい。

 

店内には客が書いたと思われるコメントがあったが、一般人が書いても効果あるのだろうか・・・

心も胃袋も満たされ、宿に戻ることにした。いや、大当たりのお店だったなあ。

 

帰りにファミリーマートでBCAA入りの低脂肪プロテイン牛乳(39NT$)を購入し、寝る前に飲んだ。普通に美味しい。自転車のマークが付いており、おそらくサイクリストを狙った商品だろう。

 

今回はどんな旅行になるだろうかとドミトリーベッドにて考えていたら、眠りについていた。

 

ジューガンマイクラップ