文明人の水平移動

タイ料理が大量に。

Thai President Foods Mama ムーナムトック味

身体に悪いと理解していましたが、グルタミン酸が私を呼んでおりましたので迎えにいってしまいました。

 

お馴染みのThai President Foods製のインスタント麺『Mama』。本日はムーナムトック味といういかにもタイらしい味を食べてみました。

ムーが豚であるのは分かるのですが、タイ語で"滝"という意味があるナムトックという単語がいまいちピンとこない。ちょいと調べてみたところ、豚の脂が滝のように出ことに由来してるようです。タイ人の名前の付け方はざっくりしていて面白いですね。

名前だけ聞くと、豚骨ラーメンや二郎系ラーメンのような濃厚なラーメンかと思うのですがパッケージからは濃厚さが一切伝わってきません。

(今更ながら派手なパッケージですね。メタリック加工された水色のチョイスは日本人のセンスじゃできないと思う。)

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「濃厚かどうかを実際に食べてみて確認せねば。」という強い義務感を背負い、私はラーメンと対峙したのです。

まずは相手の情報を探ります。パーム油、かんすい、ポリリン酸ナトリウムという身体に悪そうな物質を含んでおりました。f:id:kuri_chan:20220413000759j:plain

パーム油

アブラヤシを原料をする食物油脂であり、主要な生産国はインドネシアとマレーシアになります。この二ヶ国で世界の8割以上のシェアを占めております。

パーム油ですが、果実を蒸した後に潰して出てきた油を搾り取ることで精製されます。油の成分であるパルミチン酸とオレイン酸には融点の差がありますので、成分含有割合を変えることで固体にしたり、液体にしたりできるので食品メーカからすると取り扱いやすい製品になっております。

しかしながらパーム油には環境破壊という問題点もあり、原料となるアブラヤシ農園を作るために森林伐採が毎年行われております。いわゆる表の顔と裏の顔というやつですね。

ちなみに、タイ料理で使用されるココナッツ(椰子の実の果実)が取れるのはココヤシなので全くの別物です。

 

かんすい、ポリリン酸

"かんすい"とは中華麺の製造で使用されるアルカリ塩水溶液を指しており、食品衛生法に基づく食品、添加物等の規格基準にて以下のように定義されております。

「炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム及びリン酸類のカリウム塩またはナトリウム塩のうち 1 種以上を含む」

既にかんすいとしては16種の物質が指定されており、ポリリン酸は16種の内の1つになります。

また、消費者庁の公正競争規約にて中華麺は以下のように定義されております。

「小麦粉にかんすい(唐あくを含む。)を加えて練り合わせた後製めんしたもの又は製めんした後加工したものをいう。」

つまり、かんすいが無いとラーメンは成り立たないということなのです。かんすいがあることで、麺にラーメン特有の食感や色味を持たせているのです。

 

ラーメンには必要不可欠なものばかりで、摂取は問題でしょうが、少し取るくらいであれば悪い奴らではなさそうです。ということでいざ開封

 

乾麺と調味料、調味油が入っておりました。そして何故か調味料類は二重包装。輸送中に麺の裏側に個包装が入り込んでしまうのを防ぐため?でも麺を先にお湯に入れるから気付くしなあ。ようわからんとです。

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完成しました。黒いスープですが富山ブラックのような黒さはなく、特徴がない中途半端なラーメン。

麺は平麺で美味しいですし、日本のインスタントラーメンよりもカロリーは控えめなので取り合えずラーメンが食べたい方向けでしょうか。リピートはしないかな。

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