文明人の水平移動

タイ料理が大量に。

タイ旅行15日目(2024/01/13)

6:10起床。遂にバンコクへ入り、6:48にクルンテープ駅[Krung Thep Aphiwat]へと到着した。降りる駅が間違っていないか駅員さんに確認したところ、「ここで降りな」ということなので間違ってはなさそうだ。

日本では東京駅に該当するのだろう、広い構内であるが、飲食店が一切ない。電車駅ではあるが、空港のような印象を受けた。

駅前にはTAXIが待機しており、「メーターTAXI」と駅から出てくる人に声掛けをしている。この光景をみると東南アジアに来た感じがする。

GlabやBoltの台頭により、TAXIも観光客狙いのぼったくり商売がやりづらくなっているのだろう。近々この光景が消滅してしまわないか心配だ。私は平成生まれ故、平成~令和時代のタイしか知らないが、昭和や大正、それ以前のタイの光景はどうだったのだろうか。それこそ日本の昔はどのような光景だったのだろう。

歴史を遡って見ることは、資料としては可能だが、直接見ることはタイムマシンが無い限り不可能である。これは万人に共通の物理法則である。

この時代のタイに戻ることは二度とできず、この瞬間にこの場所で、この景色をみているは世界で私だけなのだ。目に焼き付けておたい。

Blue LineからGreen Lineへと乗り継ぎ、Ratchathewi駅にて下車した。駅には芸人の小藪に似たアイドルの旗が掲げられていた。この小藪、タイではよく見る。

駅から徒歩5分ほどの距離にある宿「ピントホステル」へと立ち寄り、荷物を預かってもらった。バンコクチェンマイよりも暑いので、荷物を持って歩き続けるのはしんどいので助かる。

 

無性にカオマンガイが食べたくなり、「インディーカオマンガイ」へ散歩がてら歩いて向かった。30分ほどの距離だが、見知らぬ土地を歩くのは楽しい。でも北タイと比べると排ガスの匂いを強く感じる。

 

お店は朝から大盛況である。

カオマンガイトムとカオマンガイトートを選ぶことができるが、鶏の味が分かりやすいカオマンガイトムを選択した。

値段は50Bで、豚の血ゼリーと白菜スープが付いてきた。スープには鶏の肝が入っており、鶏の出汁が出ていた。よくある化学調味料の味が強い鶏ガラスープとは異なっていた。白菜の酸味が少し感じる。

鶏肉は少し固め。ご飯には鶏の出汁がしっかりと染み込んでいる。この店は鶏肉よりもご飯が美味しいと思う。

その後はボーベー市場に安いタイパンツを探しに向かった。歩いて20分ほどの距離だし、道中にあるマハナーク市場にも立ち寄りたかったのだ。

マハナーク市場では果物が中心に売られている。

旬なのだろうか、特にスイカとココナッツ、ジャックフルーツの取り扱いが多く、その量に度肝を抜かれた。周辺にはココナッツ特有の甘い香りが漂っていた。一体どこから仕入れてくるのやら。

 

どの果物も異常に安く、購買欲をくすぐってくる。そんな中、「Coconut home」なる店が目の前に現れた。

これは入店するしかないと、大量のココナッツが背中を押してくれた。

ココナッツミルクスムージー(40B)を購入。お店もきれいだし、その場でココナッツをカットして作ってくれるので新鮮だ。練乳が入っており、味は少々甘めであるが、甘党には気にならないレベル。飲み歩き用の取手が、とってもオサレだ・・・

 

ココナッツスムージを飲みながら、ボーベー市場へと向かった。自分を内外からみてもタイを満喫しているオジサンにしかみえない。道には果物を入れる籠や割れたジャックフルーツが置かれていた。

 

半年ぶりのボーベー市場はあまり変化はなかった。ボーベータワーの内部は相変わらず迷路のようで、リングワンダリングしていた。結局タワー内に目ぼしいお店はなく、タワーを取り囲んでいた出店にてタイパンツを購入した。

 

その後は水上船にてHua Changまで行き、MBK Centerへと向かった。MBKセンターにはコピー品を堂々と販売しているフロアがあり、その実態を確認したかったのだ。

 

MBKセンターの見た目は普通の商業ビルだが、4Fは異質を放っていた。踏み入れてすぐに香港の重慶マンションのような雰囲気を感じた。

 

スマホ修理や家電の中にコピー品が普通に混じっている。今の一押し商品はAir Pods Proのようである。どのお店にも手書きで書かれたカスタマーの感想が掲示されており、これを見せることで本物だと思わせて購入を促すのが商法のようだ。

タイではあるが、店員の大半がインド系の顔立ちをしており、片言の日本語で話しかけてくる。やはりこの手の商売はインド系の専売特許なのだろう。

Air Pods Proはノイズキャンセリング付きで1050B、ノイズキャンセリングなしで800Bであった。もし本物なら破格の値段であった。

どの店も、実際にスマホと繋いで動作確認を勧めてくる。実際に使用してみたが、音を聴くのには何ら問題はない。

また、接続するとスマホに現れる「Air Pods Proとリンクしている」画面を強く押してきたり、シュリンクされた箱をみせてきたりして本物であることをアピールしてくる。

どのお店も同じ営業をしてきたので、あとは各店で価格交渉するのがよいだろう。Air Podsだけでなく、iPhoneiPad、Andoroidなど様々な種類の商品を扱っており、見ているだけで面白かった。

 

MBKセンターを出てからは、「Siam Pandan」にPandan Cakeを買いに行った。ずっと気になっていたお店である。9個入りで35Bと安い。

生地はモチモチしており、焼いてからあまり時間が経っていないのか温かい。甘さは控えめだが。高架下の椅子に座っていると、パンダンの香りに誘われてか知らないが、鳩が寄ってきたので追い払った。

