文明人の水平移動

タイ料理が大量に。

タイ旅行1日目(2024/04/27)

5:00起床。

昨日はエミタさんが残業地獄に巻き込まれ、帰宅時間が21:00を過ぎていた。夕飯時間など諸々後ろ倒しとなり、就寝時間が0:00を超えてしまった。そんなせいか普段よりも眠気がある。許すまじ残業文化。

 

タイ旅行は年末年始のタイ北部ぶりである。あのときから既に4ヶ月も経っていることに驚くばかり。時の流れというものは恐ろしい。流れに身を任せているといつの間にか老人になっていることだろう。

 

今回はハートヤイやハジャイ、トランといったタイ南部を攻めようかと妄想していたが、同行者であるエミタさんに却下されてしまった。

私はタイ南部を諦めることはできなかったので、交渉の末、プーケットが目的地となった。リゾート地ではあるが、タイ南部には変わらない。

年末年始は独りで好きに行動させてもらったし、自分の要望を満たすばかりでは関係性にヒビも生じるのでやむなしである。

他にはマレーシアのキナバル山も候補となったが、圧倒的準備不足だし、自分の持つ”タイ”という軸がぶれる気もしたので止めた。

 

しかしプーケットへの航空券の手配に苦戦した。名古屋だけでなく日本から直行便が出ていないのだ。どうしてもバンコクを経由する必要がある。

GWは当然航空券費用も高く、経営者でもない普通のサラリーマンである私はいかに安く行くかを考えるのだ。

 

検討の末、辿り着いたのは以下である。

往路:関西国際空港スワンナプーム国際空港⇒プーケット国内空港。

復路:プーケット国際空港⇒クアラルンプール国際空港関西国際空港

 

Skyscanner等の航空券検索アプリは自動で乗り継ぎ便を調べてくれるので便利だが、選択の自由度を失っている。ex.国内線であれば本数はもっとあるはずだが、検索上は出てこない。

自動検索は国際線に限定し、国内線のみ別で取得することにした。このような背景もあり関空を目指すのだ。

 

名駅には徒歩圏内なので、朝食には優雅にピザトーストとクロワッサンを食べ、洗濯物を畳んでから向かった。最低限の荷物しかないのでザックはぺしゃんこ。

6:20発博多行 のぞみ271号へと乗る。7:09と1時間もしない内に新大阪へと到着した。この鉄の塊、いや文明の力は素晴らしい。一人、心の中でスタンディングオベーションをする。

そこから大阪メトロ、南海鉄道へと乗り継ぐこと1時間で関西国際空港に到着した。最近はセントレアよりお世話になっている空港である。

”みゃくみゃく”という人気のなさそうなキャラクターが出迎えてくれる。

 

Skyscannerの予約上はThai VetjetAirが運営するHahnair Systemでの予約番号となっており、ウェブチェックインができなかった。その為、本当に搭乗できるか不安であった。

実際に乗るのはVetjetAirなのでまずはチェックインカウンターへと急ぐ。

エミタさんがタイ暑さ対策用として持ってきたネッククーラーが機内持ち込みNGだということに気付き、慌てて預け荷物にした。プーケットへの国内線は持ち込み可能そうなので、捨てずに済みそうだ。

まだ一度も使用していないので、仮に捨てることになったら800円をドブに捨てたも同義だ。記念に写真を撮っておいた。

 

今回乗る便は少し特殊で、予約上はテクニカルランディングの時間が1時間設けられている。長距離移動の飛行機では燃料供給のため、一時的に着陸することがあるようだ。

その際に降機させられ安全確認をして再登場するそうだ。その対象者の目印としてステッカーを貰った。

無事にチェックインすることができ、手荷物検査まで時間があったのでカードラウンジを探してみたが、国際線ターミナルではみつけることができなかった。

そうこうしているうちに搭乗時間が迫ってきていたので手荷物検査へ。

でもその前に腹ごしらえ。一度飛行機に乗ると夜までご飯を食べることができないのだ。家から握ってきたおにぎりをペロリと平らげた。ちなみに具材は塩わかめだ。

 

