文明人の水平移動

タイ料理が大量に。

Mini Golden Biscuit with Pineapple Jam

We Are Fresh Brandのパイナップルジャムビスケットを食べてみました。

 

パッケージからはどこが製造しているか読み取れなかったので、「Verified by GS1」を使用して事業者トレースをしてみました。Verified by GS1 (gs1jp.org)

抽出されたのはVariety Foods International Co., Ltd.という企業で、本社はサムットサコーン県にありました。 vFoodsという名で、各種ブランド商品を扱っているようです。

 

今回購入したのはGolden Biscuitでパイナップルジャムを挟んだ商品ですが、Coconuts BiscuitやDonuts Biscuit、Crackerなどサンドで使用するお菓子は様々。

 

ジャムの種類はパイナップルだけ。サムットサコーン県の特産品でもないようだ。

原材料は小麦粉45%、パイナップルジャム40%、砂糖11%、パーム油3%、ヨウ素添加塩0.2%。”The お菓子”といった材料ですね。

 

Chat GPTにこの原材料から作れる料理について聞いてみたところ以下の回答が得られました。

まさかのパイナップルケーキ。確かに作ることができそうだ。

でも食べたことがある人なら分かるだろうが、ビスケット感は一切ない。ベーキングパウダーが欠けているのだろう。Chat GPTはまだ発展途上段階の様だ。

 

それでは実食。

ボトル内にパンパンに詰められたビスケット。合計20個以上はありますね。

何を模したのかは分からないですが、上下左右の対称性をもったデザイン。中にはサンドされたジャムがはみ出しているものもありました。これは嬉しい。

 

食べた時期が1月だったということもあり、ジャムが冷えて固まっており粘度が高い。

ビスケットのサックっとした食感との落差が激しく、ビスケットがパサつくように感じてしまいました。(=ジャムとビスケットが独立した味になっていた。)

オーブン等で温めたりしてから食べると、ビスケットとマッチして美味しく食べれたと思う。

 

50Bくらいで買えて、癖のない味ですので万人受けするお菓子でしょう。

密閉されており、焼き菓子と言うことで日持ちもするかと思いますので是非食べてみたはいかがでしょうか。

 

ジューガンマイクラップ

 

yumyum The Grilled Chicken Hot&Spicy Flavour Stir-Fried Noodles 2

先日に続いてyumyumのインスタント麺ガイヤーン味を食べてみました。

前回は商品自体の味を楽しむために、アレンジはしませんでしたが、あまりに美味しくなかったので自分で味付けしてみることにしました。

 

使用した具材は卵、人参、長ネギになります。玉葱が人参に変わっただけですね。「ガイヤーン味なら鶏肉など使えばいいじゃん」という意見には目をつむります。

人参は短冊切り、葱は輪切りにして卵と一緒に炒めていきます。ここにキャベツ炒めて入れるだけでも美味しそう。

 

今回味付けに使用するのはオイスターソース、シーユーカオ、ナンプラーの3種です。キングダムでいう三大天といっても過言ではないですね。

オイスターソースはその名の通り、原材料は牡蠣が関係しております。

私が使用しているのはユウキ食品の商品ですが、成分は牡蠣エキス、砂糖、果糖ぶどう糖液、食塩、醸造酢、酵母エキスパウダー、増粘剤、カラメル色素...etcとなっております。残念ながら牡蠣は入っておりません。

一般家庭に流通するような安価なものですので、当然ですね。

実は本格的なオイスターソースは自家製でも簡単に作れるようです。茹でた牡蠣(加熱用)をニンニク、砂糖、玉葱、塩、醤油と一緒に煮詰めて、ミキサーにかけて濾すだけという簡単な手順。

1週間ほど日持ちもするようですので、野菜炒めとかに使えそうですね。本格的に料理をするなら調味料からというやつです。

でも今日は市販のソースを使います。麺に各調味料を小さじ1杯ずつ加えて炒めていきます。オイスターソースの良い香りがしますね。

ソースを加えると焦げ付きやすくなりますので、放置は厳禁です。一応、ガイヤーン味という商品なので、渋々ガイヤーン粉を加えて完成です。

 

少々塩辛くなってしまいましたが、前回作った時よりも美味しい。やっぱガイヤーン粉は要らなかったかな。調味料が付いた麺を食べている感じが拭えません。

タイを訪れたときにMAMAのインスタント麺を使用した料理を提供している屋台があったので、現地の人がどのような味付けにしてくるか確認しておけばよかったな。

次作るなら肉を入れよっと。

 

ジューガンマイクラップ

yumyum The Grilled Chicken Hot&Spicy Flavour Stir-Fried Noodles

タチヤで購入したyumyumヌードルのガイヤーン味を食べてみました。タイのカップヌードルは美味しくありませんが、袋麺は比較的美味しいので期待値は少し高め。

大袋の中に5つの袋麺が入っていました。

製造元はWAN THAI FOODS INDUSTRY CO.,LTD.で、輸入元は奈良県生駒市にあります(株)インターフレッシュになります。

残念なことにGoogle mapでは建物の外観が確認できず。

生駒には山仲間である”ニキ”が生息しておりますので、家へお邪魔した時にでもどのような会社か確認したいですね。

泰国製造の”製”が”制”になっていることから、中国ラベリングに対応している商品であることが読み取れます。

また、持続可能なパーム油に関する円卓会議(Roundtalbe on sustanable Palm oil)を意味居する「RSPOマーク」が認証されておりました。

アブラヤシから採取することができるパーム油ですが、世界で最も生産されている植物油になります。アブラヤシの生育には高温湿潤な環境が必要なため、東南アジアを中心に育てられております。特に生産量が多いのは、インドネシアとマレーシアですね。

 

パーム油は需要が多いため、インドネシアやマレーシアでは農園拡大を進めるわけです。しかし当然拡大による影響が出てきます、それが先住民との争いや生物多様性の損失、農園で使用する農薬や化学肥料の流出です。

代替となる油はありますが、敷地面積当たりの生産量が多いのがパーム油の特長の1つでもあるので、むしろ農園拡大に拍車をかける形となってしまいます。

 

上述した背景を踏まえて、パーム油の流通の促進や影響評価を目的に設立された組織こそ「RSPO」です。

RSPO認証マークはサプライチェーンの形式により4種に分類されますが、今回の商品はミックスRSPOでした。簡単に言うと認証油だけでなく、非認証油が混合する物流ですね。一つのロゴにも意味があって案外面白いものです。

 

それでは調理開始です。

使用した具材は、卵と玉葱、細葱と最低限。しんなりするまで炒めます。葱を入れるのは早すぎたかな。

そして真打である麺の登場です。ギトギト油と粉末調味料が身体に良さそう(白目)

茹でた麺に粉を振りかけます。本当に美味しそうには見えない。

 

炒めておいた具材とからませれば完成です。

ガイヤーン味ということですが、一切しません。鶏皮のパリッとした触感、ニンニクで焼き上げた香ばしさもないですね。油でギトギトになるところは一緒ですが、鶏から染み出した油ではないので、風味もありません。

やっぱり日本の袋麺は美味しいと再確認できました。(食べるたびに言っております・・・)

今日は2袋食べましたが、まだ残り3つもありますね。料理をする気がなく、胃袋に何か詰めておくかと思ったときにでも消費しようと思います。

 

ジューガンマイクラップ

 

タイ旅行最終日(2024/01/14)

16日間の長い旅行も最終日を迎えた。今日はほぼ1日移動日となる。

 

しかし朝からとんでもない目にあった。何と泊まった宿のベッドに流行りのトコジラミがいたのだ。ベッドのシーツに血だまりができており、違和感を覚えて壁をみたら2匹張り付いていたのだ。

トコジラミの存在は気にかけており、寝る前にシーツの上や周りにいないかを見ていたのだが、見つけられなかったようだ。

ベッドフレームと壁との間にできる隙間に逃げようとしていたので、巧みに人間に気付かれない場所に潜んでいたのだ。血を吸って膨らんでいたこともあり、サイズはボールペンの先より大きかった。

一匹は潰すことができ、中から血が出てきた。残念ながらもう1匹は逃げられてしまった。長ズボンだったことが幸いし、足は噛まれなかったが、肘を噛まれてしまった。

おそらく初めて噛まれたからか、アレルギー反応は出ず、尋常じゃない痒さにはならなかった。それでも蚊に刺されたように痒く、帰国後は4~5か所が腫れてきた。

 

Booking.comの口コミではトコジラミの被害報告はされていなかったが、Google mapでは報告があがっていた。事前に確認できていたら回避できたのだろうが、時すでに遅し。

最終日にして、朝から散々な目にあってしまった。安宿の予約時には複数サイトの口コミをみておくのがいいだろう。

 

朝ご飯は宿についているものを利用した。トースト1枚とコーンフレーク1杯、ビスケット8枚、そしてトコジラミだ。

 

ファラン達も目覚めたようで、横でトーストとコーンフレークトコジラミを食べ始めた。相変わらずセクシーな服装であるが、トコジラミの被害には遭ってなさそう。完全に私のベッドがハズレだったのだ。

 

朝食をすませ、チェックアウトしてPayaThai駅へと歩き始めた。空港線の始発駅ということもあり、トラベルバッグを持っている人を多くみたが、無事に座ることができた。スワンナプーム国際空港までは45分ほどである。

スワンナプーム空港はやはり広い。

空港では追い飯ならぬ、追い土産としてThai Royal Project専売店にてピザトーストチューブと苺ジャムチューブを購入した。出国審査後の土産売り場は基本的に高いので、最後の買い物だ。あと、試食は忘れずに。

 

搭乗手続きを済ませて、空港内を散策したりした。ヤックたちが龍を掴んで綱引きをしている、これは間違いなく胴体が千切れるやつ・・・

私のタイ人の彼女(妄想)

搭乗時間が近づき、Final Callの表示になったので慌てて搭乗ゲートへと向かった。しかし、Air Asiaは搭乗ゲートまでシャトルバスで向かう必要があったのだ。タイミングよく到着したシャトルバスへ私を含めてのんびりした人の集まりが乗り込んでいく。

 

そして駆け足でゲートへと向かう。シャトル便が到着した建物では象のオブジェが出迎えてくれた。

構えてる免税店はどこも閑散としていた。そもそも免税店で爆買いするような人たちはLCC便を利用しないだろうから不思議ではない。

 

「XJ610便のお客様はいますか?」とCAさんがパネルを持ってあるいていたので、「Yes, I am」とJOJOのアヴドゥル顔負けの返答をしたら、「はやく向かって!」と急かされた。

毎度Final Callギリギリで乗れているが、いつか痛い目に合いそうだ。もう数分もすれば飛行機は関空に向かって飛び立つ。それは同時に、タイを飛び立つことを意味する。

