目が覚め、1月1日に能登半島地震が発生したニュースを知る。震度7という巨大地震であり、どうやら年始から慌ただしいことになっている様子。
タイにいるせいか全く実感がわかない。過去にサイクリングや温泉宿として楽しませていただいた土地なので、早期復旧を望む。
昨日は4:00、5:30と夜中に目が覚めてしまい熟睡することができなかった。おそらくこれから始まるバイク旅に緊張しているのだろう。久々の感覚で、興奮状態だ。今なら闘牛の牛になれる気がする。
紹介してもらったB-RIDERの開店時間は8:00なので、その前に朝食をとることにした。向かったのは「Nakhon Pathom Restaurant」。おばちゃんがムンクに朝食を渡していた。
注文はメニュー用紙にチェックを入れて店員さんに渡すスタイルである。英語も併記されているので安心して注文することができる。
今回は赤い焼き豚を意味するカオムーデンをたのんでみた。甘辛のたれと豚肉を一緒に食べるのだ。何故か大量の葱を一緒にくれたが、どうやって食べるのだろうか。周りをみても丸かじりしている客はいないし、結局食べなかった。
カオムーデンの中にはムーグロープも含まれていた。昨日の夜に歯が欠けたばかりなのに懲りない男である。ただ、このお店のムーグロープは比較的柔らかかったので欠ける心配はなかった。甘くて美味しいので、辛いタイ料理ばかり食べているときに食べたくなりますね。
B-RIDERの開店時間になったので、早速入店してみた。お店の人がいなかったので、店内をフラフラしていたらグラサンをかけた兄ちゃんに声掛けされた。
バイクに乗るジェスチャーをして、「借りたい!」と伝えると必要書類を用意してくれた。料金は2024/1/2~1/6まで借りて1000Bなので、レンタカーと比較すると圧倒的に安い。(レンタカーは1日4000円ほど)
レンタル期間中のデポジットとして1000Bかパスポートのどちらか一方を選択できるが、無くなったときのリスクを考えて1000Bにした。
「バイクどれにする?」と聞かれたので視認性のよさそうな赤色のスクーターを選択した。車種はHonda Scoopy iである。
最後にスクーターに乗ったのは学生時代のピザ屋のバイトである。約10年前なので、全く乗り方を覚えてなかったが、グラサンニキが丁寧に教えてくれた。試走もさせてくれたりと至れり尽くせりである。
スクーターは走り出しこそ緊張したが、道は広く、交通量も少ないので快適だ。大通りを走るだけなら野犬も殆どいない。仮に襲いかかってきたとしても、アクセル全開で60km/hに急加速してちぎることができる。さらば糞犬達よ!!
現地の人達は60km/h以上の速度で走っていたが、安全第一とうことで40~50km/hで巡行することにした。
スクーターに乗ることで見えない景色も見えてくる。パイナップルの露店をみつけたが、地域により出ているパイナップルが苺になったりと食べ物が変化するのも面白い。
昨日の夜の時点ではメーサイに向かう予定だったが、時間もあるのでゆっくり街を巡るプランに切り替え、メーサロンを目的地に変更した。
メーサロンに行く途中、Green Teaを飲みにオサレカフェ「CHOUI FONG」へ立ち寄った。CHOUI FONGとは標高約1200m地点にあるチェンライ最大の茶畑で、紅茶や烏龍茶などの茶葉を生産しており、数多くの賞を受賞されております。
整備された茶畑が目の前に広がる。チェンライの街中から1時間半も走れば、このような景色がみられるのだ。
タイはバイクによる排ガス、複雑に絡み合った電線、夜の街のイメージが強いかも知れないが、それ以上に自然が豊かであることを知って欲しい。
カフェに入り、Red Been Green Tea Frappeを注文した。 お洒落な場所だけあって、90Bと価格は高めである。茶畑が見えるオープンテラスへ行き、ゆっくりとした時間を過ごした。どうでもいい情報であるが、トイレも開放的だ。
フラッペに含まれている小豆はボトルの下に固まった状態で溜まっており、全く吸うことができなかった。ストローでも全然混ざらないので、普通のGreen Tea Frappeを勧める。
館内ではお茶の試飲もでき、お土産も買うことができる。
クリアウォールに入った茶葉がオサレだった。汗臭いヘルメットを被った髭面オジサンにはちょっと合わない場所である。
丁度いい休憩になったので、メーサロンへ向けて再出発だ。道中で気になった場所に立ち寄りながら進む。この辺りでは蜜柑栽培が盛んなようだ。
そんなこんなで気付いたらメーサロンの街へ到着していた。到着して早々に気になっていたお店「雲南麺餃館」へ訪れた。
調理しているおばちゃんの近くに行き、壁に貼られたメニューを指さして雲南餃子とワンタン麺を注文した。
ワンタン麺は鶏ガラスープと塩コショウで味付けされており、平麺であるので箸でつかみやすく食べやすい。ただ、味の素や胡椒が多すぎるからか塩辛い。
雲南餃子は山岳地帯だからか野菜が多く、浜松餃子のよう。1つ1つは小さいが、餡の密度が高いのでボリューム感がある。