手荷物検査を終えると、免税店が目の前に広がる。DiorやGucchiなど普段接点のない店ばかりだ。この手の店は空港以外では入りづらいし、せっかくなので入っておくことに。完全なる冷やかしである。

個人的にはシンプルで色合いの良いHermesのデザインが好みであった。でも買うことはないが目を肥やすことができた。

今後の人生で買うことはないだろうGucciの紙も一応受け取る。

関空は日本の空港だけあって、日本の土産店や料理屋が多く並んでいた。海外の人からみる日本のイメージというものが少し想像できる。"和"と”サブカル"がミックスした文化イメージであろう。バウムクーヘンも人気なのか、所々で販売されているのを見かけた。

そしてLCC便では避けて通れない搭乗ゲートまでの移動。関空ではシャトルバスと徒歩で10~15分の距離の様だ。

シャトル便は近未来的で乗るだけでワクワクする。

水を補充し、飛行機を待つ。水は給水機のものだが、下水や鉄の混じった味で美味しくない。無理に塩素で飲めるようにしただけの水に感じたので、喉を潤す程度に飲むことにする。

ここから7時間45分の長期戦である。

高野秀行さんの書籍を読むのが最近の旅行の定番であるが、家に忘れてしまった。今からスマホでダウンロードしようにも、時すでに遅し。電波が届かない場所へといた。

大人しくタイ語の勉強でもしていよう。

 

しかし目覚めているときの飛行機内は退屈である。地球の歩き方の巻末にある会話フレーズを写真で撮っておいたので”メニュー表ください"、"まけてください"など使えそうなフレーズを覚えが、それ以上にすることがない。とにかくボーっとして過ごした。

ボーっとするだけは苦行であったので、してはいけない忘れ物でも上位に位置するだろう。

 

出発から3時間15分ほどで台北桃園空港へ到着。関空から台北台北からバンコクまでは同じ便と聞いており、エミタさんが荷物をデポしようとしていた。

他の乗客が置いていっていなかったので違和感があり、念のためCAさんに確認したら、「No」の回答。早速ロストバゲージにならなくて一安心。これで次回以降はスムーズに対応できそうだ。

 

飛行機を出てすぐの場所でTransit Cardを受け取った。

パッセンジャーども降りてこい」とCAさんが言うので、とりあえずついていく。しかし何故か手荷物検査が発生。補充していた不味い水を捨てた。痛くもかゆくもない。

手荷物検査場を抜けると直ぐに給水所があったので、補充。再出発のゲートであるB9まで歩いていく。

 

免税店や台湾土産店が並んでいるが、搭乗時間が分からなかったので通り過ぎるだけとした。

B9ゲートに着くと既に機内入場が始まっていた。免税店などに立ち寄らないのは正しい判断だったようだ。でも席は1時間前に座っていた席であった。そう考えると、荷物をデポしてもよかったのではないかと思う。

 

そして再び3時間の待機となる。仮眠をしたり、エミタさんとイラストしりとりして時間を潰した。

 

長時間フライトに耐え、久々のスワンナプーム国際空港へ到着。もう庭のようなものだ。

 

荷物を受け取り、SIMカード設定をしたらいつものセブンイレブンに向かった。タイのコンビニ飯は充実しており、選択に悩む。そしてお腹が空いていると増幅される。

悩んだ末、ガパオライス、パッシーユ、Easy Tasteのホットサンドにした。

このパーシーユを食べるのは今回で3回目だが、クオリティが高くて美味しい。お土産としても持って帰るのもよいレベル。味変して楽しめるし、ボリューム満点だ。

 

そしてガパオライスだが、パッケージに唐辛子マークが付いている。

「赤は止まれ」と幼少期より教えられてきたが、私には止まることはできなかった。

マタドールの闘牛の如く、食欲が暴れたのだ。

予想通り、スパイスが効いている。特に唐辛子が効いており、すり潰したであろう唐辛子の粒感も残っている。痛くて胃がピリピリしているのが分かる。間違いなく気のせいだが、お尻のホールもピリつく。