お世話になったタイへと感謝を伝え、目を瞑ると、安堵からかそのまま3時間寝てしまった。そのため、関空まではあっという間に到着したように感じた。

関空ではNARUTOとSASUKEと呼ばれる全く忍んでいない忍者が出迎えてくれた。

 

南海戦から御堂筋線、新幹線へと乗り継ぎ、関空から名駅へ戻った。名駅に来ると帰ってきたと実感する。日本は空気が美味しく、道もきれいである。タイとは20℃以上の気温差があるはずだが、不思議と寒さは感じなかった。

 

駅にはエミタさんが車で迎えに来てくれていた。

車内でトコジラミの一件について話すと、家に帰宅して早々に上裸にさせられ、衣類は全て乾燥機にかけられた。眠たかったが、最優先でトコジラミチェックしながら荷物整理をした。

一通りの整理が完了したら、夕飯を食べた。そういえば今日は昼から何も食べていなかった。お餅と椎茸、ひじき、白菜の煮物、ニンニクの漬物と日本食ばかりだ。何より醤油が美味しい。

 

タイ料理は美味しくてずっと食べていたいが、最後に自分が戻るのは日本食なのだろう。幼少期より食べ続けるということにより、脳へ味が刷り込まれているから逆らえない。駐在の人が日本食の店に頻繁に行く理由も理解できる。

今回の旅行では良い経験ができ、タイ北部について多少は知ることができた。しかしプレーやパヤオなどまだ行けてない場所が数多く存在する。タイ南部に関しては、行ったことすらない。タイ料理も種類が多くて食べきれない、どうしても胃袋と日数にて制限される。

他にもやりたいことは数多く存在する。例えば、モンゴルの大草原の単騎行、パックラフトでナイル川を下り、自転車でのルート66を横断だ。

 

いずれをやるにも言語は一つの助けになると感じた。旅行を終えてから、この記事を書いている現在に至るまで何とか学習を継続できている。効果が出ているのかは分からないが、まずは続けることから始めている。

 

最後となるが、今回の行動を許してくれたエミタさんには感謝である。タイへの熱はまだ冷めていないので、今後も行くと思います。

 

コップンクラップ

タイ旅行15日目(2024/01/13)

6:10起床。遂にバンコクへ入り、6:48にクルンテープ駅[Krung Thep Aphiwat]へと到着した。降りる駅が間違っていないか駅員さんに確認したところ、「ここで降りな」ということなので間違ってはなさそうだ。

日本では東京駅に該当するのだろう、広い構内であるが、飲食店が一切ない。電車駅ではあるが、空港のような印象を受けた。

駅前にはTAXIが待機しており、「メーターTAXI」と駅から出てくる人に声掛けをしている。この光景をみると東南アジアに来た感じがする。

GlabやBoltの台頭により、TAXIも観光客狙いのぼったくり商売がやりづらくなっているのだろう。近々この光景が消滅してしまわないか心配だ。私は平成生まれ故、平成~令和時代のタイしか知らないが、昭和や大正、それ以前のタイの光景はどうだったのだろうか。それこそ日本の昔はどのような光景だったのだろう。

歴史を遡って見ることは、資料としては可能だが、直接見ることはタイムマシンが無い限り不可能である。これは万人に共通の物理法則である。

この時代のタイに戻ることは二度とできず、この瞬間にこの場所で、この景色をみているは世界で私だけなのだ。目に焼き付けておたい。

Blue LineからGreen Lineへと乗り継ぎ、Ratchathewi駅にて下車した。駅には芸人の小藪に似たアイドルの旗が掲げられていた。この小藪、タイではよく見る。

駅から徒歩5分ほどの距離にある宿「ピントホステル」へと立ち寄り、荷物を預かってもらった。バンコクチェンマイよりも暑いので、荷物を持って歩き続けるのはしんどいので助かる。

 

無性にカオマンガイが食べたくなり、「インディーカオマンガイ」へ散歩がてら歩いて向かった。30分ほどの距離だが、見知らぬ土地を歩くのは楽しい。でも北タイと比べると排ガスの匂いを強く感じる。

 

お店は朝から大盛況である。

カオマンガイトムとカオマンガイトートを選ぶことができるが、鶏の味が分かりやすいカオマンガイトムを選択した。

値段は50Bで、豚の血ゼリーと白菜スープが付いてきた。スープには鶏の肝が入っており、鶏の出汁が出ていた。よくある化学調味料の味が強い鶏ガラスープとは異なっていた。白菜の酸味が少し感じる。

鶏肉は少し固め。ご飯には鶏の出汁がしっかりと染み込んでいる。この店は鶏肉よりもご飯が美味しいと思う。

その後はボーベー市場に安いタイパンツを探しに向かった。歩いて20分ほどの距離だし、道中にあるマハナーク市場にも立ち寄りたかったのだ。

マハナーク市場では果物が中心に売られている。

旬なのだろうか、特にスイカとココナッツ、ジャックフルーツの取り扱いが多く、その量に度肝を抜かれた。周辺にはココナッツ特有の甘い香りが漂っていた。一体どこから仕入れてくるのやら。

 

どの果物も異常に安く、購買欲をくすぐってくる。そんな中、「Coconut home」なる店が目の前に現れた。

これは入店するしかないと、大量のココナッツが背中を押してくれた。

ココナッツミルクスムージー(40B)を購入。お店もきれいだし、その場でココナッツをカットして作ってくれるので新鮮だ。練乳が入っており、味は少々甘めであるが、甘党には気にならないレベル。飲み歩き用の取手が、とってもオサレだ・・・

 

ココナッツスムージを飲みながら、ボーベー市場へと向かった。自分を内外からみてもタイを満喫しているオジサンにしかみえない。道には果物を入れる籠や割れたジャックフルーツが置かれていた。

 

半年ぶりのボーベー市場はあまり変化はなかった。ボーベータワーの内部は相変わらず迷路のようで、リングワンダリングしていた。結局タワー内に目ぼしいお店はなく、タワーを取り囲んでいた出店にてタイパンツを購入した。

 

その後は水上船にてHua Changまで行き、MBK Centerへと向かった。MBKセンターにはコピー品を堂々と販売しているフロアがあり、その実態を確認したかったのだ。

 

MBKセンターの見た目は普通の商業ビルだが、4Fは異質を放っていた。踏み入れてすぐに香港の重慶マンションのような雰囲気を感じた。

 

スマホ修理や家電の中にコピー品が普通に混じっている。今の一押し商品はAir Pods Proのようである。どのお店にも手書きで書かれたカスタマーの感想が掲示されており、これを見せることで本物だと思わせて購入を促すのが商法のようだ。

タイではあるが、店員の大半がインド系の顔立ちをしており、片言の日本語で話しかけてくる。やはりこの手の商売はインド系の専売特許なのだろう。

Air Pods Proはノイズキャンセリング付きで1050B、ノイズキャンセリングなしで800Bであった。もし本物なら破格の値段であった。

どの店も、実際にスマホと繋いで動作確認を勧めてくる。実際に使用してみたが、音を聴くのには何ら問題はない。

また、接続するとスマホに現れる「Air Pods Proとリンクしている」画面を強く押してきたり、シュリンクされた箱をみせてきたりして本物であることをアピールしてくる。

どのお店も同じ営業をしてきたので、あとは各店で価格交渉するのがよいだろう。Air Podsだけでなく、iPhoneiPad、Andoroidなど様々な種類の商品を扱っており、見ているだけで面白かった。

 

MBKセンターを出てからは、「Siam Pandan」にPandan Cakeを買いに行った。ずっと気になっていたお店である。9個入りで35Bと安い。

生地はモチモチしており、焼いてからあまり時間が経っていないのか温かい。甘さは控えめだが。高架下の椅子に座っていると、パンダンの香りに誘われてか知らないが、鳩が寄ってきたので追い払った。

 

その後はChatuchak Weekend Marketへと行ってみた。以前訪れたときは18:00を過ぎており、閉まっている店も多かったが、昼間はどうなっているか見てみたかったのだ。

BTSのMoChit駅から徒歩で約400m歩くとWeekend Marketへ入ることができる。前回訪れた時の倍以上の活気があり、駅からMarketまでには長蛇の列となっていた。

 

それにしてもバンコクは暑い。喉が水を欲していたので、ロンガンジュースを飲んでみた。甘さは殆どなく、初めて口にする味である。美味しいとは思えなかった。

ちなみにロンガンとは日本では龍眼と表記され、種子が龍の眼に似ていることからこの名が付いている。ライチの仲間のようであり、メロンに似た味がするとか。

 

Chatuchak marketはワニの剝製や男性器型のバルーンを持って写真撮影しているタイガールズやらで何でもあり状態だ。

 

人混みに揉みくちゃにされ、疲労困憊となってしまったので、オートーコー市場へと逃げ込んだ。

昼時だったので、何を食べようかぶらつき、屋台でRoasted Chicken Shiitake riceを注文した。朝に続いてカオマンガイだ。ご飯がシイタケご飯というところがポイントだ。

キュウリは水気がなくて美味しくなかったが、鶏肉は軟らかくて食べやすかった。期待のシイタケご飯だが、香りがなく微妙。スープ無しで60Bと割高だった。

 

食べ終わると突如眠気に襲われ、10分ほど気を失ってしまった。治安の悪い国であればスマホや貴重品を奪われていただろう。ここがタイでよかった。

 

どうやら暑さで身体が参っている様子。セブンで炭酸飲料を飲んでスカッとしようとFANTAの「?味」を買ってみた。どうみても地雷臭しかしない。

飲んでみたら予想通り地雷だった。甘ったるく、人工的な甘さなのでスカッとするところか、モヤッとした。

宿へ戻ろうとMoChit駅に来たが、チケット売り場と改札が大渋滞を起こしている。隣駅のSaphan Khwai駅まで歩き、そこから宿へと戻った。

 

荷物を受け取り、チェックインをする。白と茶色基調の宿で清潔感がある。部屋はRoom1の突き当たって右手にあるベッド上段であった。

 

日が暮れ始めたところで、お土産を買いにBIG C Ratchadamri店へ向かった。大都会バンコクと今回メインで訪れた北タイとは真逆の雰囲気を持つ。

やはりバンコクのような大都会よりもチェンマイのようなこじんまりとした都会の方が落ち着く。北タイは気候も涼しく、過ごしやすいというのも良い。

夕飯は安くて美味しいと噂のCentral Worldのフードコートへ行ってみた。現金は使用できないようになっており、事前にカードにチャージしてもらい、そのカードで支払うシステムになっている。まずは300Bチャージしてみた。

