文明人の水平移動

タイ料理が大量に。

サイアムガーデン アユタヤコース

自身の誕生日とクリスマスのプレゼントを兼ねてサイアムガーデンに行ってきました。

サイアムガーデンはヤマモリ(株)が運営しているタイ料理屋で、堀川を架ける納屋橋の端にポツリとお店を構えております。

外観はクラシカルな佇まいです。

それもそのはず、サイアムガーデンは登録有形文化財に登録されている旧加藤商会ビルにお店になっているのです。

旧加藤商会ビルはタイ領事館や倉庫を経て、登録有形文化財として登録された後、テナント募集がかかりヤマモリ(株)が契約した流れになっております。

1F~3Fがタイ料理屋として機能しておりますが、地下も存在しており、堀川ギャラリーとして堀川の歴史や調査資料が掲示されております。

そんなサイアムガーデンですが、全国12店舗(内愛知県に2店舗)しかないプレミアムタイセレクト店にも該当しております。

 

店内に入ると直ぐにヤマモリ(株)の商品紹介コーナーが登場します。ここでタイ料理を食べて気に入れば、帰りに買って帰ることもできます。(歩いて数分の場所にあるドン・キホーテに売っているのは内緒)

そして白象がデザインされた大皿やワイ(合掌)をする女性のオブジェがインテリアとして置かれております。

入り口で予約名を伝えた後に店内へ案内されます。1Fが厨房になっており、案内までの間に調理している様子もみることができますね。店内に向かうときに段差があるのですが、しっかりと注意書きもあります。当然タイ語もセットです笑

コース料理は3種類あり、スコータイ<アユタヤ<ベンジャロンの順に品数や金額もあがっていきます。私は両端を嫌う日本人ですので、中間であるアユタヤを選択しました。ちなみにスコータイとアユタヤは地名で、ベンジャロンはタイの陶磁器の名称です。コースはフランス料理等と同じで前菜から始まり、メイン、デザートで締める流れになります。メニュー表は遺跡や守り神"モック"がデザインされており重厚感がありました。平日特典で1ドリンク付きでしたが、残念ながらシンハーやチャンは対象外でした。

まず出てきたのが、前菜とサラダになります。

左上から時計回りにソムタム、ポピア・ユアン、ラープ、プラ・タッド・ロムになります。初めて見る料理としてはプラタッドロムですね。海老のすり身と豚ひき肉の湯葉ロールです。

ソムタムは青パパイヤがしっかりとした歯ごたえで美味しいですが、控えめに言って辛い。店内へ案内される際に、「パクチーと辛い食べ物は大丈夫か」と確認されますが、ここで辛いのは駄目ですとはっきり言わないと結構つらい思いするかもです。

私は比較的辛さ耐性があり、パクチーも苦手ではないので「大丈夫だ、問題ない。」と即答しました。(決して強がりではない。)

ポピアユアンは正直どこのタイ料理でも大差はないかも。鮮度がよく、癖のないスイートチリソースであれば違いを見抜けないと思う。

ラープにはしっかりと炒り米を擦ったかけらが乗せられており、家ではちょっと作ることができないかな。パクチーがよいアクセントとなり、美味でした。

そしてプラタッドロムですが、湯葉に粘度の低い蜂蜜が添えられており甘くて美味しい。カリッとした湯葉の中にすり身が入っており、スイーツとしても行けそうですね。

続いて出てきたのが誰もが知るタイの代表料理トムヤムクンです。ベンジャロンコースではトムカーガイを選択することができます。

海老は2尾と大量のシメジが入っております。残念ながら頭は取り除かれておりましたので、味の濃厚さを少し落としているのかな。レモングラスやこぶみかんの葉は取り除かれておりますので飲みやすく、タイ料理特有の辛い、酸っぱい、甘いが1つの器の中で夢の共演をしております。ご飯の上にかけて食べたいですが、本日はスープとして楽しみました笑

そしていよいよメインの登場です。

 1品目は、白身魚のフライに特製のタイソースがかかったプラー・トード・ソース・ルイスワンです。白身魚のフライは美味しくて好きなんですよね。鱈のフライとか最高です。今回使われた白身魚は何か店員さんに尋ねたところ、「ワサ」と回答いただけました。初めて聞く魚でしたので、タイの淡水魚かと思いましたが全くの見当違いでした。どうやらイシダイをワサと呼ぶようです。イシダイの見た目が素焼きの土鍋「早鍋(ハヤワサ)」に似ていることからワサと呼ぶようになったとか。ちなみにワサには銀ワサと本ワサが存在しており、銀ワサは雄を、本ワサは雌を指しております。

 2品目は、牛肉とカイラン菜のオイスターソース炒め。パット・カナー・ヌアです。今回コース料理を食べた中で、正直最も美味しかったです。

ニンニクの香りのある牛肉は柔らかかったです。そしてギザギザの凹凸のあるカットが施されたカイラン菜。シャキシャキした食感ですが、レンコンよりも圧倒的に柔らかいので繊維感は一切ありません。柔らかい肉と一緒に食べることで2つの食感を同時に味わうことができます。オイスターソースもスーパーで安売りしているお下品な味ではなかったです。(サイアムでも使用していたら恥ずかしい・・・)

そしてタイカレー。

ゲーンキアオワーンとプーパッポンカレーから1品選択することができます。本日は2名で訪れましたので、両方楽しむことができました。

ゲーンキアオワーンはココナッツミルク成分が強く、濃厚なでした。辛さ成分や水気のあるのが好きな方はプーパッポンを選んだ方がよいと思います。プーパッポンも濃厚な味ですが、良い具合に脂や卵、蟹が絡んでおりますので、ご飯の上に乗せて食べると一瞬でご飯がなくなっております。気付いた時にはもう遅く、お皿しか残っておりません。誰かに食べられたのかと錯覚するくらい早くなくなってしまいます。

ちょっと残念だったのはタイ米がカオホームマリではなく、カオスアイであったこと。私も家でジャスミン米を使用してご飯を炊いておりますが、炊飯器に突っ込んだだけの適当な調理法です。本格タイ料理屋がジャスミン米を炊くとどのような味になるのかを知りたかったなあ。

 

そして締めのデザート。

温かい三色白玉ココナッツミルク、ブアローイ・サムシーです。三色とメニューにありましたが、一色しかなかったのはマイペンライですね。

ココナッツミルクが甘くて美味しく身体の細胞1つ1つに糖分を運んでいるように感じます。同タイミングでコーヒーを頼みましたが、砂糖が入っていなくて助かりました。

タイ現地ですとド甘い珈琲が運ばれてくるので胃もたれ不可避でしたね笑

 

デザートを食べ終わり、閉店時間の21時近くになったら帰路につきました。

 

また来たいと思えるお店であり、よい誕生日になりました。でもちょっと高級なので次はランチでかな。

 

ジューガンマイクラップ。