文明人の水平移動

タイ料理が大量に。

タイ旅行2日目(2023/05/02)

3:40起床。久々に飛行機の中で寝たが寝つきは最悪であった。

初めて使用したエアマットのせいか、クーラーがガンガンに効いておりで身体も寒い。

運悪く小さな子供が右後ろの席にいて、夜泣きで何度か目が覚めてしまった。寝れたと思ったら朝食の時間になり、準備や臭いで起こされた。しかも飛行機酔いをしたのか、途中で吐き気をもよおしてしまい、腹臥位にて悶えていた。つまりは苦行であった。

タイでの体力が持つか心配だが、疲れて人に当たることがないよう意識したい。

 

眠気は取れないが、時間はやってくる。

まずは一歩タイの土地を確かめる。スワンナプーム国際空港へと降りたった。水飲み場やトイレの看板などが全てタイ語で表記されている。初めてタイを訪れたかのように写真を取っていた。

そしてイミグレまで続くトラベレーター。それはまるで「この先にはワクワクするものしか無いぞ」と言わんばかりだ。

 

イミグレを終え、スタンプを押してもらう。知らぬ間にスタンプの形状も変わっていたので少し嬉しい。

 

スワンナプームの景色は以前訪れた際と全然変わっていなかった。空港には多種多様な人間がいて、これから各々が違う方向へと進んでいく姿が懐かしい。

空港についたらセブンイレブンへと直行した。お腹が減っていたのでパッシーユとエナジードリンク味の水を購入した。パッシーユには唐辛子、砂糖、酢が付属していた。

パッシーユはニンニクががっつり含まれており、滅茶苦茶美味しい。酢を入れて食べてみたがニンニク臭や脂っこさを緩和してくれるので後味爽やか。エナジーウォータはそのまんまの感想。本当にエナジードリンク味の水なのだ。

 

しかしタイ人は相変わらずのスマホばかり弄っている。この後はチェンマイに行くので国内線の乗り場を訪ねた際もスマホをみながら回答である。
最近はスマホ依存症という言葉を耳にするが、タイ人は国民全員が依存者に該当してしまうと思う。
国内線なので日本の感覚で水を持ち込みOKだと思っていたが、そんなことはなかった。
手荷物検査のおばちゃんが「コップンカー」と言いながら笑顔でエナジー水を取り上げ、そのままゴミ箱へ放り込んだのだ。
おおん?コップンカーじゃないよ。もう少し飲みたかったよ。
時すでに遅し。早く去れという顔をするので、トボトボと立ち去った。エナジー水とは短い出会いでした。

 

搭乗時間までに事前購入していたSIMカードを差し込む。最近買ったOPPO Reno 7AのデュアルSIMのスロットに入れ込む。
Amazonの商品画面は5Gであったのに、実際に手元に届いたのは4G対応のSIMである。「これは詐欺だろ・・・」と思ったが、タイはWifi環境も整っているし、改めて購入する金額や時間も勿体ないのでそのまま使用した。
それなりに通信速度もあり、問題なく使用できそうなのでよかった。

 

搭乗時間になったので、Air Asiaチェンマイ行のFD4100便に乗りこむ。
日本からタイへもAir Asiaを利用したが、国内線の方がシートにクッション性があり、よく寝れそうだ。実際乗ってからすぐに寝てしまい、起きたらチェンマイでした。
チェンマイ空港におり、市内を目指します。チェンマイ空港は国内線と国際線が横並びになっており、空港規模としては小さい。

事前に調べたAirport TAXIにてチェンマイ市内を目指します。価格は150Bの固定額で、市内で場所を伝えれば案内してくれる。日本円だと約600円。
目的として宿を伝え、受付証のような紙をもらった。空港を出た入口に立つタイ人の方に渡すと送迎車に案内された。

 

私たちが載ったNo.108 車種はTOYOTAのFORTUNER。エアコンがきいており、バックミラーもあり、車内も綺麗であった。
宿に向かうまでに、「ここはナイトマーケット。水路の内側は旧市街という。」などたわいもない会話をした。

 

宿に着いたが、チェックイン時間まで3時間近くあったのでパートンコー ゴーネンというパートンコーのお店へ足を運んだ。
朝は長蛇の列ができるそうだが、今日はガラガラであった。

 

