部屋の中にどこで買ったのか覚えていないカレーがあったので食べてみました。
タイでの料理名称が分からなかったので、まずは特定することから開始してみました。情報源となるのはやはりラベルですね。商品に日本語ラベルが上貼りされているので分かりやすい。
商品名は"鶏肉の南部風辛口カレー"とあり、南部という記載からマッサマンカレーかと思いました。
しかしながら食べてみると辛い。控えめな辛さが特徴であるマッサマンとは考えにくいので、別の料理名であると考えました。
続いて考えたのが、タイにカレーの種類がどれくらい存在するかを抽出し、可能性のあるカレーを消していくというもの。そうだね、消去法だね。
消去法はこちらのブログにて紹介されていたカレー7種を対象に実施しました。
➤そもそも色が異なるのでグリーン、イエローは異なる。
➤卵もカニも入っていないのでプーパッポンは異なる。
➤辛いのでマッサマンは異なる。
以上より、候補としてパネーンカレー、プリックカレー、レッドカレーが残りました。
次にパネーンカレー、プリックカレー、レッドカレーそれぞれを深堀りして調べてみます。
【パネーンカレー説】
ヤマモリ㈱のサイトにて、パネーンカレーの特徴として以下記載がみつかりました。
➤タイ中部にて根付いているカレーであり、マレーシアのペナン島カレーが起源がされている。
➤ココナッツミルクやピーナッツを多く使用しており、コクがあって甘い。
下線部がラベル情報や実食した味と異なる内容であり、パネーンとは考えにくいです。
そして誰もいなくなった・・・(著:アガサクリスティ)とはならずプリックカレーが残りました。後はこのカレーの特徴が食べたカレーと合致するかです。
【プリックカレー説】
プリックカレーは名前の通り、唐辛子カレーを意味しております。
また、タイ南部発祥のカレーで鶏肉や黒胡椒(タイ語でタイ)を使用しているのが特徴とのこと。唐辛子やタイ南部という単語からプリックカレーかと思ったのですが、カレーの成分表には黒胡椒の記載がない。実際に食べた時も胡椒の味は感じ取れなかったので、プリックカレーでもなさそう。
【レッドカレー説】
私は今一度ラベルを見返してみた。やはり製造元の情報から答えに辿り着くことがそさそうである。ラベル情報をこちらのサイト(GEPIR Japan)より、バーコード検索してみました。事業者コードの88580115の885がタイ、80115が事業者を示しております。
バーコードに登録されていたのはOcta Foods Co.,Ltd.であり、どうやらバンコクにあるみたいである。商品パッケージにもでかでかとOCTAと表示されているので、製造元はバーコード情報で間違いなさそうである。
Octa Foodsのサイトを徘徊したところ、今回食べたカレーはOcta Foodsの商品”Smart Eatsシリーズ”の1つということが分かった。
また、Smart Eatsシリーズからはパネーンカレーが別販売されていることからもパネーンカレーでないことが再確認できた。
レッドカレーはタイの南部やマレーシア近郊で食されることが多く、赤唐辛子やココナッツを使用しているのでまろやかでありつつ、辛さを持っているのが特徴である。
赤唐辛子を使用しているため、赤みがかっていることが外見上の特徴である。
決定打には欠けるが、特にレッドカレーであることを否定する要因もみつからないので、今回食べたカレーはレッドカレー(ゲーン・ぺッ)であるとした。
タイカレーだけでもこんなにも種類が多く、まだ食べたことがない味もある。そして世界にはもっと多くのカレーが存在している。
食べきるまでにはどれくらいの月日がかかるのだろうか。世界各国のカレーを食べるためにも長生きをしないといけないと思いましたとさ。