普段日本で食べるガパオライスが甘いことがよく分かった。私の考えも味も甘かったのだ。

ホットサンドは安定の美味しさである。甘いチーズの味が癖になる。注文したらその場でサンドメーカーで焼いてくれるのも嬉しい。

日本で販売したら爆売れするだろうに何故やらないのだろうか。日本はどちらかというと省人化を目指している印象である。

購入したときは量が少ないかなと思ったが、全くそのようなことはなかった。

お腹が満たされたので、チェックインカウンターへ向かう。どうやら国内線は出発時刻の40分前にはチェックイン締め切りになるようで、残り20分しか時間がなかった。

のうのうと夕飯を食べていた数分前の自分に鞭を打ちたい。

 

少し焦ったが、無事にチェックインすることができたので手荷物検査と出国検査へ。

ネッククーラーは無事にバンコクへ持ち込むことができたが、プーケットへの国内線の手荷物検査で引っかからないかが心配であった。

 

スキャン機を通る緊張の時間・・・

検査員から呼び止められることなく通過することができた。無事にプーケットへと持ち込めそうだ。

 

搭乗ゲートB3を目指して進むが、やはりLCC便は遠い。

「いつかはファーストクラス!」とはならないが、機内食や機内モニターがある便には乗りたいな。

 

ゲートに向かう途中のローソンでバニラクリームパンとパンダンパンを購入。プーケットに到着してからの夜食にしようと思っていたのだが、エミタさんんが暴走して食べ始めた。

私も便乗して食べたが、一口サイズで食べやすかった。20Bなので既に安いのだが、ヤマザキの薄皮クリームパンの方がクリーム量が多いしコスパはよい。

 

そしていよいよプーケットに向けて出発する。

エアアジアは機内の内装は良いのだが、狭いのが難点。でもフライト時間は90分ほどなので全然耐えることができる。

いや寧ろ、これに耐えれずして弊部署の業務に耐えれるはずがない。

後輩も2024年度に入り、遅刻がちになったが、その内に出社日数が減り、遂には鬱となり来なくなってしまった。

戻ってきても業務や人が変わってはいないので、再起は難しいだろう。人は環境か大きな衝撃を受けないと変わることが難しいのだ。まして年齢を重ねるほどそれは難しくなる。

つくづく世の中は器用な人、図太い人には都合よくできていると思う。私のように逆な人は生きづらいのだ。

 

プーケットまではエミタさんと将棋をしながら過ごした。飛行機が到着しても勝敗はつかず持ち越しとなった。

プーケット国内線はTAXI案内所があるくらいで、閑散としていた。

 

空港の外へでると東南アジアの熱気と乾いた排ガスの匂いが顔にぶつかってくる。空港内との気温差により眼鏡は曇り、視界ゼロとなる。

 

私は東南アジアへ来たのだ。TAXIの勧誘があるが、受け流すのも楽しい。

セブンでEST COLAを飲み、一休憩。国際線乗り場にて現金を10000B引き出し、旅行の準備は万全に。

 

本日の宿となる「Sixteenth NAIYANG BEACH HOTEL」までは徒歩で歩いて12分。

夜道となるので野犬にだけは細心の注意を払って歩く。空港周辺は観光客や交通の往来が多いからか野犬は全くいなかった。

灯りもあり、女性ひとりも安心して歩けると思う。

 

まずはチェックインを済ませ部屋に荷を下ろす。最低限揃っている宿であるが、所々至らない点がみつかる。(ex.部屋のスリッパや浴室のタオルかけがない、ドライヤーが壊れているなど)

でも1日だけの宿だし、長居もしないので十分すぎるか。そもそも個室というだけで素晴らしい。ゲストハウスもいいけど、このような普通の宿もよいですな。

 

宿にジムもあったが、営業時間外だし、部屋全体からカビた匂いがしたので微妙な環境。ロビーは広々しており、居心地がよい。

 

移動疲れか、ウトウトしてしまったのでシャワーで汗を流す。悪臭のする足の裏も清潔にした。

 

明日からはプーケット本番だ。リゾート地観光は性に合うか分からないが、来たからには楽しみたいと思う。

 

ジューガンマイクラップ