パートンコーとはタイの油菓子であり、練乳やカスタードクリームをディップして食べるそうだ。日本でいう揚げパン。
揚げパンのイメージもあり、甘いものだと思っていたのだが、実際に食べると全く味付けがされていないではないか。恐竜や鰐を形作ってはいるが美味しいとは言えない。
机にはナンプラーや胡椒、シーズニングソースが置いてあったので、そちらをつけて食べることにした。20Bと金額は安かったが、期待していたほど美味しくはなかった。

 

食事を済ませたのでドイステープ寺院を目指す。その前に一旦、宿へ戻って荷物を預けようと思ったが、まだチェックイン時間になっていない。
荷物だけ置いていいかと確認したところ、あちらに置いてということでその場所をみたところツアー客の荷物が大量に置かれていた。
置いておこうか迷ったが、ツアー会社に間違って持って行かれるリスクがあったので、リスク回避のために自分たちで背負っていくことにした。
背負って行くことでの紛失リスクか、ホテルに置いておくことによるリスクのどちらが高いかは正直分からないが、身に着けていると安心するのだ。
街中をソンテウという待ち合いバスが走り回っているが、ボッタクリが多いようだ。
チャーンプアック門近くにはドイステープ専用の価格表示がされたソンテウ乗り場があるようなのでそちらに向かった。宿から15分くらいの距離だが、暑くなってきてしんどい。

 

ネット情報では片道60B/名でドイステープまで運んでくれる。但し、待ち合いバスなので8名以上にならないと出発しないのだ。
自分たちが到着したときは、小太りなフランス系の親子と、中華系の家族の計5名が待っていた。中華系の方はどうやら大阪大学で指導をしているそう。いや、普通に優秀な人じゃん。
10分くらい待ったが、後続する観光客は現れなかったので運転手のおばちゃんが痺れを切らして出発することに。
価格は240B/名で、ドイステープ+ドイプイ村を往復で連れて行ってくれるそう。
元々ドイステープとドイプイ村に行く予定だったし、何だかんだ安いので迷わず了承した。
乗り込む前にセブンにて駆け込みでグァバ味のアイスキャンディを買ったが、酸っぱいこと。暑さで溶けるのが早く、手はベタベタになってしまったがエミタさんがウエットティッシュを持ってきていたので助かった。

 

ソンテウのデザインは真っ赤でスタイリッシュ。備え付けの階段で、ルーフにも上がれる。
内部には椅子や手すり、扇風機もついている。その為、トラックの荷台に乗るだけよりも快適。扇風機は羽だけでなくカバーも回転する無駄仕様であった。

 

まずはドイプイ村へ訪れた。標高1600mあるからか、チェンマイ市街地と比べても涼しくて快適である。
この村には山岳民族であるモン族が住まわれている。元々は中国にて迫害されており、タイやラオスミャンマーへと移り住んできた民族である。
色鮮やかな刺繍が施された衣装を着ており、村を歩いていると刺繡をしている姿をみかけた。ゴミなども落ちてはおらず、村全体は静かで落ち着いた雰囲気であった。

 

村には吊るされたタイヤに乗ったニワトリや、50Bで衣装体験ができる場所があった。
歩いているだけで、普段見ない景色がみれるので面白い。

 

休憩がてらHmong Coffeeというお店へ入った。
入口にいたお姉さんに「オススメは何か」と聞いたところ、まさかのバタフライピー。エミタさんはフラペチーノを注文し、席につく。
モダマかな?壁には西表島等でアクセサリーとしても使用される巨大豆が飾られていた。

 

インスタ女子は感激のあまり失禁するのでは?と思えるオサレな風景。

注文していたドリンクが届いた。ライムと花弁が添えられており、山岳地帯とは思えぬ洒落たデザイン。少し酸味はあるが爽やかな味わいで、後味がよい。
ずっといたくなるほど心地の良い空間であったが、制限時間もあるので店を後にした。

 

ドリンク片手に散策しているとカオソーイ屋を見つけた。Khao Soi Loong Surin(Curry mee)というカオソーイ発祥の店のようだ。真相は定かではないが、元々は雲南ムスリムから伝わったとされる料理なので地理的には合点がいく。

自分はカオソーイヌア、エミタさんはカオソーイガイを注文。トッピングとしてレッドオニオンとタイキムチがついてきた。店員さん曰く、レッドオニオンはインディアからのものだそう。

  

食べている途中にはビュースポットに移動させてくれたりとすごく親切であった。
味はこれまでに食べたカオソーイの中で群を抜いて美味しい。スパイスも入っているし、お肉がとにかく柔らかい。麺は真ん中が太く、端が細い特殊な形状であったが、コシがあり舌触りがよい。
タイキムチはとにかく辛かった。キムチというより、高菜唐辛子である。誰しもにオススメ出来るカオソーイであるが、如何せんちょいと距離があるのが難点。