 

タイで過ごす最後の夜ということもあり、ビールが飲みたくなってしまった。フードコートでは扱っていなかったので、同じフロアにあった酒屋にて「ARCHA」という馬の意味を持つビールを購入。

本当はCarabaoのビールを飲みたかったが、冷えていなかったのだ。やはりビールはキンキンに冷えていなかったので、止めてしまった。

夕飯は好物のガパオライス(Crispy pork and basil rice) にした。適当に選んだ店であるが、バジルの香りもしっかりとあり、肉感も強く美味しかった。味付けは少し辛かったが、ビールに合うのだ。

ARCHAは癖が全くなく、飲みやすかった。むしろしゃびしゃびで味気ない。でも味気ないことが味という、東南アジアらしいビールである。

タイの最後の夕飯というワードに押され、追加でカオソーイを注文した。しかしARCHA同様に水っぽい。カオソーイはココナッツの甘みとカレーの濃厚さ、鶏の出汁が混じるからこそ美味しいので、薄いととたんに不味く感じる。

トッピングのキムチや赤玉葱は最初からスープに入れられており、味変のマナオも付いてこなかった。麺にこしはないし、大外れであった。

受付でチャージ残額を返金してもらい、Big Cへ向かった。

途中にあるApple正規店へ立ち寄ってみたが、やっぱりApple製品はシンプルでデザインがよい。店舗も洒落ている。徹底したデザイン、クラウドをハブにしてApple製品をリンクさせるというジョブズの考え方も素敵である。ティムクックになってからは手のひらに収まらないiPhoneやらカラフルなデザインが出たりとジョブズが生きていたら激怒しそうなことばかりされている。専らAndoroid、Microsoftユーザである私であるが、価格が安かったら鞍替えしてみたい。どうでもいい情報だが、私は林檎より梨派である。

Central World前には大量のピカチュウが発生していた。可愛い、個体値の高いピカチュウはどれだろうか。落書きをしていいオブジェがあったので、似顔絵と共に「I love Thailand」のメッセージを添えておいた。今では”観光地に相合傘と共に名前を添える発情カップルと同じ行動をしていた”と自省している。

 

Big Cでは1時間くらい物色し、お菓子やコーヒー、ジャム類などを中心に買い込んだ。ザックに収まるか心配な量であった。

宿へ帰ってから詰めてみたが、RAIPENのザックは縦に伸びるのだ。無事に収めることができた。シャワーを浴びて牛乳を飲んで寝床へ着く。

 

明日で長かったタイ旅行も最終日だ。まずは確実に帰国することを優先し、残りの時間は飲食を楽しみたい。

 

ジューガンマイクラップ

 

 

 

 

 

 

 

 

タイ旅行14日目(2024/01/12)

7:15起床。今日はチェンマイからバンコク寝台電車で移動する日だ。とはいえ、出発は18:00なので時間は十分にある。

 

朝ご飯を食べたかったが、残念ながらここの宿には朝食サービスがない。昨日買った牛乳に砂糖を入れて飲むことにした。脳に糖分が渡り冴えていく。冴えたといってもその辺にいる人間の平常運転くらいですが。

軽くストレッチをして、「Go Gym」ではなく「Goldman Gym」へと行くことにした。

TVアニメ"ダンベル持てますか?"ではGoldをSilverに変えたシルバーマンジムが登場するが、チェンマイではGoldから"ld"を取り除いたようだ。受付にて名簿に名前を書いて60B支払う。

 

タイに来てから3施設目のジムになるが、最も設備は充実しており、機材も新しかった。驚いたのはジム内にムエタイのリングやサンドバッグが設営されている点だ。

 

レーニング後には高たんぱく、ヘルシーな食事を提供してくれるカフェまで併設されている。これが日本で近くにあったなら月パス、いや、年パスを払って通いたいと思えるジムである。プロテインボトルが背景になったGo Gymのロゴがかっこいい。Tシャツも販売していたが、390Bと割高だったので購入は止めておいた。

 

懸垂とチェストプレス、メディシンボールでの体幹トレを実施し、昨日食べたムーガタでのカロリーを消費した。ゴリゴリのマッチョ達を横にトレーニングをするのは集中できますね。何事も環境は割と重要だと思う。

エアコンはなかったが、この時期の早朝であればチェンマイであっても涼しくトレーニングすることができる。筋肉も喜んでくれたので、Lotusにてプロテインを買って宿へと戻った。

カロリーを消費したらどうするか?そう、カロリーを取ればよいじゃないか。ということで朝ご飯を食べに「カオソーイメーサイ」へと向かった。

しかしまたしても開店していない。1月5日に来た時と全く同じ状況である。この店とはどうやら相性が悪いようだ。

でもどうしてもカオソーイが食べたかった。調べたところ、宿の近くにも人気店があったので、宿にバイクを停めて早速向かった。

チェンマイの交通量は多く、多少強引に渡らないと一生渡ることができない。現地の人の動きに合わせることで、渡ることができた。

店名は「カオソーイクンヤーイ」で、25組くらい待つこともあるとか。

朝は空いているのか、待たずに注文することができた。日本でいうとこの、朝からラーメンを食べることになるので当然ではある。

 

注文して5分ほどで料理にありつくことができた。マナオと赤玉葱、高菜キムチはマストである。ここのカオソーイはチキンレッグが入っており、食べ応えがある。身は軟らかくて美味しいが、個人的には一口サイズの肉が入っていた方が好みだ。「チキンレッグが入っていないと、カオソーイと言えない教」に入信している人も多くいるので、口に出さない方が吉である。

 

スープはココナッツ成分が少ないのか、水っぽく感じた。味はチェンライの「ラーンポージャイ カオソーイガイ」の方がよかった。揚げ面も平麺も量が少なかったので、人気の割に微妙というのが率直な感想である。

 

宿へと戻り、スマホの充電だけして11:00にチェックアウトした。

どこに行こうか悩んだが、海老釣りをしに「Pornchai Shrimp Fishing Pond」へ行くことにした。チェンマイ市街地からR108を南下し、サムン交差点を右折すると到着することができる。特に道に迷うことはなく、25分ほどで到着することができた。

12:00開店だったので、それまでは全く相手にしてもらえなかった。生け簀の横に腰かけて時間を待った。

 

時間になったので受付を済ませ、釣竿を受け取る。特にやり方の説明はなかった。チェンマイ市街地から約30分も離れたら、英語とは無縁になるのだろう。

特別な技量も要らんだろうと針に肉を付けて垂らすこと30分。

一向に釣れない。そもそも当たることすらない。後から来た地元のおじさんは、My 釣り竿を取り出し、早々に海老2匹と蟹1杯を釣り上げていた。

いくら自分が初心者とは言え、ここまで釣れないことがあるのだろうか。何かがおかしい。

その時、受付のお姉さんが「More Big Size」と言いながら私の釣竿を取り上げた。そしておもむろに餌をはさみで切り始めた。そうか、餌が大きかったのか。More Big Sizeの意味をようやく理解した。

「私はブラックバスを釣りに来たんじゃない。海老を釣りに来たんだ。海老で鯛を釣るのではなく、豚肉で海老を釣るのだ」と胸に刻み、釣りを再開した。

経つこと10分。ついに海老を釣り上げることができた。しかし、残念なことに片腕を失った海老であった。

でもこれでボウスはなくなったので一安心。ここから入れ食いになると思っていた。しかしそこまで甘くはなかった。

結局2時間釣りをしたが、釣果は2匹。想像だと食べきれないほどの海老を釣り上げているはずだったのだが・・・

 

この店に限らず、タイの海老釣り店ではその場で調理してくれる。(調理費は必要)

持って帰るわけにもいかないので、焼いてもらうことに。

「焼いて欲しいのですが」と海老を持って食べる仕草をした。最初は「この量で?まじかよ?」と渋い顔をされた。けれどこれがイエローモンキーの実力なので仕方ない。

 

海老焼きヒーターなる設備を立ち上げ、網の上に海老を置く。置く前には絞めていた。

ヒーターが熱くなり、海老のタンパク質が変性。アスタキサンチンが表層へと出てくる。海老から水分が抜け、からっと焼けてオレンジ色を纏った。涎が止まらない。

 

早速食べてみた。身はだいぶ縮んでしまったが、はち切れんばかりにプリプリとしている。塩ではなく、ナムチムを付けていただいた。自然の恵み、いや、人工の恵みに感謝である。

 

流石に2匹だけだと3分ほどで完食してしまった。正直もっと釣りたかったな。

長方形の生け簀であったが、四隅でよく釣れていた。次回海老釣りするときは、ポイントを定めて狙っていきたい。あと肉を細かく切ることは忘れてはならない。

しかし、途中でシンハービールを飲みながら釣りに参加していたお姉さんがやけに色っぽかった。ここまでの色っぽさを感じたのは初だ。

結果は芳しくなかったが、十分に楽しむことができた。帰り際に釣りをしていたオジサンが「Fun?」と聞いてきたので、「Good」と返した。ここはタイ人にとっての憩いの地のようだ。そんな場所にお邪魔することができてよかった。

到着したときは人っ子一人いなかった釣り堀も、気付けば大盛況だ。

チェンマイ市街に向けてバイクを走らせ、マンゴスクーターにバイクへ。店員さんより外観チェック(特にフロントフェンダー)とバイクの動作確認を受ける。特に問題なく返却することができた。この旅行でバイクに乗るのはこれで終わりだ。事故なく走れたのでまずは一安心。

 

昼は海老2匹しか食べていないのでお腹が空いてきた。ニマンヘミン辺りを歩くも、特に入りたい店がなかった。トイレにも行きたくなってきたので、時間は早いが、チェンマイナイトバザール向かうことにした。

Grabでバイクを呼び、待つこと5分。予測経路の反対からやってくるではないか。つまり、バイクは逆走してやってきたのだ。

「Police?HaHaHa」と笑っていたが、ヘルメットは渡してくれたし、運転も丁寧だ。バイクにニケツすると運転の仕方がよく分かる。車間を糸を針穴に通すように抜けていくのだ。

自身の運転を振り返ると、車の流れに乗ることばかり意識しており、すり抜けは殆どしなかった。このすり抜け技術が運転時間に直結するのだと感じた。

 

チェンマイナイトバザールは夜に向け、お店の設営をしていた。この時間帯は勧誘が激しくない。

Big Cに立ち寄ってドライガーリックやマフィンを購入した。暇を持て余し、2023年11月1日にオープンしたというチェンマイ マリオットを眺めたりした。

夕方にこの場所に来てもやることはない。再びGrabバイクを手配し、タイ国鉄 チェンマイ駅へと向かった。

HONDA Scoopiに乗ったオバちゃんが登場した。ヘルメットは渡されなかった。

しかし運転の荒いこと。ブレーキとアクセルが多いし、道が凸凹した壁擦れ擦れの裏道を進んでいく。その分到着時間は早くてよかったが、乗り心地は最悪であった。

 

