タイで人気を誇るMamaブランドの即席麺を食べてみました。製造元はThai President Foodsで、タイ最大の即席麺の会社になります。
また、Thai President Foodsはタイ財閥であるサハグループの傘下企業になります。サハグループの中核を担っているSaha Pathana Inter-Holding(SPI)が筆頭株主で、次いで日清食品ホールディングス㈱が主要株主となっております。
日清食品ホールディングス㈱ですが子会社NISSIN FOODS THAILAND CO.,LTD.でタイ中心にカップ麺のビジネス展開をしておりましたが、2013年よりこだわりの麺触感を武器に”NISSIN”ブランドとしてタイの袋麺市場に参入しております。このときの現地社長であった深井雅裕氏は2022年4月現在、日清食品(株)の取締役となりDX推進やサプライチェーンの機構改革をされております。
ちなみにですが、タイで食べられる即席麺の90%が袋麺で、残り10%がカップ麺になります。少しデータは古いですが、一般社団法人 日本即席食品工業協会によると日本での比率は50:50のようです。
◆以下データ元
タイでどれくらい食べられているか
世界ラーメン協会の数値を基に、世界TOP10のインスタントラーメン食数と国をグラフにしてみました。大陸別に集計を取ってはいませんので断言はできませんが、インスタント麺はアジア圏で食べられていることがよく分かります。
また、単純な食数だけみるとタイは世界第5位の食数になりますが、中国やインドネシアなど人口が多い国では必然的に食数は多くなりますので、人口一人当たりの食数へと換算してみました。まさかの韓国で最もインスタント麺が食べられていることが分かりました。思えば”辛ラーメン”や”プルダック”、”ラポッギ"など日本国内でも韓国製のインスタント麺はよくみますね。続くベトナムでは家庭料理として"フォー"が食べられておりますし、ベトナムでは主食でもありますし多く食されているのも納得です。
こうしてみると、麺自体が食文化として根付いているかどうかが、消費量に影響しているのかと考えます。ヨーロッパ諸国があまりインスタント麺を食べない理由としては、『音を立ててご飯を食べることへの嫌悪感』があげられます。麺をすする音に不快感をいただいてしまうので、食べられないみたいです。あとは『ヨーロッパにはパスタが主食として存在していること』も理由として考えられます。いずれにせよ食文化、食習慣を理解することは即席麺の展開先を決める上で必要だと思います。
開封、即、食べてみました。
パッケージには挽肉やパクチー、赤唐辛子がトッピングされたいかにもタイらしいデザインです。日本の袋麺とは全然違いますね。
そして違いと言えば、袋麺に開封しやすくするための切り込み口がないことも気になりました。食包装に対するユーザビリティ要求がないのか、そもそも袋麺は真ん中を引っ張って開けるものだから関係ないという考え方なのか、製造コストを抑えるためなのかは分かりませんが日本の袋麺の丁寧さを実感しました。
真ん中から強引に開ける方法(タイスタイルと命名)で開封してみました。内容物はシンプルに乾麺、スープ油、調味料、チリパウダー。特に日本の袋麺との違いはありませんでした。
そしてお湯をかけて待つこと3分。ゆで卵をトッピングして完成です。
麺は平細麺で、日清のカップラーメンに近いですね。出前一丁の丸細麺よりもこちらの方が好みなので私にはマッチしております。味は醤油ラーメンなので日本人にも合うかと思います。むしろ日本の袋麺より安いし、美味しいです。
タイにはMamaだけでなく、WaiWaiやYumYumなど他のブランド即席めんもありますので食べてみたいですね。ただ塩分、添加物、カロリーを多く含むのでほどほどに楽しみたいと思います。
ふと思いましたが、「どこのラーメンが好き?」と聞かれたとき「Mamaのが好き」と答えるとマザコン疑惑が浮上してしまいますので要注意ですね。