文明人の水平移動

タイ料理が大量に。

タイ産マンゴー ナムドクマイ種

ドン・キホーテのタイフェアで購入しましたマンゴーを食べてみましたので、その報告を。

 

フィリピンと言えば"バナナ"というように、"マンゴー"はタイの代名詞になっていると言っても過言ではありません。

日本では宮崎産のマンゴーが有名で、糖度15℃以上、重さは350g以上、果実の外観など厳しい出荷条件を超えたマンゴーにのみ与えられる"太陽のタマゴ"はニュースなどで耳にする方は多いのではないでしょうか。時には2玉で50万の価値が付いたりと日本に住む貴族の食べ物になっております。

正直なところ農家の方の手間を考えたとしても高額だし、一般的なマンゴーの味の違いを判断できるとも思えないので自分はマンゴー1つに高額払うよりも、高級焼肉に行きたいと思ってしまいました。

 

そんな中、見つけたのが”花のしずく"という意味を持つ、タイ産マンゴー ナムドクマイ種です。消費期限が近かったこともあり、300円で売られておりました。

マンゴーの産地はどこが有名?

自分の中ではタイという印象が強いのですが、実際はどうなのか。

公益財団法人 中央果実協会 2021年3月の報告では以下の様な表が掲示されておりました。単純な生産量だけみるとインドが最も多く、タイはそこまでといったところ。確かにインネパ系のカレー屋ではマンゴーラッシーがドリンクとして付いてきた入りしてますね。

地域としては南アジアや東南アジアとアジア圏が中心でした。逆にヨーロッパやアフリカは皆無といっていい程生産されていないことが分かります。

 

そもそもマンゴーの品種ってどれくらいあるの?

世界中には500を超える種類が存在しているようです。いや、多すぎでしょ・・・

取り寄せとかして世界に流通している全品種を食べるとなると湯水のごとくお金を出すことになるでしょう。しかも常日頃から品種改良がされていることを考えると、完全にいたちごっこですね。日本ではアーウィン種(別名アップルマンゴー:果皮が赤くなることに由来)が最も流通しており、セブンイレブンの冷凍スイーツとしても見かけたりしますね。ヘルシーで安いので私も時々買って食べております。

癖がなく、甘みがあるので大衆に人気がある品種になります。アメリカ⇒台湾⇒日本と栽培の経路を歩んでおります。

 

ナムドクマイ種とは?

そして本題のナムドクマイ種です。毒を含んでいるような名称ですが、無毒であり食べても死ぬことはありません。タイにて最も生産されているマンゴーでアーウィン種と比べて酸味があると言われております。

コロナ禍で各国の輸出産業が停滞していた2021年には、マンゴーを国外に輸出する便数が減ってしまいマンゴー消費が国内流通に集中、結果として国内供給が過多となり販売価格が暴落してしまったようです。

食べごろとしてはバナナと同じで、シュガースポットが全体に浮き出てきたらがベストになります。猿でもわかるくらい分かり易くてよいですね。

 

いざ実食。

 

マンゴーを切るのは初めてでしたので、ドンキに合った商品POPをみながら切ってみました。マンゴーの中には薄い種が入っているので、種と包丁が水平となるようにして三枚おろしをするのが定番の様です。三枚におろした後に網目状に切れ目を入れてれば完成です。素人同然の私でしたが、パンフレットに載っていてもおかしくないマンゴーの姿となりました。(自画自賛

味は濃厚かつ甘く、食感は桃のようでした。勿体ない精神から、恥も承知の上、種周りについた果肉もしゃぶりつくし完食。1個だけでは物足りない量です。

 

食べた種を観察してみた。

表面は繊維上の毛に覆われており、毛むくじゃらでした。

毛むくじゃらと言っても植物全体の種ベースですので、人間に置き換えると空白部が多いです。(失礼)

ところがどっこい、私がみていたものは種ではなく種を覆っていた殻だったのです。顕微鏡で覗いた時に薄い影の存在に気付いていたのですが、割って取り出すまで至ることができませんでした。次回食べるときは忘れずに殻を割ろっと。

自分でカットして食べることで、マンゴーの奥深い世界を垣間見ることができました。もう数種類食べて、スーパーで見かけるときに品種も選ぶ対象にできたらと思います。

ジューガンマイクラップ。