駅前は交通量も多く、賑やかであった。

 

美味しそうなワッフルが目に止まり、Carrant味を購入。味は木苺かと思ったが、レーズンのようだった。

 

チェンマイ駅にはいたるところに象のオブジェが建てられている。タイらしい駅である。構内には充填ステーションも設けられており、多くのタイ人がたむろしていた。

 

電車の車内販売は高そうだったので、コンビニで買い出し。LaysのMieng Kam Krob Ros味とSour Cream&Onion味を買った。こんな時ぐらいしかポテトチップスを夕飯にはしないので、悪くない。

 

発車時刻の18:00が近づいてきたので、乗り込んだ。

今回乗る電車はNo.2のタイプだ。松竹梅でいう、"竹"に当たる。チェンマイチェンマイのバスといい、最上級を選ばないあたり、つくづく自分は曖昧さを好む日本人だなと思う。

 

7号車の31番が私の座る席である。赤張りのソファーで汚れもなく清潔にされている。タイ国鉄限定の水もついてきた。

寝台列車に乗るのは人生初なのでワクワクしているのを感じる。まだベッドは折りたたまれたままだが、いつ登場するのだろう、どのようにセットするのだろう。想像ばかり先行する。

 

片手にEst Colaを持ち、Laysを食べながら車窓からの風景を眺める。電車の移動と共に、窓に映った夕焼けが後方へと流れ、そして日は沈んでいく。そんな中、私はタイ旅行で流れた時間を振り返っていた。

出発から1時間ほど経過し、Khun Tan辺りを過ぎたらベッドメイキングが始まった。手際がよく、1席辺り約1分で準備されていく。

 

「私メリー、今7号車の31番にいるの」

 

振り返るとメリーさん、ではなくタイ人のお兄さんがいた。あっという間に完成だ。

荷物置き場は天井に網で浮かせる形で存在していたが、ザックをいれることはできなかったので、下段のデッドスペースに置かせてもらった。

脚は伸ばせるし、充電もできて快適そのもの。充電はできるが、電波が悪く、通信は殆どできない。

 

気付けば寝落ちしており、時刻は22:30であった。二度寝して起きたら6:10。夜明けとともに大都市バンコクへ到着することができた。

いよいよ私の旅行も終盤を迎えている。やり残すことがないよう、最後まで楽しみたい。

 

ジューガンマイクラップ

 

 

 

タイ旅行13日目(2024/01/11)

7:00起床。個室だからか、途中で目覚めることはなく熟睡することができた。安宿もよいが、やはり静かな個室で寝ることは休息する上で重要だと思った。

 

明るいと宿の全貌が分かる。各部屋の前にはバイクが止められていた。意外と多くの人が宿泊していたようだ。卓球台やサンドバッグなど夜中にやられると迷惑する機材ばかりある。静かでよかった・・・

 

毎朝の恒例行事、バイクの夜露拭きを行う。歯を磨き、トイレを済ませていざ出発。

サンドバッグに4回ジャブを打ち込む。全盛期のマイクタイソンを一撃できる勢いだろう(適当)

 

パーイを出発して暫くの間は霧が強く、走ると水滴が眼鏡やサイドミラーに付着してしまう。前後方の確認が難しく、路面も滑りかったので危険を回避するため、「Love Strawberry Pai」へと逃げ込んだ。

会社のバラまき用に、大袋に入ったイチゴ味のソフトキャンディーを購入。日本社会に関わる以上は、このような配慮が求められるのだ・・・

9:00頃になり、ようやく霧が晴れ始めてきた。R1095は一度走っている道なので、特に立ち寄りたい場所はない。ひたすら続くカーブによりGを身体で感じながら、ツーリングを楽しんだ。周りには誰もいないので少し大きな声で鼻歌を歌えるのもいい。

 

バイクは自転車と違って自分の肉体を使って走ることはない。アクセルをひねってバランスを取るだけだ。向かい風により知らぬ間に身体は冷え込み、バイクの振動により疲労が蓄積されていく。休憩を兼ねてセブンで遅めの朝ご飯をとった。

セブンと言えばホットサンドだ。「Ham Cheese and Spinach Double Sandwich」を食べてみた。甘いチーズとホウレン草がパンに合う。40Bと気楽に買える価格も魅力的だ。タイ土産としてもよいだろう。

 

セブンから少し走ると、チェンマイへ続くR107へと合流した。

チェンマイまではひたすら走れば到着するのだが、道中や到着後に何をするかはノープランである。

 

元々はエミタさんとタイへ来る予定だったので「Elephant PooPoo Paper Park」で象のウンコから紙を作るつもりだったが、一人で行ってもつまらなさそうだ。

せっかくバイクもあるので、少し遠出して「Pha Chor(MaeWang National Park」へ行ってみることにした。チェンマイ市街地からバイクで約1時間かかり、日本人にはあまり知られていないマイナーな場所だ。

北タイの山岳エリアにいたからか、チェンマイ市街地の暑さが身体から体力を奪っていく。あまりの暑さにガソリンスタンドに併設されていた食堂へと逃げ込んだ。

タイのガソリンスタンドはカフェやレストラン、コンビニが併設されており、憩いの地になっている感がある。

 

ぶっかけ飯のお店であり、20種類以上のおかずが用意されている。トッピングの品数や目玉焼きやソーセージの有無により値段が変わるようだ。

おばちゃんを呼んで、「ソーン」と指2本立てたら私の意図を汲み取ってくれた。おかずを2品選ぶ。"豚肉の高菜炒め"と"鶏肉の唐辛子炒め"を選択した。おかずが、辛すぎるときは「スパイシー、やめておけ」と言ってくれるのでありがたい。

どちらのおかずも美味しいのでスプーンが止まらない。鶏肉の唐辛子炒めはおばちゃんが「Little Spicy」と言っていただけあり、辛い。セブンで購入した加糖牛乳と一緒に食べて辛さを相殺した。加糖牛乳が好きでタイに来ると必ず飲んでいるが、日本のコンビニでも気軽に手に入れられるようにならないかな。

 

チェンマイ市街を抜けると車やバイクの通りが明らかに減る。牛が田んぼにいたりとのどかである。パーチョーに近づくと圏外となるため、GPSを頼りに向かった。

野犬が5~6匹たむろしている場所があったが、50km/hに加速して一気に通り過ぎた。

「糞犬どもめ。人間様の力を思い知ったか。これが文明の力だ!」

 

パーチョーは国立公園なので入場料100Bとバイク代20Bを入口ゲートで支払った。自分が支払っているタイミングをみて、地元のタイ人がお金を支払わずに去っていった。

ゲートのおっちゃんも「Hey!!!」と呼び止めたが、時すでに遅し。車の後ろ姿がみるみるうちに小さくなっていった。おっちゃんはやれやれと自分の方を見て微笑んだ。タイの人はだいたい困ったときはこの反応をする。

 

入場ゲートから約5km走ればパーチョーの駐車場へと到着する。パーチョーのある国立公園全体を見下ろすことができ、タイの広大さを感じ取れる。

駐車場からパーチョーまでは400mほどのトレッキングだ。砂でできた柱に石が埋め込まれた不思議な層をみることができる。沢登りでみたことある景色であるが、初見だろう。

 

そしていよいよパーチョーだ。自然にできた物とは思えない造形で、美しい形をしている。タイのグランドキャニオンと呼ばれるだけある。

他にもパーン・ウン(スイス)などもあり、三重のマッターホルン(鎌ヶ岳)や赤木沢(神崎川)に通ずるものがある。

日本人向けのガイドブックには出てこないだろう場所なので、もしこの記事を見た人がいたら訪れることをお勧めしたい。大抵のガイドブックは象体験やロイクラトン、寺院巡りのみの記載だ。

一見脆そうにみえるが、粒1つ1つは強固であり剥がれそうにない。実際に触ってみたが、全く剥がれなかった。

パーチョーから戻るときに何故かタイ人のおばちゃんに一緒に写真を撮って欲しいとお願いされた。残念ながらBlack Pinkのリサのような若いギャルではなかった。

パーチョーからチェンマイ市街へ戻るとき道を間違えてしまった。普段GPSに頼り切っていることを痛感。

でも道を間違えたことで、偶然にも出店の集まりを見つけた。夕刻時なのでこれから盛り上がっていくタイミングだった。

小学生くらいの少年がアイスクリームを食べている姿をみて、真似して買ってみた。少年の購入していたのは3個入りであったが、私はケチって2個入りにした。残念ながら大人の財力というものを見せつけることはできなかった。

アイスの味はマッチョとバニー抹茶とバニラだ。上からチョコレートと練乳、豆を振りかけてくれた。練乳によってアイスの甘さが消されてしまうが、マイペンライ。甘ければ何だっていいのだ。

練乳がかかっていない部分を食べる。当然、ハーゲンダッツと比べると美味しくない。バイキングなどで出てくる工業用アイスだろうが、食べている環境のせいか、いつもより美味しく感じた。

他には飲食品やTシャツが売られていた。田畑の多い田舎道で開かれているからか、テイクアウト用の料理が多かった。袋の数に圧倒された。

 

その後は走ってきた道をひたすら戻っていく。やはりチェンマイ市街は交通量が多く、気を抜くと事故ってしまう。MAYAのショッピングモール前はソンテウやロットゥー、トゥクトゥクで溢れていた。

チェンマイのお堀周りを走り、本日の宿「About a Bed Hostel Chiang Mai」にチェックインした。この宿がある通りはゲストハウスが立ち並んでいる。チェンマイに長期滞在し、宿も楽しみたいならこの通りに入るとよいだろう。タイ在住の日本人YouTuberであるDKさんが紹介していた「248 Street Hostel」もあった。

 

宿はできてから日が経っていないからか(Google Mapでは2018-2019に建てられている)、綺麗だった。

 

荷物整理をしていたら、日が落ちていたのでムーガタを食べに「チャーンプアック ムーカタ」へと向かった。本日のメインイベントと言っても過言ではない。

ムーカタは2023年の4月から食べたかったのだが、結局今日まで食べれずにいた料理である。

 

