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タイ料理が大量に。

2023年の振り返り

早いもので2023年ももう年の瀬を迎えようとしている。

今年もあっという間に過ぎてしまった。先日誕生日を迎えたが、割といい年齢になっていた。(中高生の頃に思い描いていた大人の姿とはかけ離れている)

 

早く感じるのは年齢のせいか。いや、年齢というよりも社会人となり、日々の変化が少なくなっているからだ。

つまるところ新たな刺激が弱くなっていることが原因だと思う。人間という生物は「刺激」と「慣れ」を繰り返す生き物なのである。

 

話は変わるが、自分は私生活において1年の目標を立てたことがなかった。猿人が流されるままに行動し、辿り着いた島で生活した姿こそ今の私である。

目標設定しないこと=「悪」という考えはもっていないが、目標があった方が有意義な1年になるだろうとは思っていた。そして重い腰を動かし、2023年1月1日に目標を設定していた。

教科書的な考えではあるが、目標を立てるだけでは意味をなさない。設定目標に対して、どのような結果であったか振り返ることで初めて目標が活きてるくのだ。

 

せっかく目標を立てたので結果を振り返ってみる。

 

①結婚式を楽しく終える:✔

自分の中では今年の1つの大きなイベントと捉えていた。

当初は式を挙げない予定であったが、挙げることにした。婚姻だけして親族に紹介もせず、生活することへ違和感があったからだ。目的は親族への紹介とこれまで育ててくれたお礼なので、盛大にやらず、ひっそりと行うことにした。

ムービー作成や簡単な催し物、挨拶などの準備はそれなりに大変であったが、一番苦労したのは式場選びである。5件くらい回ったが、中々しっくりとくる場所がなかった。

親の意向も取り入れる必要があり、時季、場所、価格などを総合的に考えると見つからないのだ。優先度を付ければいいのだが、どうしても欠けた部分に目がいってしまう。

最終的には納得のいく会場をみつけることができ、天候にも恵まれたのでよい式になった。婆ちゃんが元気なうちに挙げれたのもよかった。

金銭的には安いものではないが、ゲストの席配置、式の流れなど学べることは多かったし、何より良い思い出になった。

無駄金にはならないと思うので、挙げることを勧めたい。

 

②タイに行き、タイ料理を食べる:✔

コロナによる渡航規制が無くなった直後のGWに念願のタイに行くことができた。コロナ禍で溜まっていた、行きたくても行けないうっぷんを晴らすことができた。

そして本場のタイ料理や現地の雰囲気を味わうことができ感無量である。行ってからはタイへの想いが収まることはなく、むしろ強くなってしまった。

タイをより知りたくなり、タイに関する書籍を読み漁った。読んでいて楽しいのだが、結局は文字世界での話である。「百聞は一見に如かず」という諺があるように、自分の経験を遥かに超える想像はできない。

実際にはどうなのか、五感を使って確認をしたいという中毒症状が出たので、年末年始でもタイを再び訪れることにした。

また、チェンマイ訪問時に見つけたトゥアナオが引き金となり、発酵食品に興味が湧いた。普段口にしている醤油や味噌にはじまり、お酒やチーズ、漆器など身近に当たり前のように存在していたのだ。発酵食品の面白さは知れたので、次年は発酵食品を作ってみたい。

 

③タイブログ通算200記事投稿:✔

2023年では120記事を投稿することができた。若干であるが、訪問者数も増えている。

タイ料理を食べたときは忘れずに更新するようにしているが、どうしても溜まってしまう。後から慌てて書くこともあり、その時はブログを書くことが作業になっていたことが反省点だ。

"料理方法"はまだしも、"料理した"という記録を書くことは、山行記録のように記録としての価値を持たない。自分が出す情報に価値を持たせる為にもブログ内容の再考が必要である。

 

④月一冊の読書:✔

2023年7月より通勤時間が片道80分になり、電車に乗っている時間が毎日90分生まれた。生まれたというと聞こえはいいが、自由時間が通勤になっただけであり、不自由時間が生まれたのだ。