 

その後はChatuchak Weekend Marketへと行ってみた。以前訪れたときは18:00を過ぎており、閉まっている店も多かったが、昼間はどうなっているか見てみたかったのだ。

BTSのMoChit駅から徒歩で約400m歩くとWeekend Marketへ入ることができる。前回訪れた時の倍以上の活気があり、駅からMarketまでには長蛇の列となっていた。

 

それにしてもバンコクは暑い。喉が水を欲していたので、ロンガンジュースを飲んでみた。甘さは殆どなく、初めて口にする味である。美味しいとは思えなかった。

ちなみにロンガンとは日本では龍眼と表記され、種子が龍の眼に似ていることからこの名が付いている。ライチの仲間のようであり、メロンに似た味がするとか。

 

Chatuchak marketはワニの剝製や男性器型のバルーンを持って写真撮影しているタイガールズやらで何でもあり状態だ。

 

人混みに揉みくちゃにされ、疲労困憊となってしまったので、オートーコー市場へと逃げ込んだ。

昼時だったので、何を食べようかぶらつき、屋台でRoasted Chicken Shiitake riceを注文した。朝に続いてカオマンガイだ。ご飯がシイタケご飯というところがポイントだ。

キュウリは水気がなくて美味しくなかったが、鶏肉は軟らかくて食べやすかった。期待のシイタケご飯だが、香りがなく微妙。スープ無しで60Bと割高だった。

 

食べ終わると突如眠気に襲われ、10分ほど気を失ってしまった。治安の悪い国であればスマホや貴重品を奪われていただろう。ここがタイでよかった。

 

どうやら暑さで身体が参っている様子。セブンで炭酸飲料を飲んでスカッとしようとFANTAの「?味」を買ってみた。どうみても地雷臭しかしない。

飲んでみたら予想通り地雷だった。甘ったるく、人工的な甘さなのでスカッとするところか、モヤッとした。

宿へ戻ろうとMoChit駅に来たが、チケット売り場と改札が大渋滞を起こしている。隣駅のSaphan Khwai駅まで歩き、そこから宿へと戻った。

 

荷物を受け取り、チェックインをする。白と茶色基調の宿で清潔感がある。部屋はRoom1の突き当たって右手にあるベッド上段であった。

 

日が暮れ始めたところで、お土産を買いにBIG C Ratchadamri店へ向かった。大都会バンコクと今回メインで訪れた北タイとは真逆の雰囲気を持つ。

やはりバンコクのような大都会よりもチェンマイのようなこじんまりとした都会の方が落ち着く。北タイは気候も涼しく、過ごしやすいというのも良い。

夕飯は安くて美味しいと噂のCentral Worldのフードコートへ行ってみた。現金は使用できないようになっており、事前にカードにチャージしてもらい、そのカードで支払うシステムになっている。まずは300Bチャージしてみた。

 

タイで過ごす最後の夜ということもあり、ビールが飲みたくなってしまった。フードコートでは扱っていなかったので、同じフロアにあった酒屋にて「ARCHA」という馬の意味を持つビールを購入。

本当はCarabaoのビールを飲みたかったが、冷えていなかったのだ。やはりビールはキンキンに冷えていなかったので、止めてしまった。

夕飯は好物のガパオライス(Crispy pork and basil rice) にした。適当に選んだ店であるが、バジルの香りもしっかりとあり、肉感も強く美味しかった。味付けは少し辛かったが、ビールに合うのだ。

ARCHAは癖が全くなく、飲みやすかった。むしろしゃびしゃびで味気ない。でも味気ないことが味という、東南アジアらしいビールである。

タイの最後の夕飯というワードに押され、追加でカオソーイを注文した。しかしARCHA同様に水っぽい。カオソーイはココナッツの甘みとカレーの濃厚さ、鶏の出汁が混じるからこそ美味しいので、薄いととたんに不味く感じる。

トッピングのキムチや赤玉葱は最初からスープに入れられており、味変のマナオも付いてこなかった。麺にこしはないし、大外れであった。

受付でチャージ残額を返金してもらい、Big Cへ向かった。

途中にあるApple正規店へ立ち寄ってみたが、やっぱりApple製品はシンプルでデザインがよい。店舗も洒落ている。徹底したデザイン、クラウドをハブにしてApple製品をリンクさせるというジョブズの考え方も素敵である。ティムクックになってからは手のひらに収まらないiPhoneやらカラフルなデザインが出たりとジョブズが生きていたら激怒しそうなことばかりされている。専らAndoroid、Microsoftユーザである私であるが、価格が安かったら鞍替えしてみたい。どうでもいい情報だが、私は林檎より梨派である。

Central World前には大量のピカチュウが発生していた。可愛い、個体値の高いピカチュウはどれだろうか。落書きをしていいオブジェがあったので、似顔絵と共に「I love Thailand」のメッセージを添えておいた。今では”観光地に相合傘と共に名前を添える発情カップルと同じ行動をしていた”と自省している。

 

Big Cでは1時間くらい物色し、お菓子やコーヒー、ジャム類などを中心に買い込んだ。ザックに収まるか心配な量であった。

宿へ帰ってから詰めてみたが、RAIPENのザックは縦に伸びるのだ。無事に収めることができた。シャワーを浴びて牛乳を飲んで寝床へ着く。

 

明日で長かったタイ旅行も最終日だ。まずは確実に帰国することを優先し、残りの時間は飲食を楽しみたい。

 

ジューガンマイクラップ