お店は大盛況。注文の方法が分からなかったので、その辺にいた店員さんに話しかけてみた。遠くを指差し「チケット」という。どうやら満席で、整理券が必要の様子。

レジ前にいたおじさんに「ヌーン」と指を立てて、チケットを受け取った。チケットを持ち、お店の前で待つこと10分。先程の店員さんに声掛けされた。

席へ座り、ムーカタ鍋に出汁を注いでもらう。食べ放題スタートだ。

食べ放題メニューは豊富で、豚肉や鶏肉、海鮮、麺など多種に渡る。肉は冷やされていないので、衛生面が不安なのでしっかり焼いて食べるのがよい。

タレ(ナムチム)はSpicy、Non Spicy、Spicy&Sournoの3種類あり、自分はNon Spicyを選択した。タレにはニンニクとハーブをトッピングとして加えた。

「さて、肉焼くぞ」と意気揚々に席へ戻るとファランが座っているではないか。どうやら整理券のことを知らないようだ。

「ここは私の席だ!」と伝えるとあっさりとどいて去っていった。ムーガタ鍋へと肉を置く。ジュウジュウと肉の焼ける音がして、肉汁がムーガタ鍋の水受けにある出汁へと流れ落ちていく。ムーガタでは出汁に野菜を入れておき、茹でて食べる。

過去にイサーン地方で食べたことのある緑麺(バミーヨック)も置いてあったので、茹でて食べてみた。ちなみにこの緑色はホウレン草による色なので、化学物質によるものではない。出汁が思ったより濃くなく、ラーメンとして食べるのは微妙だった。

ご飯はカオマンガイのように、鶏の出汁が染み込んでおり、米だけでも美味しい。

でも肉を食べるっていいですね。自分はベジタリアンヴィーガンには絶対になれないと思う。

この店は宿まで歩いて5分ほどの距離なので、今日はChiang Beerを1杯注文。やはり焼肉と言えばビールは欠かせない。グラスに注がれるとかはなく、缶ビールを貰うだけ。

お腹がはち切れんばかりに肉を詰め込み、デザートのアイスクリームを食べて終了だ。

ビール込みで260Bと大満足の夕飯であった。

 

宿の途中にあるチャーンプアック門のナイトマーケットやスイーツ店をみて楽しんだ。でも実はこのチャーンプアック門、2023年のGWにも来ていた。なんとドイステープ行のソンテウに乗った場所だったのだ。昼と夜とで大きく景色が変わるので、最初は全く分からなかった。不思議なものだ。

 

半年前にも寄ったコンビニでヨーグルトを購入。コンビニにはエナジードリンクで有名なCarabaoのビールが売られていた。ラガーとデュンケルがあるようだ。

ヨーグルトは爽やかな味であるが、酸味は少ない。食べやすくて好みの味である。

勿論、ヨーグルトの蓋はペロペロと舐めた。周りに誰もいなくて良かったが、ゲストハウスのファラン達もドン引きものだ。塵も積もれば山となるだ。

 

シャワーを浴び、タイパンツに着替えてベッドへダイブする。明日は何をしようか。

無計画でも焦ることは無い。タイではその辺をバイクで走るだけでも楽しいのだ。

ジューガンマイクラップ

 

 

タイ旅行12日目(2024/01/10)

7:30起床。早起きの習慣が染み付いており、自然と目が覚める。社会人の名のもとに起床時間を制限された結果、自然と目覚める身体が作られてしまったのだ。

 

でもここはタイ。私を制限するものは無く、起きてもやることが無いので二度寝することに。二度寝とは何て贅沢な行為なのだ。

 

7:50に再び目覚め、身支度をしていると聞きなれた言語で話しかけられた。そう、日本語だ。まさか日本人が同じ宿にいるとは思わなかった。どうやら宿のオーナーに部屋に同じ日本人がいるよと教えて貰ったようで、話しかけてみたという。昨日は日本人かと思って話しかけたら、ベトナム人だったそうだ。

どうやら同じ愛知県出身の方で、現在は知多半島で生活している。

チェンマイから時計回りにメーホンソンループをされていた。今日はバーンラックタイとナムロート洞窟を訪れた後、パーイへ向かうとのこと。バーンラックタイorパーイで再開の可能性がある。

 

年齢は40歳ということであった。

それを聞き、ふと自分が40歳になったときの姿を想像した。40歳になっても今のようなゲストハウスを巡る旅行をしているのだろうか?正直している姿は容易に想像できる。

高級ホテルや宿に泊まるのも嫌いではないが、値段に合う価値を見出せない。ホスピタリティがいい、清潔感があるとか言うけれど別に寝たら一緒だと思ってしまう。それよりも誰と一緒に行くか、温かみのある料理が食べれるかが大事だと思う。

 

似た行動をしているのもあってか、気さくで話しやすい人でよかった。一期一会の出会いに感謝し、Instagramを交換した。

 

朝ご飯のカオトムマットを楽しみにしていたが、残念ながら今日はイチゴ味のビスケットとカフェオレであった。贅沢言うなかれ、出てくるだけありがたいですな。

 

バーンラックタイは当初予定になかった場所なので、バイク屋にレンタル期間延長しに行く必要があったが、開店前だったのでメーホンソン朝市へと向かった。

2回目の訪問なので、散歩がてら歩いて終了。5Bでエビペーストを購入した。記録を改訂て気付いたが、宿の冷蔵庫に忘れてしまったようだ。放置されて異臭を放っていないか心配だ。

市場には黄色い豆腐があった。なぜ黄色いのだろう・・・

バイク屋で簡単に延長手続きを済ませて、宿のオーナーに荷物を預かってもらえないか相談したところ、「OK!!!」であった。ゲストハウスの親切さには感謝しかない。

 

ガソリンスタンドにへ給油し、バーンラックタイへ走り始めた。パーイに戻るR1095の途中で曲がり、R4001を北上していくと到着する。曲がる分岐はステッカーが多く貼られた碑が目印となる。

 

R4001は田園風景が広がり、舗装もされているので走っていて気持ちがいい。

でもやはり北タイの朝は冷え込む。バイクに乗ると一層寒さを感じるので、この時期はダウンと羽織りものは必携である。そしてバーンラックタイは標高1800mほどの高地なので尚更である。

バーンラックタイへは1時間ほどで到着した。サンティチョン村と同様、中国国民党の残党の残党にて作られた村で、千と千尋の神隠しで見る街並みがそこにはあった。

夜には赤提灯がライトアップされ、趣のある景色となる。逆に朝は池に霞が広がり、風光明媚な景色となる。できれば泊まりで来たかったが、今更どうしようもないのでこの瞬間を楽しむことにした。

 

 

お茶やドライフルーツ中心に売られており、村の規模を大きくしたメーサロンという雰囲気。茶葉を乾燥させていたり、巨大タンクに入ったドライフルーツが中国を思わせる。お茶の販売価格は安い。

 

地図を見ると分かるが、ミャンマー国境が近くにある。国境や最北端などの境界好きとしては行かざるを得ない。

バーンラックタイの中心部を離れ、国境へ向かうまでの道沿いには民家が建ち並んでいた。ここらがこの村の生活拠点だろう。

国境にはゲートがあり、軍服を着た若い男性が1名いた。ゲートを指さし、「ミャンマー?」と聞いてみたら微笑んで返してくれた。ゲートの近くまでは注意されることなく、普通に近づくことができる。

 

特に鉄格子など遮るものは無いので隙あればミャンマーへ行き来することができそうだ。自分がみているとミャンマー側からタイへバイクでやってくる人がいた。軍服の兄ちゃんに証明書のようなものをみせ、通過していた。一日中ゲートの前に立ち、どのような人が通過するのか観察するだけでも楽しいだろう。

国境ゲートから中心街へ戻ると宿で出会った日本人(タカダさん)と再開した。マントウとお茶を食べていたようで大絶賛されていた。

 

どうやら自分と同じく国境ゲートを目指しているようだ。何故ここまで発想が似るのか。バイクでメーホンソンにいるし、完全に同類である。

 

「良い旅を!」とタカダさんに別れを告げ、その後は街中をぷらぷら観光した。

 

お昼ご飯はカオソーイユーナン(雲南カオソーイ)がどうしても食べたかったのでお店を数件回って探した。

 

お店からみえる景色が素晴らしい。

ココナッツミルクとカレーがベースの一般的なカオソーイと比べ、トマトやニンニク、ピーナッツがベースの味となっている。麺は平麺で、豚そぼろがゴロゴロ入っている。美味しくてリピートしたくなる味だが、これをカオソーイと呼んでいいものなのか。

ラオスにあるカオソーイには納豆がのっているようだし、これまた違う料理だ。

 

もし華やかな女性から「カオソーイ美味しかった」と言われたときは、「雲南カオソーイ?ラオスカオソーイ?」という確認が必要だ。(そもそも華やかな女性から話しかけられる予定はない。商品の営業くらいだろう。)

 

他にも茶葉の炒め物を食べたかったが、行った店舗はどこも作っていなかったので諦めることに。きっと日本でも静岡や西尾あたりで食べれるだろう。乾燥中の茶葉は簡単にみつかる。

バーンラックタイを離れたら、タイのスイスと称されているパーン・ウン(Pang Ung)へと向かう。

途中で道を間違え、30分ほど時間をロスしてしまった。過去の経験から、焦ると碌なことがない(頭に縫い傷やアキレス腱近くに大きく後の残る傷をした)ので慎重に行くことに。

 

パーン・ウンがある村ではカエンカズラが出迎えてくれる。橙色が鮮やかだが、金木犀のような香りはしない。好きだと思える花だ。

 

パーン・ウン湖畔は静寂があり、のんびりできそうな場所であった。お世辞にもスイスとは言えないが、比較的水も綺麗であった。筏を借りて、釣りをすると楽しいだろう。

パーン・ウンには20分ほど滞在し、その後はバイク屋のおじさんがオススメしてくれた珈琲屋「Uncle Pala Fresh Coffee」を訪れた。

 

アメリカ―ノ 50Bを注文して飲んでみた。エスプレッソをお湯で薄めたようなものだが、味が濃くて目が覚める。

 

お店には焙煎所が併設されており、店名の由来となったUncleが豆を煎っていた。見た目や話し方からして、タイ人ではないので英語が通じる。

「どこからきたの?」「日本だよ」「本当に日本人か?髭が生えているじゃないか」と、たわいもない会話をした。

こちらの珈琲屋はゲストハウスも兼ねているので、Uncle Palaともっと話すなら泊まるのがよいだろう。

自分用のお土産として中煎りのアラビカ豆 250gを購入した。290Bと普通にいい値段する。日本に帰ってからの楽しみが1つ増えた。

14:30までダラダラと過ごし、メーホンソン市街地に向けて再出発した。一度走った道なので無心に走る。途中で集中力が切れ、ウトウトしたが何とか持ちこたえることができた。

 