通勤中の人を見ていると、スマホいじっている人、寝ている人、ボーっとしている人、音楽聞いている人、読書している人に大別できる。流石に朝からくっちゃべっている人は殆どいない。

毎日電車に乗っていると分かるが、顔ぶれは大体同じである。驚いたのは6台くらいを使用してスマホガチャをしている人がいたことだ。人生とお金をドブに捨てているように思う。

過去の人生で通勤や通学に掛かる時間をみてみたところ以下のグラフとなった。

振り返ると社会人①までは理想的な通勤/通学時間である。夜更かしや朝寝坊は日常であり、プライベート時間も十分にあったと思う。

早いところ今の状況を打破したいが、いかんせんどこにでもいる汎用型人間なので休みも給与もそこそこにある現状に満足してしまっている。在宅勤務を活用するなりして、自分の時間を確保したい。通勤は短いに越したことはないのだ。

 

2023年に読んだ本は計55冊。

読んだ中でお勧めしたいのは、以下である。

・謎のアジア納豆(高野秀行

・納豆の起源(横山智)

・納豆の食文化誌(横山智)

・世界の発酵食品をフィールドワークする(横山智)

・納豆の快楽(小泉武夫

 

高野さんの本はやはりハズレがない。辺境ライターなのだが、学者のような行動をされている。

先日クレイジージャーニーにてお酒を主食とする人たちが住む地域であるコンソを紹介していたが横山先生の「世界の発酵食品をフィールドワークする」という書籍がきっかけになっていると感じた。

アジア納豆を調べると誰しもが横山先生の書籍に辿り着く。その書籍こそ「納豆の起源」と「納豆の食文化誌」である。特にフィールドワークによる在来知を基に提唱された「納豆の発展段階論」はシンプルで分かりやすい。

納豆の好き嫌いに関係なく、読み物として面白いが聞きなれない地名が多いので片手に地図が必要である。

 

小泉武夫先生の「納豆の快楽」は納豆の機能性や起源、調理方法と多面的な内容となっている。”舌を抜かんばかり”、”舌に馬力が入る”、”三者の混合芳香”など独特の言い回しが特徴で、食という行為に対する熱い思いを感じ取ることができる。

TV局はAKBグループやタレントによる食レポよりも、このような方をグルメ番組に起用して欲しいものだ。ただ、視聴率は肌の露出が多かったり、キャピキャピした女性タレントを起用した方が取れるのでしょう。(差別的発言かも・・・でも事実だと思う。ひろゆきには怒られますが、データはないです。)

納豆に限らず、食に関する書籍を100冊以上かかれているので、興味がある方は読んでみて欲しい。

 

今年は投資、タイ、食品に関する内容が中心であった。

電車内では自宅よりも集中して読むことができたが、物覚えが悪いので大半の書籍内容はうろ覚えだ。メモを取りながら読んだのだが、自分の身になっている感覚がない。(読書ってこんなものなのだろうか)

悪い習慣ではないと思うし、人生を豊かにする為にも読書自体は継続したいと思う。

 

⑤リードクライミング5.12aを登る:✖

お買い得課題と言われている小川山の「スラブの逆襲」と瑞牆の「レイザーズエッジ」を登った。あわよくばと古美山の「一難去って」を登ろうとトライしてみたが、見事に跳ね返されてしまった。

登れたことは嬉しいのだが、やはり月1にジムが半額になる時に登ってたくらいだと、この程度である。現実は甘くはないのである。

今は週1でボルダリングジムに通えており(通勤時間や家事することを考えるとこれ以上はちょっと厳しい・・・)、登ること自体がストレス発散にもなっているので続けていきたいと思う。

 

今年は恋焦がれていたタイにも行くことができ、比較的充実した1年であった。2024年も公私とも充実した1年にしていきたいと思う。

 

ジューガンマイクラップ