文明人の水平移動

タイ料理が大量に。

伏見 カオサンカァ

伏見駅名古屋市科学館の中間位置にありますタイ料理屋、カオサンカァへ行ってきました。

カオサンと聞き、まず思い浮かぶのはバックパッカーの聖地とも呼ばれるカオサン通りですね。

カオサン通りの"カオサン"ですがタイ語で"精米"を意味しており、かつてカオサン通り一帯が米問屋であることに由来しております。その後、一部の方が旅行者の宿泊用にと宿の経営を始めて順調に数が増えていき、今ではゲストハウスが集まるバックパッカーの聖地となっております。

 

私もサラリーマンになりたての頃、スワンナプーム国際空港から降り立ち、タクシーを拾って向かった思い出の場所になります。

欧米人がビールを飲み佇む姿、路上に響き渡るクラブの音、所狭しと並ぶ屋台や露店、積極的な声掛けをしてくるトゥクトゥクドライバーのおじさん、物売りの少女...etc.

カオサン通り不夜城であり、太陽が昇ることで現れるゴミで溢れた光景は非日常の世界へと訪れた者を連れて行ってくれます。

ちなみに"カァ"は日本語では"です”、”ます"を表しているのでカオサンカァとは"精米です!"という意味不明な店名になりますね笑

 

店長はパンチの効いた服装でヘアバンドがトレードマークである本島英子氏あり、年3回はタイに行っていたようです。食材を東京まで購入しに行ったりと、味にも拘っておられます。私が訪れた際も調理場にずっといて、調理を主担当とされていました。

 

店内は9割は女性のお客さんで賑やかでした。内装も賑やかで、苺の壁紙と所狭しと貼られたチラシでどこを見ていいか分からないくらい。

タイ語で書かれたNon smorkingのシールやChang beerの手拭き入れなどタイ用品もさりげなく紛れ込んでおります。「ギンギラギンにさり気なく」と近藤真彦の曲が頭を流れていきます。

 

メニューをみる限りですが、どうやら炒め物とサラダが得意なお店。逆に麺やスープ、魚料理が少なかったのでこれらのジャンルが食べたい方は合わないかな。

 

名物のパッキーマオ、パットマクアホラパー、カオスアイを注文しました。

パッキーマオはセンヤイがソースとよく絡んで美味しい。辛すぎず、カオスアイが進みますね。具材はセロリ、ピーマン、赤パプリカ、豚肉でした。隠し味にクラチャイ(うこん)を使用しているのが店長のこだわりポイントです。ソースはオイスターナンプラーを混ぜてるんのかな?甘みと辛さのバランスがあって本当に美味しい。

そしてパックマクアホラパー。

パッ(炒め)+マクア(茄子)+ホラパー(スイートバジル)が組み合わさった料理です。ホラパーとありますが、ガパオ(ホーリーバジル)が入っているので見た目と料理名を一致させにくいですね。具材は茄子、しめじ、ゴーヤ、豚肉、パプリカ、コリアンダー、レタス、玉ねぎと種類が豊富。辛さ控えめですが、茄子に各食材の味が染み込んでいて美味しい。

今回は箸を使って食べましたが、先端に向かってテーパー上になっていないせいが取りづらかった...

そもそもタイで箸を使用するのか?と疑問に思いますが、タイには中国文化が入っていることもあり使用することがあるくらいです。メインはスプーンとフォークとなっております。また、スプーンを口に含んで綺麗にすることは舐り箸と同様にタイではマナー違反とされていますので、フォークを使って取る必要があります。

日本人は見た目の印象から、箸の色を2本の同じ色で使いますがタイでは異なる色でも気にせず使うとか。確かに形状が同じであれば、物をつかんで食べるという機能は発揮できますし、合理的。そもそも全て同じ形状、色にすればより合理的ではありますが。

あとはスイーツとしてピンクミルクことノムイェン(冷たい+ミルク)/ノムチョンプー(冷たい+ピンク)を注文しました。タイで人気のBLドラマSotusに登場したことで人気を博しているようです。

ピンクミルクは苺のような味でした。ただ、微妙に味が違う・・・

壁紙の苺やドリンクに入った冷凍苺が苺を飲んでいると思わせているのかもしれません。調べてみたところ、ピンクミルクには苺ではなくサラシロップを使用することが分かりました。サラシロップとはサラ(英名でスネークフルーツ)を抽出したシロップでORCHIDやHale's blue boyブランドが有名です。

ただ、tサラ自体は枇杷のような見た目であり、赤色をしておりません。成分表で着色料(赤)が使われていることから無理やり赤にしていることが分かります。そして牛乳と合わさってピンク色へ。

申し訳程度に果汁を使用した、タイのかき氷シロップと思えばいいのかな。ただ甘くてパッキーマオなどタイ料理の辛い味付けが緩和されますので一緒に頼むのもいいですね。

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価格も比較的お値打ちで、実家からも近いのでまた訪れたいと思います。

ジューガンマイクラップ。