まずはJD BIKEにてバイクを返却。2日間と短い期間であったが、お勧めの店を紹介してくれたりと親切な対応をしてもらった。おじさんと「Have a nice day」と握手を交わし、バイク屋を去った。ぼったくりとかそんな様子は微塵もなく、ただただよいお店であった。

宿に預けた荷物を回収する前に、手土産としてセブンイレブンにチョコレートフラッペを買いに行った。店に入ると、昨日の店員さんが「また来たぞ!」という顔をした。顔に出るタイプなので、話しかけやすい。

宿にてオーナーへ購入したフラッペを渡し、荷物を回収。メーホンソンバスターミナルへ歩き始めた。30分強の散歩である。

 

散歩の途中にLotusに立ち寄り、店を出たところ、買い物袋を持ったJD BIKEのおじさんとまさかの再開をすることに。

「今からどこへ行くのだ?」と尋ねてきたので、「バスターミナルだよ」と答えると、「バスターミナルまでバイクで乗せてってあげるよ」と提案してくれた。

言葉に甘え、バイクの後ろに乗り込む。まさかつい15分くらい前に乗っていたバイクに乗せてもらうことになるとは・・・

10分弱でバスターミナルには到着した。それなりに距離があったのでよかった。タイの人の親切さには感謝で一杯だ。再会記念にツーショット撮影。

バスターミナルの周辺には特に何もないので、待合椅子に座っていたら、エネルギッシュなおばちゃんに「パーイに行くのか?ここに座ってな!」と話しかけられた。半ば強引におばちゃん近くの椅子へと座らさせる形に。

 

「酔い止めはもう飲んだのか?」「バスで食べるお菓子は買ったのか?」と熱い営業をかけられる。酔い止めはもう飲んでいたので断ったが、お菓子の方は押しに負け、タマリンドに砂糖が振りかけられたものを3本購入した。20Bなので可愛いものである。

砂糖がまぶしてあるが、タマリンドの酸味が甘さを打ち消す。口が寂しい時にはいい。

営業が終わると歌を歌い始めたと思いきや、突然「どこから来たのか?」と話し始めた。

「日本からだよ。イープン」と答えると、周りのおじさん達に「イープン、イープン」と話しかけている。

日本人はそんなに珍しいのだろうか。確かにバイクでメーホンソンへ来る人は多いだろうが、バスで来る人は少なそうだ。

「サワディーカーは日本語でなんて言うんだ?」と聞いてくるので、「"こんにちは"だよ」と教えると、繰り返し声に出して発音していた。

出川Englishではないが、教えてもらい、すぐに繰り返し発生する姿は見習うべき姿である。エネルギッシュなおばちゃんから元気をもらい、17:00発の帰りのバスへ乗り込んだ。

 

バスの隣はタイ人の若い女性だった。シャンプーだろうか、独特の香りが漂う。耐えられない匂いではなくてよかった。

ここからは2.5時間のロングドライブである。酔い止めも飲み、RED BULLのガムも携帯しているので吐くことはないだろう。あとは隣の席の人が吐かなければいい。

メーホンソンからパーイへの道は基本的に街灯がない。18時を過ぎたあたりから道は真っ暗闇へとなる。それにしてもバス運転手の運転の上手なこと。遅い車やバイクがあると煽るような形で、車の半身を反対車線へと出し、一気に抜かすことを繰り返す。

判断を間違えると、正面衝突は不可避だ。乗っている側からすると冷や汗ものである。

途中の検問所にてパスポートを提示する場面があったが、内容は見ず、外観だけのチェックで終わった。明らかに違うと分かるのだろう。

 

休憩所では尿意を解放した。

 

誰も吐くことなく、無事にパーイへと到着。メーホンソンとは違って賑やかな街である。まずは宿へとチェックインをする。

今回泊まるのは「Peace of love Pai」。パリピのような名前だが、中心街からは少し離れており、何と言っても個室で1500円なのは嬉しい。

宿は古さを感じるが、寝るのには不自由ないし、水もトイレもある。荷物を下し、ウォーキングストリートへと向かった。

 

夕飯はがっつりと食べたかったので、「Gorilla cafe and Restraurant」を訪れ、”酔っ払い炒め”こと、パッキーマオを注文。辛さは控えめにした。

 

ベースとなる味付けはパッシーユと変わらず、オイスターベースである。しかし唐辛子がゴロゴロ入っており、辛さ控えめだが十分辛い。

相変わらずボリュームが多く、50Bでお腹が満たされた。ウォーキングストリートではショートタイプのタイパンツを1枚だけ購入。

食後の一服も忘れない(吸っておりません、冗談です)

 

お腹は一杯なので今日は夜食は食べず、歯を磨いて寝るだけだ。

明日はチェンマイへ戻る。パーイの下り坂には気を付けて走ろうと思う。

 

ジューガンマイクラップ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイ旅行11日目(2024/01/09)

7:50起床。昨日は寝落ちしてしまい何時に寝たかは分からない。ただ熟睡することはできた。

朝ご飯は宿の無料朝食を食べることに。そして嬉しいことにもち米とバナナをバナナの葉で包んで蒸したお菓子「カオトムマット」があるではないか。

早速いただくが、ココナッツミルクとバナナの甘みがマッチして美味しい。2つ食べた方が、数に限りがあるし、宿にいる人数分しか用意されていない可能性があると思い止めておいた。

 

他にはビスケットを食べたが、個包装されておりバターの香りがして美味しい。でも成分表をみるとバターは使用されておらずマーガリンだけ。私の舌はバターフレーバーに見事に騙されたのだ。

 

その後はメーホンソン朝市へと足を運んだ。先日の夕方に来た時とは打って変わって、活気で溢れていた。野菜の山、新鮮な肉と血、雑貨など多くのお店でごった返していた。

 

車を荷台代わりに使用しており、東南アジアらしい光景。野菜も美味しそうだ。

 

出店で豆菓子のような塊が売っていたので買ってみた。タイ語で「ナンポーペイユー」と呼ぶとおばちゃんは言っていたが、食べ方が分からない。調べて食べてみようと思う。※写真はトゥアナオである。

今日はバイクを借りて1日メーホンソンをぶらつく予定だ。宿近くにある「JD Motor for Rent」というバイク屋にレンタルしに向かった。

バイク屋には誰もいなかったので「Hellow」と大きな声を出してみたところ、家の奥から白髪を後ろで束ねた長身のお爺さんが表れた。身体が悪いのか、手が震えており、動作がかなりスローであった。

メーホンソンでの相棒はHONDA Scoopiである。1日200Bであるが、行動範囲も増えるし安い出費である。チンパンジーのステッカーが

カッコいい。きれいなバイクであり、大事に扱われていることが分かる。

オーナーは「ちゃんと動かせるか」「気を付けて乗ってね」と心配の声をかけてくれる優しい方であった。

 

バイクを借りた後は「バーンホゥアイプーゲーン」へ向かった。フアイプーゲーン村はいわゆる首長族の村であるが、最初は行くことを躊躇していた。

人間を面白おかしく見世物として楽しもうという考え方が受けつけないのだ。見物料を払い、珍獣のような目でみて面白おかしく見る行為は同じ人間としてどうなのだと思う。

遡ること約120年には日本でも似たようなことは行われていた。大阪で開かれた内国勧業博覧会にて学術人類館と称して、各地の民族を展示物としていた。いわゆる人間動物園である。当時は日本に限らず、欧州などでも人間動物園なる展示は行われていた。

ただ、類似する行為が今現在も行われおり、その対象となる民族が首長族である。

でも首長族の人たちもそれを受け入れ、観光客が払うお金にて生計を立てている。そう考えると、私たちは彼らを訪れた方が相手のためになるのだろうか。

でも結局は相手がどのように捉えるかである。私たちがゴチャゴチャ言っても想像の域を出ない。実際に村へと行き、話して考えてみようと思う。

そのようなことを頭でぼんやりと考えて走っていた。

 

フアイプーゲーン村まではR3018を進むことになる。途中で何匹か犬に遭遇したが、アクセル全開で走れば容易に通り過ぎることができた。

村への入り口には看板が立てられているので道に迷うことはないだろう。

 

大広場にてバイクを停め、パーイ川に近づくと対岸にいるボートの船頭が気付きて向かってきてくれた。村の入り口には人が何名がいるので、手を振って合図するとよい。

 

入場料と舟代220Bを払い、渡し船にて入村する。お金は後払いである。

ボートに乗る時間は1分ほど。深さは分からないが、川の流れは強いので徒渉は難しそうだ。

 

まだ完全に観光地化はしておらず、完全にアウェイな状況。村には飼い犬が多くいるが、村人との距離も近いので大人しい。

村の全貌を示さした看板。道はシンプルなので見なくても困ることは無い。

 

突き当たりまで歩くと半屋外のNon-formal Education Centerにぶつかる。ここではタイ語ミャンマー語、英語を教えているようだ。

 

小さな図書室もあった。本当にこの土地で生活しているのだ。

このような施設を見ると自分の学んできた環境がいかに充実していたのかよく分かる。知識に対して貪欲である姿は尊敬にあたる。

村には工芸品が売られていた。村に訪れてきた者へと売り、生計を立てているようだ。

 

首長族と言われるが、実際には首が伸びているのではなく、真鍮の首輪を徐々に増していくことで極度の撫で肩となることで長く見えているのだ。そう考えると、撫で肩族と表現する方が適している。

村の中には一部抜粋された論文が掲示されていた。

簡単にまとめると以下である。

38年間首長族の象徴ともいえる真鍮リングを漬けた43歳女性のX-Scan画像を撮影した。首長族は脊椎を伸ばしているとされるが、これは筋萎縮症を引き起こすので不可能である。実は肋骨を押し下げることで、首を長くみせているのだ。写真が示すように肩角度は45°となっている。これは真鍮の重みは数十キロによるものである。そして押し下げによる影響は肋骨のみであり、骨格へは影響しない。

つまり、首の長さはイリュージョンなのだ。

 

X-Scanの写真をみると一目瞭然だ。肋骨が下がっていることがよく分かる。

面白い発見であるが、このような事実を知りつつ、首長族の女性をgiraffe women(キリン女)と表現するのもどうかと思う。

 

村にはトイレもあった。手桶のどっぽん便所だ。寄進をした人達だろうか、魚沼首長友の会の板看板がある。2007年4月吉日の記載有。17年前に作られてたとしたらかなり状態がいい。

 

生活感あふれる集落を進んでいく。

 

精霊信仰(アミニズム)である首長族には珍しく、教会が建てられている。ミャンマーにいた反政府、反仏教の首長族の人が移り住んできたのだろうか。

村を歩いていると広場に出た。どうやら学校のグラウンドのようだ。サッカーゴールが設置されており、KIDS達が遊んでいた。芝生は手入れされており、管理が行き届いている。竹で作られた見晴台があったが、どのように使われているかは不明。

 

KIDS達が私の存在を察知し、「Hellow、Hellow」と声を掛けてくる。向こうからすると珍しい人が来たのだと思う。髭を指さし、何やら言っている。

KIDS達が知っている単語は「Hellow」だけのようで、「Hellow」と返しても後に続く言葉はタイ語なので困ってしまう。

写真を撮らせてもらったら、指ハートをしてポーズをしてくれた。癒されると同時に、こんな離れた村でも流行っているのだと驚いた。そしてスマホは世界を大きく変えた発明なんだと強く感じた。スマホは本当に世の中のあらゆる人を繋ぐハブになっている。

そしてここである疑問を持つ。

ここに住む人や子供は、この地を離れたいと思うのだろうか?