餃子のたれはナンプラーベースで、糸切り生姜が入っている。癖が強いのかと思ったが、全く気になることはなく餃子と合うのだ。
タレは日本でも簡単に作ることができるので、是非真似したい。
メーサロンでは街の至るころで中国文化を感じることができる。これまで訪れたタイの土地とは異なる雰囲気だ。
メーサロンは且つて中国内部で国民党と共産党が争っていた際の、国民党の残党による村でここら一体で作られたお茶は台湾に出荷されている。中国には出荷しているのだろうか・・・
まずは荷物を預けに宿「Shin Sane Guesthouse&Bungalow」へチェックイン。一番安い宿を選んだのだが、約500Bと割高。
でも久々の個室だし、市場には徒歩1分、中心街まで徒歩3分という好立地なので宿としては最高だ。メーサロンでは最も歴史のある宿らしく、FIRST HOTEL IN MAESALONG SINCE 1970と宿の壁に書いてあった。
2chねらー ケンぺーくんの落書きもあった。これに関しては全く恥ずかしい限り。日本人を代表して謝りたい。
日没までは日があるのでスクーターでぷらぷらしてみた。バーンサンティキーリー校へ訪れ、サッカーゴールで懸垂をしてみた。地元の生徒から変な目でみられたが、悪いことはしていない。
出店には瓢箪や乾物、ドライフルーツ、お茶など中華圏の物品が並んでいた。せっかくなのでお茶を買ってみようかと思ったが、いずれも茶葉での販売だった。3袋100Bという破格の値段だ。ただ、家には急須がないので、買うのは止めた。
自分用のお土産としてタイ語が入ったリストバンドを購入することに。100Bくらいでふっかけられたが30Bまで抑えることができた。
後で調べたところ「タイは私の心にずっとあり」ということが書かれていた。結局旅行中はずッと装着するくらい気に入ったのだが、店員さんにはそんなの欲しいのかと笑われた。
山岳民族であるアカ族の民族衣装が販売されていた。色鮮やかで綺麗だ。
ちょうど学校の帰宅時間になったのか、スクーターに乗った小さな子を大勢見かけるようになった。タイでは日本の自転車感覚でスクーターに乗るようだ。
乗ることは文化や生活スタイルが違うので否定はしないが、ノーヘルはいただけない。当たり前のように50km/hは出すので、事故った時のリスクを考えると装着して欲しい。
メーサロンの0kmモニュメントの前で撮影。スクーターの相棒感が出てきた。ガソリンがある限り、どこまででも走っていけそうだ。
メーサロンの街を見て歩く。小さな遊園地もある。おそらくこの周辺にいる子供の遊び場だろう。
以前ベトナムのフエを訪れたとき、同様の遊園地があったので興味本位で乗ってみたが、異常な速度で動いた思い出がある。この遊園地も同じタイプに違いない。
まさかタイ北部の山岳地帯でスパイダーマンをみることになるとは。
朝ではないが、メーサロン朝市へと行ってみた。
流石に営業していないお店ばかりだったが、トゥアナオをみつけ衝動買いした。乾燥円盤タイプ、唐辛子入りの乾燥円盤タイプ、乾燥円盤をクロック品で潰したもの、ブロックタイプの計4種類を購入した。
日本に帰ったら横山先生や高野さんの書籍を読み返しながら調理して食べたいと思う。
日が落ち始めてきたからか、セブンイレブン前にメーサロン到着時には見かけなかった揚げ物屋が出店していた。食べたいものを選ぶと、その場で揚げてくれる注文システムだ。カニカマ、色違いのソーセージ2本、豆腐を選んだ。甘ダレに漬けてもらい、20B支払った
カニカマは1本1本身が裂けておらず、カニカマを見立てた細長い蒲鉾だった。食べれないことはないけど微妙な味。
次に食べたソーセージも同様にソーセージの見た目をした蒲鉾だった。ピンク色と茶色を食べたが、どちらもソーセージではなく蒲鉾。腸詰めソーセージを想像していたので見事に裏切られた。
最期に食べた豆腐も蒲鉾感はあったが、ほんのりと豆腐の味がして食べた中では一番美味しかった。甘ダレはほんのりと柑橘系の味がして、酸味がある。おそらくマナオが入っているのかな。
ただ、夕飯がこれだけでは流石に物足りない。
北タイ名物ナムニョオが食べれる「ガイムンナムニョオ」へ行ってみたが、残念ながら閉店していた。他にどこかないか探してみたが、20:00を過ぎると殆どのお店が営業終了であった。ケーキ屋は営業していた。
仕方なくセブンイレブンに行ったが、地元の人もよく利用するからか余りものばかりだ。悩んだ末、パッシーユーとLEOを購入し、宿へ戻った。
セブンのパッシーユーは本当に美味しい。酢で味変し、キンキンに冷えたLEOで胃へ流し込んだ。
酔いも回ってきたので、バルコニーで黄昏る。
チェンマイやバンコクと違って、メーサイの夜は静かである。心が落ち着く良い場所で、下手なリゾート地よりもいい。(そもそもリゾート地に行かない・・・)
日本からのアクセス性は良くないが、タイに来たときは是非足を運んで欲しいと思う。
今日も刺激が多く、長い1日であった。温かいシャワーを浴びて床に就くとしよう。
ジューガンマイクラップ