文明人の水平移動

タイ料理が大量に。

スイートタマリンド

ドン・キホーテの一部店舗にて期間限定でタイフェアをやっている情報を得たので、行ってきました。ドンキでは元々異国食材は扱っているのですが、ベースとして店内陳列されているのはブラジルや中国、ベトナム、フィリピンといった日本に多くいる外国人の国のものばかりです。法務省が令和3年6月末で出している日本における在留外国人のデータからも並んでいる食材との関係は見えてきます。

タイは一応トップ10には入っておりますが、比率は少ないです。一方で、料理としては日本人の口に合い、人気があるので今回のフェアを開くことになったのではないでしょうか。一部店舗でのみ開催でしたが、幸いなことに近場にありましたので直ぐに車を走らせて向かいました。到着したドン・キホーテはまるで魔王城のような佇まいで心躍らされます。

ガパオ、パッタイカオマンガイといった料理の簡易調理キットが販売されていると予想しておりましたが大外れ。果物やスイーツ類が中心でした。中でもドリアンが目立つこと。臭いもあふれ出ており、価格は現地人驚きの”5000円”と高額。(一体誰に買ってもらうことを考えていたのだろうか・・・)

流石の私もドリアンを買う勇気はなかったので、今回ご紹介するタマリンド、他にはマンゴーや仙草ゼリーを購入しました。カロリーは100gあたり290kcalと比較的高め。この1箱で1450kcalもあります。

 

タマリンドはよくタイ料理で成分表の中に紛れ込んでいる食べ物で、トムヤムクンの酸味はタマリンドによるものだそうです。豆みたいな見た目ですがフルーツに分類されます。

私が初めてタマリンドを知ったのは喫茶マウンテンで注文した、”タマリンドかき氷”ですね。当時は確か高校生か大学生でしたので、「不味くもないし、不思議な味だな。」くらいの感想しか持たなかったです。その後もタマリンドについては調べたりすることもなく、10年以上の年月が経過しておりました。

 

そして感動の再開。

シロップ状態でした見たことなかったので、殻に包まれてる姿もお初になります。外観はあまり美味しそうにま見えません。会社の方にお裾分けしたときには「乾燥うんこですか?」と言われる始末。

殻を割って中身を取り出してみます。繊維が実に絡んでおり、まるで生物に寄生したエイリアンのよう。そして実は乾燥したカエルの卵が放置され、茶色になってしまったと思える見た目。

 

ここまでは散々なことばかり言っておりますが、肝心なのは中身。つまり味です。

人は見かけじゃなく、性格が大事っていいますしね。

繊維を取り払い、実を食べてみます。食べ方はよく分からなかったので口の中に実を入れて、種を吐き出すスイカスタイルにて行いました。後から調べてみましたが、食べ方は間違ってなさそうです。

 

そして気になる味ですが・・・

一言で表すと”酸味がある干柿"というのが私の感想です。アプリコットのような酸味、でもデーツのような甘ったるさはないし。そして桃のような繊維感。

 

10年以上ぶりに再会し、食べてみたのですが結局これまでと変わらない「不味くもないし、不思議な味」でした。

他の食べ方としてはジャムやドリンク、ペースト状にして食べ物の隠し味にする等あります。どちらかといえば主役よりも裏方が合っているフルーツのようです。

 

そんなタマリンドですが医療面でも裏方として活躍しておりました。

葉は湿布として、種はドライアイ予防成分として、果実はペーストで吹き出物治療として幅広く使用されております。

 

前田敦子風に言うと、「私のことは嫌いになっても、タイ料理のことは嫌いにならないでください。」といったところでしょうか。

もう少しタマリンドは脚光を浴びてもよいのではないかと思いましたとさ。

 

ジューガンマイクラップ。