 

東京に憧れて上京する学生がいるように、チェンマイバンコクへ出ることに憧れを抱かないのか。生まれながらにして、特定の慣習に縛られ、閉鎖された空間にいることを苦には思わないのだろうか。自分には想像もつかない。

スマホを持っている首長族の人達もいたので、外部の情報が遮断されているとは思えない。KIDSが指ハートを見せてきたのが良い例である。

振り返ると、村でこの点について尋ねればよかったと後悔している。

 

村では民芸品を扱っており、私が話かけた首長族の方は英語を話すことができたので、片言ながら会話もできた。

「スカーフを織るのにどれくらいかかる?」

「2日間かかる。斜めの刺繍は難易度が高い。コットン素材感で柔らかい」

「これは何に使用する道具?」

「木の実を割るのに使う。買わない?」という具合だ。

自分が民家に置いてあった器具を見ていると、「それで竹を割いて、屋根を作っているよ」と丁寧に教えてくれた。お礼になるかは分からないが、首長の栓抜きを購入した。

 

穏やかな雰囲気の村で、人間博物館という感覚はもたなかった。村の生活感あふれる様子をみることができたのは本当に良かった。

 

ただ、スマホという文明の利器が普及することで、首長族の生活が変わってしまうのが心配だ。眼鏡をするようになり、ストレートネックになる。この村ではそのような現代に毒された光景は見たくはない。

でもこれは私から見た視点だ。首長族がどのように現代文明を取り入れて、変化していくのか。再び訪れてみてみたいと思えるほど素敵な場所だった。

 

帰りのボートに乗って村をでるときに、パーイ川を犬かきして渡る糞犬をみかけた。

そう、奴らは水陸両用なのだ。狂犬病の犬は水が苦手と言うので、病気持ちではなさそうだ。

でも今後は対岸にいる犬にも気を付ける必要がありそうだ。気付いたら後ろにいて噛まれるのは避けたい。自分の中ではもはや糞犬はバイオハザードのゾンビ犬と化している。

 

宿へと戻り、ひと休憩。

用を済ませてスッキリしたと思ったら、紙が無い。タイのジェットウォッシャーでお尻周りはびしょ濡れであったが、仕方なくズボンを上げた。

ロビーに腰かけて、だらけていたら宿のオーナーが流暢な英語で声を掛けてきた。

「どこ行ったの?」 

「Long NeckVillegeです。」

「良い場所だね。どこか行く予定あるの?」

「ノープランですね。オススメある?」

「パーンオンとバーンラックタイがいいよ。2つの場所の距離も近いから、せっかくだから両方行った方いいね。帰りにタムプラ―に寄るルートがオススメ」

 

という感じのやり取りをした。

パーンオンはタイのスイスとも呼ばれており、大きな湖が広がっている。そしてバーンラックタイはメーホンソンを代表する観光スポットであり、行ってみたいと思っていたが距離が遠いと思い込んで諦めていた場所だ。調べてみると2時間くらいで行けるようだ。明日のメーホンソン行のバスを17:00発にしたので行って帰ってきても十分間に合うことができる。

 

「良い情報をありがとう」とオーナーに伝え、昼ご飯を食べに向かった。

向かった先は壁は宿から140mと激近な「Pa Si Bra」である。宿にメーホンソンのローカル食紹介のポスターが貼られており、Chin Lung(肉団子)が美味しそうだったからだ。

 

店内ではおばちゃんとお婆ちゃんが談笑しており、「ポム キン ランチ(ランチ食べる)」と英語混じりのタイ語を伝えると中へ案内してくれた。

おばちゃんが店前に置かれた鍋を開け、「選びな」と言うので、私は肉団子を指さした。

数分で料理は運ばれてきた。サービスだろうか全く注文していないゲーンハンレーも付いてきた。

店のあまりやる気のない雰囲気から、嫌な予感はしたが、ゲーンハンレーの豚は硬く、米はパリパリだ。肉団子はサイウアのように香辛料やハーブの味がついていて美味しかった。水のボトルを1本購入したというのもあるが、あまり美味しくなかったので60Bはちょっと割高に感じた。

 

食べたあとはメーホンソン空港へ行ってみることにした。何と言っても宿の真裏が空港なのだ。行かない方が難しい。

 

空港内はがらんどうとしており、警備員と清掃員、空港スタッフ、そして糞犬しかいない。大半の人間はスマホを弄ってだらけている。スマホが無い時代はどのようにして過ごしていたのか少し気になる。

1時間ほどエアコンのない空港でボーっとしていたが、飛行機は1機も離着陸することはなかった。後で分かったが、バンコク便とランパーン便がそれぞれ1日1便という超ローカル空港であったのだ。

空港を去るが、田舎町故にあまり行く場所が無い。明日の予定を前倒して、タムプラ―(Fish Cave)だけ行くことにした。Google Mapではバイクだと20分で到着すると出てくるが、自分が走ると30分と1.5倍になる。私は40~50km/hで走っているが、現地の人は60km/h以上だしているのだろう。

  

想定通り、30分ほどでタムプラ―(Fish Cave)には到着することができた。

タムプラ―パースア国立公園の一部であり、洞窟にいる魚に餌を与えることで徳を積む(タンブン)ができる。

入り口でお金を払うが、外国人は100Bとちょっと高い。公園内は日陰になっており、気温が29.8℃だったので暑さしのぎにもなる。

 

公園内ではキャンプをすることができる。小川が近く、平地なのでテントを張るのにはよい。メーホンソン市街地も近いの食材買い出しも容易だ。タイ人はピックアップトラックを所有している人が多いので、壮大なキャンプができそうである。

 

小川には魚がうようよと泳いでいる。青魚とレッドテールの2種類存在するが、食べる餌が異なるので縄張り争いをせず、棲み分けできているのだろう。

 

私も早速タンブンのために餌を買ってみた。20B支払い餌の入ったバケツを受け取る。餌といっても青魚用は人間でも食べられる食材ばかりだ。お菓子入りを購入したが、バナナやスイカなどが入っているものもあり、贅沢な魚だと思った。

 

Fish Caveに到着し、穴を除くと高密度で魚が泳いでいた。三密どころではない、コロナ禍であれば小池都知事は発狂して泡を吹いていただろう。

 

試しにお菓子を投げ入れてみる。コポォという音と共に飲み込まれる。小動物が紛れ込んでしまうと命はない。

餌はあっという間に無くなっったが、これで私は徳を積むことができた。普段から人徳溢れる人間と言われているので(適当)、極楽浄土へ行けることだろう。

手軽に楽しめるよい国立公園であった。

 

その後は宿へと戻り、サンセットをみに、ワットプラタートドーイコーンムー(Wat Phra That Doi Kong Mu)へと向かった。こちらはメーホンソンを一望できる場所である。

 

パーイのワットプラタートメーイェンでも同じようにサンセットをみていたが、別にサンセットが好きなわけではない。タイで夕方頃に何か行動しようとすると、寺院と夕日がもれなく付いてくるのだ。

寺院まではずっと坂道であるが、地元の人はサンセットに合わせてランニングして向かっていた。結構な坂道だったのでランニングにはきついと思う。

寺院には無料で飲めるハーブティーがあったが、熱そうだったので飲む気にならなかった。

 

メーホンソンの街が広がる。メーホンソン空港やノーンチョーンカムをはっきりとみることができる。

寺院を少し外れるとサンセットポイントがあり、日没時間が表示されていた。(実際に日が沈んだのは18:00だったのであてにはならない)

山々をみながら日が沈むのを待つ。バイクが夕日に照らされ、美しい。

「思えば遠くへ来たもんだ」という海援隊の曲が頭の中で流れる。

 

夕日も見れたので、市街地へと戻る。

帰る途中にあった複合施設へ立ち寄り、Tシャツを物色したが、メタルバンドや大型バイクがあしらわれたデザインばかりで微妙だった。

 

その後、先日夜道を歩いていた時に気になったお店へ夕飯を食べに行った。香港粥で有名なお店であるが、川魚が入ったラーメンを食べることに。

「アハーンネナームミーアライバーンカップ(おすすめは何?)」と「ヤイヤイ(大盛り)」と言うタイ語が通じたのが嬉しかった。これを繰り返せば話せるようになるのだろうか。実践できると楽しいものである。

 

料理が出てきた。川魚なので、若干の臭みはあるが淡白な味で美味しい。身はホロホロとこぼれるくらい柔らかい。麺は極細で、博多ラーメン好きの私にマッチしている。味の素を使用したスープが暑さで塩分の抜けた身体に染み渡る。細胞一つ一つが歓喜のドラミングを鳴らす。思わず私も店内でドラミングをするとことでした・・・

価格は50Bと安く、昼ご飯とは違って当たりなお店だった。

 

その足で今日もナイトマーケットに行ってみた。ライトアップされたワットチョーンカムが相変わらず綺麗だ。

丁度Walking Street Live Musicが開催されていたので、屋台で料理を購入して食べながら鑑賞することにした。

 

屋台ではタイヤイ族によるベジタリアンヌードルを購入した。

麺の種類は二種類あり、「どっちにする?」とおばちゃんに聞かれたので「両方食べてみたい」と伝えると笑顔で両方取ってくれた。サービスか分からないが、揚げ豆腐もつけてくれた。

 

Live演奏は若者が演奏していた。服装はどうみても体操服。

おそらくメーホンソンスクサー校の生徒が演奏しており、中学~高校生くらいの年齢だろう。メーホンソンの街中をバイクで走っているときに同じ服を着て通学している子を見かけた。

自分より一回りも若い子達が本当に上手い演奏をしている。しかも2時間ほぼぶっ続けで演奏するのだ。心揺さぶられるものがあった。全く知らない曲なのに何故、揺さぶられるのか不思議である。”音楽は全世界共通の言語である”とどこかで耳にしたが、本当にそうだと思う。