 

食べ終わった後はドイプイ村の花畑や出店を見て回り、ドイステープ寺院へと向かった。

余談だが、私たちが観光中にソンテウの運転手であるおばちゃんはソンテウの椅子に横たわって爆睡していた。
ドイステープ寺院までは仮眠していたので、正確な時間は分からないが10~15minで到着した。
ドイステープ寺院までは階段orケーブルカーを使っていくことができる。ソンテウに載っていたフランス系の小太り親子は運転手のおばちゃんに、「あんたたちは無理だから」と速攻でケーブルカーに案内されていた。
階段は306段と段数が多く、最下段から最上段までナーガの顔から尾が連なっているのが特徴である。段数は大したことはないのだが、タイの暑さが加わると身体にこたえてくる。まるでボクシングでジャブを受け続けたかのよう。(まあ、ボクシングをしたことないのですが。)

 

ドイステープ寺院は圧巻の金箔仕様。仏陀の遺骨(仏舎利)が納められているため、タイの人々の信仰を集めているのだ。

寺院内を観光するときは靴を脱ぐ必要があるのだが、大理石がBBQの網のように熱をもっており、このままでは火傷してしまう。3周ほど塔を周り、お賽銭を投入し、そそくさと退散した。

寺院内にはジャックフルーツの木がなっており、「ああ、ここはタイなんだ。」と改めて感じた。

 

ドイステープの階段を降りて目の前にある、Raan Been Coffeeというお店にてスムージーを注文。エミタさんはマンゴー、自分はココナッツ味。
濃厚な果汁の味と細かな氷が火照った身体に丁度良い。クールダウンになったので、良いタイミングで飲めたと思う。

 

お店を出る際にタイ語で何か話しかけられたがよく分からなかった。たぶん「スムージーのゴミは捨てたのか?」と聞かれたので、ゴミ箱を指さしながら「OK。コップンクラップ」と返したがどうやら違ってそう。
「Money・・・」店員さんがその言葉を発した瞬間、やらかしたと気付いた。お金を支払わず、スムージーだけ飲んで立ち去ろうとしていたのだ。
大変失礼なことをしてしまったが、許してもらえてよかった。


エミタさんはタイパンツを求めており、ドイステープの寺院周辺になるお店で物色していた。気に入ったパンツがあったようで、購入してご満悦。


ソンテウに乗り込み、市内までは再び爆睡してしまった。行きのソンテウでは酔い止めを飲んだが気持ち悪くなってしまったりと、飛行機での睡眠不足がきいているようだ。
寝て起きたらチャーンプアック門に到着していた。30B追加で支払えば、宿まで送って行ってくれるそうなので、時間をお金で買う選択をした。

 

宿についてからは少し宿内を探索することに。無料ドリンクを飲み、併設されているトレーニングジムへと向かう。
宿では翌日イベントがあるからか、パネル作りをしている方がいた。そんなパネルをエミタさんは踏みつけてしまったのだ。割れたりしてなかったからか、許してもらえたようだが、冷や汗ものである。

レーニングジムはカビ臭く、密閉されているので暑い。ラットプルダウンや自重腹筋をしたが、どうもやる気が出ない。軽く張るくらいまで筋肉を痛めて部屋へ戻った。
プールもあり、毎朝欧米系の夫婦がベンチに横たわって身体を焼いていた。
添付画像、鏡に映りこんでる・・・まあ、いいや。

 

夕飯はGrabを使用し、北タイ料理屋 フアン ムアンチャイへと向かった。Grabは本当に便利であった。ものの数分でタクシーが自分たちの元へ来てくれて、指定の場所まで送り届けてくれる。メータータクシーとは違い、割高ではあるが、悪徳タクシーにぼったくられる心配はないので心中穏やかでいることができる。


フアン ムアンチャイはブルグマンを獲得しており、タイらしい雰囲気もあるThai Select店。(タイなのにタイセレクト店というのはよく分からないが・・・)
17:00開店で、自分たちは17:30に到着したが既に結構な席が埋まっていた。

メニュー表を見て、注文する料理を選ぶ。北タイ料理を食べたいので、選ぼうとするがメニューの量が豊富すぎる。全部食べたいが、胃は一つというジレンマ。
悩んだ末に、次の4つの料理を注文した。
①オーデップムアン(北タイ料理のミックス前菜)
所謂カントーク料理であり、サイウア、ゲーンハンレー、ナンピックオン、ナンピックヌン、カッムーがついてくる。