演奏から活気を貰えたので、チップを払いその場を去った。ライブにはカンボジアからのサイクリストもいて、彼らもチップを払っていた。本当によいライブだった。

宿への帰り道にまたセブンに立ち寄り、ノムイェンを購入した。昨日と同じ店員さんで、「またこの日本人来たのか!」という顔をして笑っていた。

パン(フラッペ)と伝えたが、またしても伝わらず。タイ語はアクセントが難しいね。昨日撮影した写真をみせて指差し注文した。

 

ノムイェンは注文を受けてから作り始めるので完成まで少々時間がかかる。せっかくなので作る様子を見させてもらった。

 

①ビーカーにサラシロップとBeverage Creamerを入れて混ぜる。これで独特のピンク色を作り出す。

②牛乳と氷を加えて、ミキサーにかけると完成。

 

相変わらずケミカルな色。味は甘ったるい。でもフラッペにしたからか、通常のノムイェンと比べると味に偏りがないので飲みやすい。

サラシロップさえあれば日本でも作れるので今年の夏はトライしたい。確かThai store Tikに売られていたはず。

今日はそれなりに充実した1日を送ることができた。明日はバーンラックタイへ行き、ゲロバスに乗ってパーイヘ戻る。まずは安全第一に行動しよう。

2日ぶりのシャワーを浴びて床へと着いた。

 

ジューガンマイクラップ

 

 

タイ旅行10日目(2024/01/08)

7:15起床。やはりパーイの朝は冷え込む。バイクは必ず結露するので、手ぬぐいを持ってきたのは正解であった。

軽くストレッチをして、「GYM at Pai」にトレーニングをしに向かった。60Bで1日使用することができるジムである。チェンライのジムと比べると規模は小さいが、自分には十分な設備である。

 

腹筋、背筋、肩に刺激を入れておく。あと胸筋を鍛えるのを忘れてはならない。そう、パーイだけにね・・・

筋トレの良いところは短時間でできることですね。ジムでもプロテインを飲むことはできたが、コンビニでプロテインシェイクを買い、宿で飲むことにした。含有量は30g。

 

本日の朝ご飯はバナナ、プロテイン、そしてジョークである。ここのジョークが本当に美味しく、やみつきになっている。またしてもお替りをしてしまった。

ライガーリックが要因なのだろう。絶対日本に買って帰ろうと思う。

お腹も膨れたのでシャワーを浴び、チェックアウトギリギリまでだらけることにした。13:30のメーホンソン行のバスに乗るのだが、時間が2.5時間ほど空いているのだ。

スマホで調べ物をしたりしてたらいつの間にかチェックアウト時間になっていた。

「バイバイ、Society house luxury hostel Pai」。2日間泊まった宿はすっかり居心地の良い場所になっており、少し寂しかった。

その後はお昼ご飯を食べにパーイ中心部にある「Nong Nung Restaurant Thai Food」へ向かった。メニューが豊富であり、悩む。

 

無性に卵が食べたくなったので「Minced Pork Omlet on rice」、更に追加でOmletを注文した。

しかしパーイにはヴィーガン料理の多いこと。おそらく欧米人向けだろう。食の嗜好性を変更することはスティージョブズの書籍を読んだときに一時期考えたが、やはり食べることが好きな私にその選択はできなかった。変にストレスが溜まるし、料理を作ってくれるエミタさんにも迷惑がかかるからだ。

料理を待っている間、ガタイのよい欧米人が店を訪れてきた。何故か裸足だし、料理を注文する雰囲気もない。何やら店員さんと話しかけている。

ジェスチャーから察するに、バイクに乗っているときに他のバイクと衝突してしまったようだ。

店員さんに英語は通じなかったようで、ガタイのよい欧米人は去っていったが足を引きずって歩いていた。強く打ったのだろう。こういうときに英語が話せると助けることができる。

言語は人を助けるだけでなく、自分の身を守るツールになりうる。今回の旅行では何度か話しかけられることがあるが、一問一答のようなやり取りになり、その先へと繋がらない。もしかしたら話せることでタイ人の彼女ができていたかもだ。(妻へのラインでは「またタイ人の彼女はできなかったよ」ばかりだ涙)

 

そんなやり取りを見ている間に料理はでてきた。

オムレットがご飯の上にのっているだけというシンプルなものだ。卵とご飯は塩で味付けされていた。残念なことにメニューの写真にあった豚挽肉は見当たらない。

あっという間に完食したが、少々食べすぎてしまった。腹がパンパンではち切れんばかりである。

そしてメーホンソンからパーイへのバスの便を変更してもらうため、バスステーションへと向かった。変更には40Bかかるようだが、安いものである。

チケットはペラペラの感熱紙で発行される。

 

パーイに飽きてしまったので、11:00メーホンソン発パーイ行のバスを17:00発に変更してもらいたかったのだ。ただ、話しかけた人は新人の子だろうか慣れてない雰囲気がぷんぷんする。

そして変更してもらったチケットをみてみるとパーイ発メーホンソン行 15:30発であった。時間も違うし、出発先も違うではないか。さっきまでの会話は何だったのかと思うほど通じていなかった。これでは困るともう一度初めからやり直してもらい無事にチケットを取ることができた。タイでチケットを購入するときは、しっかりと確認はした方がよい。

 

メーホンソン行がくるまで30分ほどある。車酔いしそうだったので、Daminを1粒飲んでおいた。

バスは予想に反して定刻よりも早く到着した。パーイからの乗客は私だけだったようで、乗り込むとすぐに出発した。他の乗客はチェンマイ~パーイ~メーホンソンと長距離移動組であり、パーイまでの地獄のカーブを耐え抜いた猛者たちである。面構えが違う。

運転手の後ろの席へと座りこみ、パーイの街を離れた。しかしここからが地獄の始まりであった。パーイを出て早々に隣の席のお婆ちゃんがゲロ袋を取り出して吐き出したのだ。

そう、お婆ちゃんはパーイまでのカーブで満身創痍になっていたのだ。完全に燃え尽きている。

「いや、まだ10分くらいしか経ってないよ?」、嫌な予感がする。そしてお婆ちゃん、ゲロ袋の封をしてくれ。酸味がかった臭いが私の方にくるではないか。万が一、袋を落とすと大惨事だぞ。

あとゲロ袋を私の膝の上でバウンドさせるのは勘弁してくれ。生温かいじゃあないか。

流石に貰いゲロしそうだったので、お婆ちゃんとは反対方向を向き続けた。

 

1時間ほどして休憩所であるPangmpha-Chiangmai Van Stationに到着した。お婆ちゃんは3回は吐いていた。

身体をストレッチし、外の空気を吸う。PM2.5で美味しくないはずだが、やたら美味しく感じる。でも、お婆ちゃんは一向に降りてこない。「HeyHey、休憩して楽になろうぜ」とバスから引きずり出したかった。

 

休憩所から1.5時間ほどでメーホンソンバスターミナルへ到着した。お婆ちゃんはバスターミナルの少し手前で下車していたが、結局10回近く吐いていた。降りたときの顔は進撃の巨人でよくみる絶望したときの顔であった。

私は酔い止め薬DaminとRedBull味のガムに助けられ、耐えきることができた。帰りのバスも必須ですな。

ターミナル前の木には豆がなっていた。(モリンガ?)

宿まではひたすら坂を登っていくことになるが、初めて歩く道は刺激が多く、見るものが新鮮なので面白い。ミャンマー国境が近いからか、看板にはミャンマー語が併記されているものが多かった。

 

気付いたら宿に到着していた。

今回泊まる宿は「Saiyud hostel maehongson」である。パーイとは違い、欧米人軍団はおらず、静かだ。

 

そして部屋がカプセルハウスのようになっているのでプライバシーが保たれるのもよい。1階はオーナー家族の生活空間になっており、人が誰もいない状況にはならないので安心感がある。

 

荷を降ろし、1時間ほど仮眠した。

起きてロビーに行くとオーナーが話しかけてくれた。「池回りのナイトマーケットがおすすめだよ、是非行ってみて」というので、早速出発した。

 

ナイトマーケットは街自体が小さいからかこじんまりとしていた。でも地元の人が集まり、活気のある雰囲気は他のマーケットに引けを取らない。

池の前には「ワットチョーンカム」と呼ばれる寺院があり、ライトアップされている。池を包むように屋台の明かりが照らす。池回りを散歩して、畔でたたずんでいたが蚊に刺されまくって散々な目にあった。

 

5~10Bの激安ドーナッツ屋があったので、夜食用に3個ほど購入した。

屋台飯にも少し飽きてきたので、少々奮発して「バイファーン」というブラッドピットも訪れたというお店に行くことにした。

店内は落ち着いた雰囲気があり、まさに洒落たレストラン。北タイ料理を食べることができるので、ゲーンハンレーとガイホーバイトゥーイを注文した。

 

ゲーンハンレーは豚ブロックが大きく軟らかい。やはり数あるタイカレーの中で一番好きだ。この料理は誰しもが美味しいというだろう。

生姜の味が肉に染み込んでいるが、からすぎない。

 

そしてガイホーバイトゥーイ。ガイ(鶏)+ホー(包む)+バイトゥーイ(パンダン)からなる料理だ。

チェンマイのフアンムアンチャイで食べたときに美味しかったので、今回は単品で注文してみた。葉を開くと肉汁で包まれた鶏肉が飛び出してくる。肉の外側はカリっとしているが、中身は柔らかい。パンダンの葉で味が外に逃げ出さないように抑えているのだ。味は黒コショウでされている。

一緒についてきたタレは黒蜜のような味で、シーユーカオにとろみをつけた味だ。個人的にはタレつけない派だ。

 

途中で隣の席にいたタイ人夫婦に「味はどう?」と聞かれたので「アロイアロイマーク」と答えた。

ゆっくり味わって食べたからか、お腹が一杯になった。金額は350Bとプチ贅沢であったが満足だ。でも明日は食費は抑えようと思う。

メーホンソンの夜は中心部でも静かである。野犬もいないし、治安の悪さは感じないので安心して歩くことができる。

帰宅途中にセブンでピンクミルク(ノムイェン)を買って宿へ戻った。

※ノムイェンと伝えてもアクセントの問題だろうか、全く伝わらなかったので写真を撮って指さし注文をした。

サラシロップが甘すぎて胃にこたえる。氷と混ざって丁度よい甘さとなる。そして5Bドーナッツであるが、ミスタードーナッツのカスタード&エンゼルクリームと味に大差はない。これは毎日食べたくなる味と安さだ。

でも今日はひたすら食べている気がする。タイを満喫することはできているが、摂生に努めよう。(まあ、寝て起きたら忘れているのですがね。)

 

ジューガンマイクラップ