レモングラス?ハーブが入っているからか香ばしい。表面はカリッと黒く焼け、中は肉々しい。水気は少なく、長期保存もできそう。
これはビールに合うなあ。Chang Beerで胃袋へ流し込み、エミタさんとタイに無事に到着できた祝杯を交わした。

ナンピックオン、ナンピックヌンは初めて食べる料理だった。どうやって食べるか分からなかったので、カオニャオのおかずにして食べた。ゆで野菜が添えられていたので、それらもディップして食べたがどうやらこれが正解のようだ。

それにしてもナンプリックヌンは辛い。食べるほど胃がシクシクするのが分かる。これ以上食べると明日からの日程に影響が出ると思い、半分食べたところで諦めた。

ナンプリックオンはレッドカレーのような味付け。挽肉と茄子のような野菜が入っている。でもほんのり甘さを感じる。後に食べたホーヌンガイと同じ食感だったので、おそらくバナナだと思われる。


②チョーパッパン(つるむらさきと豚挽肉のサワースープ)

つるむらさきとは?という感じで頼んでみたが、中毒性がある。

ただの草かと思いきや、噛めば噛むほど、とろみが出てくるのだ。

また、酸味のあるスープという説明書きがあったので、トムヤムクンのような味付けを想像していたが、ニンニクががっつり入ったスタミナ系スープであった。

おそらく味の素も入っているのだろう。エミタさんは、まるで薬でもやっているんじゃないかと思うくらいスープを啜っていた。

 

③ホーヌンガイ(スパイシー鶏肉と野菜のバナナ葉の包み蒸し)

ドロドロの塊が目に飛び込んできた。申し訳程度にパクチーがのっている。かき混ぜてみて中身を確認してみると、鶏肉の塊が出てきた。この料理、一緒に蒸したバナナの葉がドロドロになって混ざっているのだ。ほじくるとコブミカンの葉も出てくる。
鶏肉は液体かと思うくらい柔らかく、甘みがある。総じて不可解な味の料理だ。
後半は蒸したバナナの葉の繊維やハーブばかりなので、鶏肉だけ食べるのが正解なのかな。

④カオニャオピャックカオポードサイプアーク(タロ入りトウモロコシのもち米とココナッツミルク)

〆はやはりスイーツだ。マンゴーはついてこないが、タロ芋やトウモロコシといった穀物が入っている。甘さは控えめで、塩気を感じた。サワデーすみ芳の病的な甘さのココナッツミルクとは違い、繊細な味であった。


はちきれんばかりのお腹になってしまったが、心もお腹も満たされた。
イエローキャブの社長が私のお腹を見たらスカウトせずにはいられないと思う。

 

気付けば店は人で溢れており、店の外には待っているお客さんも。日も落ちて、雰囲気もよい。お店を出て、Grabを呼んで、ムアンマイ市場へと向かった。

ムアンマイ市場はGoogle mapでは24時間とあったが、やっていたのは一部であった。
それでも昼間の活気を彷彿させる果物や野菜の量。ここまで果物が積まれているのは見たことがなく、今日一番の衝撃である。

 

ドリアン、スイカ、パイナポー...どれも漫画の世界の量。旬の果物が店頭に並べられているが、どれも1kg単位。日本では破格である。

せっかくなのでドリアンの欠片を購入し、食べてみた。臭いは強烈だが、それは最初の一口だけ。あとは濃厚なクリームを食べているかのよう。

食べているときに、ある事に気付く。
そう言えばドリアンとビールは食べ合わせ最悪だった。

 

胃酸、炭酸とドリアンが反応し、井の中で大量のガスを発生。その結果、嘔吐し、吐瀉物を気管に詰まらせて死亡...


おいおい、死亡原因がドリアンなんて末代まで笑われるぞ。通常だと10〜15分ほどで反応が出るそうだが、全然出ない。自分がアルコールに弱いこともあり、ビールをそんなに飲んでないこと、飲んでから時間が経っていたからか、助かった。

エミタさんも心配し、水を渡してくれた。ちょいと慌ただしくなったが、事なきを得そうだ。

 

そういえば宿に帰る途中に野犬に追われた。ズボンの裾の方にぶつかってきたが、冷静に無視してその場を立ち去った。エミタさんは人生初の野犬の恐怖を知り、シュンとなっていた。

 

久々にハードな1日であった。ベッドへとダイブし、泥のように眠った。

 

ジューガンマイクラップ。